胃袋の神秘を感じる。



えー、
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

5月18日、塩尻市駅前界隈、正和食堂にて。





思い起こせば聞いた事はあったのだけれど、
ローカルテレビで見るまでは、存在をすっかり忘れていて、
「へぇ、あんな場所にそんなお店があったんだ」と、
YOKOさんとふたりで、感心したものです。

元来、あんまり揚げ物は得意ではないので、
イベント、催事で、山賊焼、山賊揚に触れる事はあるのだけれど、
こうして「山賊」を名物として出すお店に入ることは、初めてでした。
だので、発祥のお店とされる「山賊」にも、
実はまだ出掛けた事がありません。
県外からのお客様で、塩尻にご宿泊される方にオススメすらしているのに。

当日は、定期的な内科診察があるので有給休暇を取得し、
ひとりお昼ご飯の為、塩尻の某店に出掛けるも、
目当ての豚丼が売り切れで途方に暮れておりました。
(これはいつかまた別の機会を心から狙っております)

そこで、思い出したこのお店…と言うカタチ。
これ、同僚さんで塩尻に住む方もご存知ない方ばかりでした。
通りから見えない奥まった場所にお店を構えているので、
それもまた然り…
宣伝を打たなくても、たぶん地元固定客さんが、
大切に守っているんだ…とも感じられます。



「山賊定食・中」にて。
手持ち部位のアルミホイルと、ほとんど味がしないスパゲティが、
何とも時代を感じてレトロで良いです。たまらない。

見た目以上に食べていると後半に重さがあって、
「良かった。空腹だからって大にしなくて」と思いました。
ご飯はほとんど付け合わせの様に感じられ、
餃子のそれの様に、
山賊を、鶏をメインに食事を進めている様に思いました。

その鶏を揚げたものでめいっぱいに、お腹いっぱいになる…
…作法があるのか分かりませんけれど、
それこそが山賊焼に挑戦する心意気なのではないか、と思いました。

もも肉で大判のから揚げ。
味もしっかり付いていますが、鶏の味も伝わります。
ポットでお茶が出されていましたが、
これが清涼剤。鶏肉にかぶり付くワイルドさも、また味の様に感じました。
最初は大きさによって、
「えっ、これはナイフとフォーク必要じゃありませんか?」
…なんてためらったほど。
かぶり付き始めると、全く気にならなくなって来ます。
美味しさの不思議。



他にもチキンカツだったり、モツもあるし、ポークソテー、
丼ものもあって、ケレーもあるんだね。チャーハンも気になる。
飲み物の「二級酒」も今では…。
山賊焼のお店として名を知りましたが、
食堂としてのメニュウもバッチリ揃えられている様子。
塩尻でのお食事として、なるほど、とても重宝するだろうこと請け合います。


うーん、食べ終わった直後などは、
「もう、しばらく良いかな。山賊は」
そう思っていたのですが、こうしてブログ化しておりますと、
結構…こう、そそりますね。ええ。
ええ、実感しますとも。魅力があるってことですね。

さて、本日はここまで。
ちょうどお時間となっております。

それでは、また明日。

ありがとうございました。





松本の夏と言えば、「スギヤのアイスキャンデー」と言う世代です。





えー…
気楽なところで、一生懸命…と言うところですが。

6月2日、松本市城東界隈、グラスリー・トワエにて。




こう、アイスクリーム屋さんが出来たんだと言う事は、
それも、31的なポップなアイス屋さんではなく、
シックな雰囲気で…と言う話は、
SNSを経由して得ていたものの、
まだ何となく季節柄もアイスじゃあないのかなぁ…
…なんてところで、つい先日まで出掛けていませんでした。

冬でも、真冬の飲みの帰り道でも歩きながらアイスクリームを食べる時がありますが、
それとこれとは別と言うか…
出来るだけ、太るものは避けていると言うか…
どの口が、そんな大それたことを言うのかと言うか…

こう…訳が分からなくなって来ますけれども。

ともあれ、子供の頃は「スギヤのアイスキャンデー」が夏の風物詩の世代です。
今のお子さん方にはお達しがない辺り、
時代世代、寂しさもちょっとは感じたりも致します。
当代であれば、「桑原冷凍機工業所」さんが松本の夏の味なのでしょうか。



そこで、今回新規オープンされた…
場所は「城東」ですが、たぶん「旭鮨」さん跡地と言えば、分かるかも。
「カピタン」の看板で分かれば、もっとマニアック松本の称号に近いかも知れません。

イートインスペースはありますが、3席でちょこんとしたもの。
食べ歩きだったり、駐車場まで持って行って食べる、
お土産物として…なんて使い方になりましょう。
当日は、ダブルにて、YOKOさんとそれぞれ。

僕は、
お店の名を冠する「Toiet(トワエ)」、
フランボワーズアイス、アールグレイショコラアイスの組み合わせと、
「チョコミント」…これは、絶対の大好物。

YOKOさんは、
「澄(すみ)」と名付けられたピスタチオ&塩ミルクと、
「ライムシャーベット」を注文しました。

本当、僕らは選ぶ趣味が違いますね。
だからこそ夫婦楽しくあるのかも知れませんが。

トワエのフランボワーズの芳しさとショコラの味わいは、
フランス菓子、そうしたケーキ屋さんでも出会うことが出来るだろう雰囲気。
アイスクリームですが、
しっかりそれぞれの味わいが主張されていて美味しいです。
チョコミントは、思いっ切りケミカルに振ったコンビニアイスも好きですし、
それこそがチョコミントの王道と考えていましたが、
こちらは姫騎士系とでも言いましょうか、
たいへんに上品上質、けれどしっかりチョコミント感が出ていて良き良き。

澄は、ピスタチオの風味に塩で旨さブーストが加わり、
隣合うライムシャーベットの酸味を貰って、非常に美味しく感じました。
いや、ライムシャーベット…YOKOさんが注文したものですが、
これが実に良く出来ていて、「氷菓」的なものではなく、
とても滑らかで、しっかりと酸味が立っていて、
果実感もありながら、しっかりアイスクリームになっていて、とても良かったです。
酸味がある、けれど酸味が苦手なYOKOさんでも、
美味しく食べられると言う…絶妙な塩梅がそこにありました。

うん、これからの季節、街歩きのついでに、
是非とも再び立ち寄りたいと思います!

松本経済新聞にも情報、掲載されておりました。
リンクをペタリ。
( https://matsumoto.keizai.biz/headline/2626/ )






で。

当日はその前数日の寒さが嘘のように暖かい、いや暑い日で、
最近、浅間温泉から神田に移転した「ジェラテリア・ピッコ」前を通ると、
古くからの飲み友達であるY口夫妻が運転する車とすれ違うと言う…
やっぱり暑い日はアイスですよね、とメールのやり取りなんぞをすると言う。

そんな1日のひとコマでした。









くろがねが何も悪かった訳じゃないんだ。

良かったからこそ、しろがねに行きたくなる不思議。



えー…
気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

6月1日、安曇野市スイス村ワイナリー駐車場構内、らぁ麺くろがねにて。





流行たるもの、入れ替わりが早いものが現代であります。
「流行り廃り」と続け様に言うくらい。
ワッと湧いて、スッと融けて行く。
融けたあとも、じっくり営んでおられると、また興って来て、続く…
そんな流れではないでしょうか。

先週など、特にフィーバーを感じました。
石芝の「らぁ麺しろがね」の2号店「くろがね」の開店に際し。
分かります。「しろがね」が鶏メイン、「くろがね」が豚メイン。
スープ素材でキッチリ区分けされていて、
麺戦記のイベントでは、豚メインの1杯も販売されていましたが、
レギュラーで、豚×しろがねコラボを食べられるのならば、
「どうしても」の興味が湧いてしまいます。

スイス村ワイナリーにお店があるので、駐車場は無制限。
これはすごく嬉しいかも。
口頭で注文をお伝えする「しろがね」に対して「くろがね」は食券制。
普段、食券制のお店に出会うと、
「次の方が来たら待たせてしまうから」と思い、
少し急いてメニュウを決める場合が多いのですが、
SNS上でメニュウや券売機の写真を多く目にしていたので、
既にメニュウは店頭に立つ前に決まっていました。
何とも現代らしいことです。

「しろがね」でも、僕らの基本トッピング的な扱いにされている、
「ほうれん草」と「メンマ」を足して、いただきます。



「鶏コテ」より、口当たりソフトな印象で、至近の「きまぐれ八兵衛」の様な、
直球の豚骨臭はありません。実に滑らかなスープは、「しろがね」のそれに近く、
姉妹店として意識させる雰囲気。
SNS上のお話で、ふと思い出したのですが、
新村交差点の「麺屋 壱」も、比較的クリーミーな豚骨スープですが、
他と比べればこれに近いけれど、圧倒的な独自の口当たりで、
「鶏のしろがねを豚のくろがねで食べる」感覚、とても強いです。

むしろ、この「豚コテ」を食べる事で、
「しろがね」の味が呼び戻され、食べたくなるくらい…
何件か、SNSでは、その後「しろがね」に出掛けている方もいらっしゃいましたね。

麺の形状は、ほぼ「しろがね」に似ている印象です。
少し、「くろがね」の方が太く、食感が強いかも。
スープの味わいがシンプルに豚ポタージュ濃さがあるので、
麺の旨さが際立って感じました。
スープとの組み合わせで、より旨さが引き立つ雰囲気。

低温調理の豚チャーシューも、
相変わらずの美味しさで盤石の1杯と言う感じがします。
新店ではあるけれど、美味しい期待はしていたし、
期待通りの美味しさがあって、非常に満足度が高いお店でした。
試しに卓上のおろしニンニクを入れてみると、
多く家系のラーメンで入れたものよりも、
ニンニクの味が広がる範囲が狭く感じました。
家系では、にんにくでガラッと雰囲気が変わると思っているのですが、
くろがねのスープでは、少し風味に変化が加わるくらい。
それだけスープの濃度粘度が強い…強いけれど、押しつけがましくなく、
上手に仕上げてらっしゃるのだなー…と感じます。



塩尻からは高速道路を使えば近いや…と思って、
そうして訪れていた後、温泉施設に出掛けようとして、
初めて「案外、遠くに来ていたんだ」と気付きました。
何となく松本、梓川界隈のイメージでいたので、
「竜島温泉・せせらぎの湯」に、程近い気分でいました。
カーナビで時間検索をすると、まぁ、遠いこと。
比較的近い「しゃくなげの湯」は終了時間が早いので行けず、
「ファインビュー室山」へ急いで出掛けて行くその後。

安曇野市、昨今はとても魅力的なラーメン屋さんが増えています。
高速道路でのお出掛け、ファインビュー室山ルート、
今後も増えるのかしら…なんて思う麺曜日でした。








気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

5月5日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。




たたきゅう、ほたきゅうは似た様な味になって、
時期には我が家の定番の酒肴として作ったりします。

…葱玉チャーハンは、ちょっと無理っぽい。
ラード使用でだいぶ炒めたご飯の雰囲気も変わるけれども、
厨十兵衛の大将が鍋を振る美味しさには辿り付かない。

あ、「叩ききゅうりのごま油和え」と「ほたて胡瓜」ですね。
これはお手軽に出来て良いです。
叩ききゅうりは水気を切ったきゅうりを手のひらの腹部分で叩き潰し、
包丁で適切にカットするカタチ。
ほたきゅうでは、千切りに。



さて、今回。

「信州サーモンの野沢菜和え」は、最新作ってことはなくて、
何度か、目にしているし食べているし、
「茹で豚の野沢菜和え」と兄弟の様なもので、
折々、注文している中で、初めて「家でもやってみようかな」と思ったのは。
たまたま、近所のツルヤでお刺身用の普通のサーモンさんが特売されていたので。
「信州サーモン」は、なかなか手に入りませんよね。
本体を捌くことも技術が必要だと思いますし、それは難しい。

ツルヤにはたいへん便利なもので、
既にひと口サイズにカットされた野沢菜漬けが袋に詰めて売られています。
ワサビ風味のシリーズもあって、どちらも比較的安価で美味しい。
これをそのまま使いました。
サクで買って来たサーモンをチンジャオロウスの牛肉的なサイズにカット。
水っぽくなってしまうと、あんまり美味しくないので、
それぞれ適度に水気を取り除いてから混ぜ合わせて、
ごま油を軽く回して、あとは好みの塩だったり、白ダシだったり。
あ、ただ麺ツユなど醤油風味が強いものは、
野沢菜の塩気とバッティングする気がするので、
出来れば、塩、白ダシあたりを選ばれると良いんじゃないかなーって思うんです。
刻んだネギがあれば、よりベター。
薬味効果で、たいへん美味しくなります。
仕上がったら、炒り胡麻は必須で、お好みで刻み海苔を。

とっても簡単。
ほたきゅう同様、サーモンがやや高価な場合もありますが、
ここはお財布と気分との相談なのではないかしら…と。
信州サーモンだったらベストかもですけれど、
日本酒を自宅で美味しく頂くお供としては、十分ではないかと。
これもまた、そこそこ美味しく食べたとしても、
厨十兵衛のカウンターで味わうと、抜群に旨くて驚いたりするんですけれども。

再現メニュウ、十兵衛の大将に何か勘所を聞いた訳ではなくて、
「試してみようー!」と言うところ。
考えて試して違いがあって、次はこう変えよう、こうしたらもっと良いかなー…
…って料理をすることが、とても楽しい訳です。
組み合わせが美味しいことは、もう間違いない訳ですし。

食卓が、またひとつ楽しくなる…なんてお話。








気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

5月4日、長野市駅前界隈、カレーショップ山小屋にて。




食べ歩きを始めた…と言うと、
正確にいつからー…なんて事は分からないのだけれど、
ともあれ、始めた頃から、
長野市にカレーで有名なお店がある…と聞き、
そのお店はカレーに納豆を入れると言い、
けっしてゲテモノ料理ではなく、合うんだウマイんだ…と聞き続け。
興味を持ち続けてはいるものの、
それでも、長野市に出掛けて行く機会は多くなく、
だったら、中野市まで出掛けて行って「三幸軒」が基本的な動き方だから、
「行ってみたいけれど、なかなかなー」…と言うところでした。
しばらく前、何かのテレビ番組で代替わりがあり、
代替わりの改装をこれからしますよー…なんて仰っていて。
そうして記憶が新しかったこともあり、
善光寺花回廊に出掛けた折に、
ようやく「山小屋」に入る…なんて事になりまして。

毎度お馴染み、
アタシとYOKOさんが呑気に街を歩けば、
噺の幕が上がる…なんて事になっておりますが…。




結局、初“カレーに納豆の組み合わせ”は、
CoCo壱で果たした様に覚えております。
やっぱり、どんな味か気になって。
ようやく本家本元、本命に辿り着いた…と言う心持ち。

メニュウは「中辛カレー」と「辛口カレー」に分類され、
各々、様々なトッピングメニュウが用意されています。



店内は想像通りにレトロな空間で、それがたいへんに良いです。
古式ゆかしい喫茶店文化の設え、大好き。



僕は「中辛カレー・ハンバーグ」に、
「納豆」と「山小屋特製ソーセージ」をトッピング。



YOKOさんは「辛口カレー・なす&きのこ(ご飯小盛り)」に、
「SP大辛」と「納豆」をトッピング。


本当、納豆があって、納豆が美味しくて良いですね!
カレーの種類で言えば、たぶん欧風タイプであるかと。
中辛の辛さは、ほとんど感じないスタンダードな辛味。
YOKOさんのSP大辛設定で、僕であっても「ちょっと辛いかも」くらい。
(よってYOKOさんは更に上の極辛にすれば良かった…とも)
でも、これはカレーソースの甘旨さゆえに、と言う感じです。
辛いばかりがカレーじゃありませんもんね。
煮込んだ素材の風味が生きた美味しい辛さでした。

ここに納豆はまろやかさを加える様な感覚です。
大粒の納豆で、不思議と鰹節も含めて、よくカレーと合っていました。
いや、むしろカレーの味を邪魔しない…と言いますか…。

日常で思い描く「納豆の味」とは「納豆と醤油の味」であって、
納豆そのものの豆の旨味って、実は醤油の味の裏になってしまっていて、
あんまり感じられていないのかも…とも思います。
納豆の匂いが苦手でない自分だからいけないのかも知れませんが、
嫌われる納豆の匂いもあるけれど、
カレーの美味しい匂いの方が、圧倒的に多く、
ただ、納豆の乗った美味しいカレー…と言う印象を持ちました。

もしかすると、だからこそトッピング欄の筆頭に「納豆」がある訳でなく、
メインメニュウには「納豆カレー」がなく、
あくまで「トッピングのひとつ」と言う表記方法なのかも知れません。

確かに、「納豆カレーセット」と言う項目はありますが、
グラスワインビールジュース、コーヒー付き…と言ったところ。

何だか「カレーに納豆って特別!奇抜!」と思ってやって来ましたが、
いかにも当然に、お好みで美味しい組み合わせのひとつとして、
古くからそうしておられるお店だからこそ、
特別感なく、納豆カレーを食べさせてもらえるのかなー…なんて感じです。



全部のカレーメニュウに、サラダとヨーグルトアイスが付くのだそうで。
こちらサラダ。



こちら、ヨーグルトアイス。
食後にサッパリと。

次にいつ来ることが出来るか分からないから…と、
ハンバーグとソーセージと言う豪華セットで注文しましたが、
どちらも、手作り感ある美味しいものでした。
ハンバーグは、何だか最近大量生産的なものを食べ慣れてしまったのか、
改めて、挽き肉、オーブン焼きの旨さを感じられるもので、
美味しかった以上に、嬉しさが勝ったように覚えています。




どんなお店も代替わりをすると色んな噂が立ってしまったりしますが
カウンターでは店主さんとご年配の男性が穏やかに談笑されていたりして、
きっと雰囲気は変わっていないんだろうなー…なんて思いました。

この日は、奥裾花峡温泉に歩いて出掛けると言う野望も果たし、
そうした念願叶う日だった様に覚えています。
疲れたけれど、楽しい1日だった…その中核のお昼ご飯のお話、その一席。
ちょうどお時間、お開きの時間となっております。

本日はここまで。

ありがとうございました。







気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

5月12日、松本駅前界隈、信州ばんざい家にて。




おばんざいメニュウの中にあったものを、単品にて注文。

「クミン香るズッキーニつくねはさみ天」…と言うメニュウ。
おばんざいを取り扱うから「信州ばんざい家」である訳だけれど、
いつも意欲的に、新しい美味しさを創造されていて、
出掛けることが楽しみになるお店のひとつだと思っています。
日本酒だって、姉妹店「風林火山」が信州限定としているのに対し、
県外酒や、県内ワインなどもあるので、
より多彩な出会いが、いつも待っているお店…と言う印象です。

この「天ぷらにクミン」って発想が素敵だなぁー…と思いました。

天ぷらに抹茶塩だったり、花椒入りの塩だったり…
新発想を軸に据えたなら、麺つゆで食べる時だって、
ひとくち餃子の大阪北新地「点天」のタレみたいに、
しっかり辛酸っぱい醤油ダレであっても良いのかも知れません。
クミンの芳しさをきっかけに、こうしてブログに書いていると、
もっともーっと面白いアイディアが浮かんで来るので、
行って美味しいけれど、思い出を温め直しても、また美味しい。

全体に、酒の肴にありがちな強い塩気はありません。
ズッキーニの甘味が引き立つくらいの塩気。
つくね部も鶏ムネ肉が使われたものでしょうか。
衣の塩の香ばしさと共に、しっかりした鶏の肉の食感、香があります。

東洋のスパイスって、
パクチーもそうだけれど、最初は「ぎゃっ」…ってなるくらい芳しいもの。
慣れて来ると、知っていると、こう、「もっと来いよ!」ってなりませんか。

僕はどうやら、もうダメな領域に達している様で、
もっともっとクミンを欲していましたが、
聖域、YOKOさんは「ちょうどクミンの香が高くって美味しいね」と言っていました。

もちろん、日本酒と合わせて美味しく頂いた…と言うことは、言うまでもなく。

和の料理なら和の範疇、中華ならば中華の範疇。
その中で新たな美味しさを創作しても良いのですが、
異文化間で、新しい美味しさを生み出せると、また違いますね。
美味しく、興味も刺激され。


そんな一品のお話で、本日はここまで。

ありがとうございました。






気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

5月25日、南箕輪村大芝高原界隈、麺づくり蒼空にて。




温キャベツを乗せて、益々YOKOさん好みのビジュアルになった1杯。
「麺づくり蒼空」には「辛味噌」もあるのですが、
気分で、まだ食べたことがなかった「麦味噌」を食べてみたい…と思った様子。
4月末の「信越麺戦記」で、僕らは「南アルプス中華そば」を選んだのですが、
改めて「蒼空って美味しいなぁ」…そう思わせるには十分。
足を運ばせるには、本当に十分で、
もしかしたら、そうした観点からも、食べたことがあるメニュウより、
ラインナップから、まだ食べたことが無い、
自身にとって新しい味わいを試してみたい…なんて興味が湧いたのかも。



全体に細麺が多い心持ちの「麺づくり蒼空」のレギュラー・ラインナップの中で、
中太麺は珍しいかも…なんて感じます。
自家製麺の実力、流石と言ったところで、
ムチムチふかふかして、スープにたいへんに相性が良く、
麦味噌スープをより生かす麺だと感じました。

そんな麦味噌スープ。
YOKOさんも自分も初めて口にしますが、
味噌味、確かに味噌味のスープですけれど、
味噌が持つ塩気が、とても美味しいもの…と感じました。

味噌の原料は大豆と塩。麦味噌なら麦麹。
だからこそ塩を感じても何もおかしな事はないのですが、
塩の味と旨味の個性は別のもの…と思っていて、
味噌風味は、まろやかさ、旨味より、
味噌の持つ塩の旨さが前面に出ていて、これが麺と合う!
…そんな印象を持ちました。

「味噌ラーメン」って、比較的まろやかさを主張する場合が多く、
そのために、油を増やしたり、いっそ油炒めした野菜と組み合わせたり…
どのスープも旨味とまろやかさの調和があります。
辛味を付加する場合は、
まろやかさの対称としての辛味の美味しさを表現するものかと。

もちろん「蒼空」のスープに調和、美味しさはたっぷりありますが、
更に、それに加えて、十分な旨さの上に、
主張たる塩の旨さが出て来ていて良いなぁ…なんて思いました。



「焼き餃子」や「ジャコと水菜のサラダ」も頼んで、満足行く夕ご飯。

味も雰囲気も全て揃って、高評価であることに定評がある「麺づくり蒼空」、
初めて食べる「麦味噌らぁめん」も、やはり抜かりなく…と言ったところ。

本日はここまで。ちょうどお時間となっておりまして。

ありがとうございました。







気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

5月5日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。




「刺身はどこからやって来たのか?」

…と言えば、まぁ、ただ今はまな板の上からで、冷蔵庫の中からで。
その前は市場から、市場に運ぶトラックの中から、トラックが着く港から。

そして、港は海から上がった魚を集積する場所ですから、
「海からやって来た」が正解。



ゴールデンウィーク真っ只中の厨十兵衛でお刺身の盛り合わせ。
当日は、メニュウに「さしみ七点盛り」と既に書いてあって、
9分割皿のいちばん上の段。



真ん中の段。



いちばん下の段。

「美味しいねー!お刺身って、誰が考えたんだろうねー!」

YOKOさんは、たいへんに上機嫌でした。
本当、とても嬉しそう。
でも、でもさ、その問題は難しいね?

こう言う問題を真剣に楽しんで考え出すと楽しいですよね。
生食って、どんなものでも本質的に危ないものですし。
でも、落語の中にもお刺身って出て来ますし。
“危ないもの”って発想も時代によって異なる様な気がしますし。



「七点盛り」と言うカタチでメニュウに掲載された事って、
何だか新しいかも…なんて思って眺めていました。
「お刺身盛り合わせ」は前々からあったけれど、
どちらかと言うと、「盛り合わせ出来ますか?」なんて、
“おまかせ”で聞くことの方が多かったかも。

ゴールデンウィーク中、街全体が大賑わいの日。
きっと効率化を狙っての七点盛りだったんじゃないかなー…って思うんです。
創意工夫って、何も料理だけに限った言葉じゃあないんだなぁ、と。
料理を出すことも大事。
食べると言う結果だけでは満たされなくて、
その過程もまた意識して行かねばいけないんだ…なんて、
流石は、十兵衛の大将だ…なんて思うところ。
実際、多くの方が七点盛りを注文しておいでで、
初手に頼むことが多いお刺身のこと、注文が重なって、
結果として早く提供されている様にお見受けしました。

シチュエーションは大きく違うけれど、
落語「百年目」の中で、「安全に遊ばせてあげてくださいよ」と、
大旦那が番頭を気遣うセリフがあるのだけれど、
安心して遊ぶことが出来るお店、空間、時間の流れがあると言う事が、
僕らにとって、何よりだなぁ、なんて、
お刺身をつつきながら、日本酒を頂いて思う訳です。

うん。
取り止めも無く書いて行ってしまいそうなので、本日はここまでとしましょう。

また、次回。






気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

5月18日、自宅にて、福岡県久留米市の丸久ラーメンを。






登場は、年末くらいの事だったでしょうか…
辛いものが大好きな、辛味求道者のYOKOさんを擁する我が家、
このメニュウは是非とも行かねば!…と考えていました。
お馴染み、「福岡うまかバイ」の紹介サイトは、こちら。

( http://www.fukuoka-umaka-buy.com/shopdetail/000000000411/ )

豚骨と辛味の組み合わせは、
「一風堂」の赤丸、「一蘭」にも、ちょこんと乗っていますし、
必ず合うもの…ではありますが、
「島唐辛子」のタレを作って合わせてみたと言う…
ここまでに「福岡うまかバイ」の美味しさは信頼済み。

日常のラーメンに辛味…高菜だってある訳ですし、
慣れている方々が、「これまた美味しいじゃないか!」と喜んでいらっしゃる…
そんな文章と言うか、
読んで頂ければ分かると思いますけれど、
宣伝を逆にあまり考えていない…「個人が美味しかったと思う感想」であって、
それがものすごく、グッと来ました。
辛過ぎると僕は美味しく食べられないかも知れない。
でも、YOKOさんだったら、絶対に喜んで食べてくれる!違いない!

…と。
更に、お取り寄せラーメンだからこそ出来るアイディアで、
「3辛」を注文しました。でも、今回の写真は「1辛」仕様です。

さて、残り2辛分はどこに行くのでしょうか…
そう、家での料理に役立たせて頂こうじゃねぇか!…と考えております。
(そして実際、キムチ味鍋に投入して、たいへん美味しく使わせて頂きました)



セット内容は、こんなカタチ。
そんな訳で、辛味が3袋。
最初は様子を見ながら、1袋ずつ足して行こうと言う発想だったのですが、
1辛でも、なかなかの辛さでした。



写真の上では、スープの中に落ちてしまって、ほとんど分かりませんけれど。

やはり豚骨スープが濃いからか、
赤いタレを落としても全体に赤く染まる…と言う事はありませんね。
濃度のあり方、感じます。

まず久留米らしい豚骨のまろみ、旨味がたっぷりのボリュームであって、
奥から、ジンと辛味がしっかり湧いて来る様な。
僕でも美味しく食べられる辛さだな…なんて思っていると、
ジンジンと辛味、熱さが更に上って来る様で、
とても力強いスープの印象です。これは美味しい。
ベースの美味しさを生かして、相乗効果で合わせて来る…
豚骨に辛味は合います。知られた事です。
けれども、辛味の合わせ方で、様々な美味しさに出会うことが出来る!
そんな希望を感じさせてくれる美味しさ。

麺をすすると、より辛味が立ちますね。
「メローハバネロ」や「危険な一味」を買ってみたことで、
有名な「デスソース」の様な、
「辛ければ味は二の次」感のあるものばかりではなく、
メローハバネロは唐辛子の持つフルーティな香を楽しむものですし、
危険な一味は、元の味を変えずに辛味調節ネジだけフルスロットルにするもので、
一言に「辛い」と表しても、
様々な味わい方、表現される味覚があるのだなぁ…と感じます。

だので、担々麺のそれとも異なりますし、
これまで食べて来た辛味オイルによって辛いラーメンとする、
そんなお店の味とも異なっていて、興味深いです。

麺のパツンとした食感、細く、しかし、しっかりとしていて、
弾力も風味も立つ、その中で辛味が追い掛けて来る旨さ。
炒め物にも良いか…と思っていますが、
スープ物に使ってみたいかなぁー…なんて思っています。
お取り寄せラーメンだからこそ、
主題の1杯のその先、アフターも楽しんでみたいと言うところでして。

そうそう。
まだまだ我が家は鍋物をする事がありますが、
〆として、替え玉用の麺を鍋に入れて食べてみますと、
市販の麺より、麺そのものが抜群に旨い訳で…
「お腹いっぱいでも、美味しくてついつい入っちゃう」
…そんな美味しさでした!これもお取り寄せならではっ。





さて、本日のところはここでお開き。
ちょうど時間となっておりまして。

それでは。









気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

4月15日、山形村、きさくにて。




「犬も歩けば棒に当たる」

…と言うことは、歩かなきゃ何にも当たらないのだよな、と置きます。

「箸にも棒にも掛からない」

…と言うことになるのだ、と。

今回は、本当に「当たった!」と思いました。
買わなきゃ富くじは当たりませんや。
動いてこそ、挑戦してみてこそのお楽しみだなぁ…なんてところで。

山形村の「きさく」と言うお蕎麦屋さんの噺で、
しばらくのご愉快を願っておきますが…。





その日、割合時間に追われていて、
とりあえず、乗鞍高原温泉に向かっていました。
このままだと、急ぐこともあってコンビニご飯になりそう。濃厚。

どこか、どこか山形村あたりで食べたい。
早めに食べないと、それはそれで夜に影響しますから。
夜が食べられなくなったりしますから。

だので、コンビニで少量とするかと話がまとまりかけたところで、
「そう言えば、行った事が無いお店があるぞ」と気付きました。
看板を見るばかりで、詳細にどこにお店があるかも分かっていない。

当たるも八卦、当たらぬも八卦!…そう思って出掛けて行きました。
前情報は何もなし。
一度、明後日の方向に進んだ後、改めて戻って到着。



お通し…お茶請けかしら、と言うところ。
ふき味噌とお茶。

ふき味噌がなかなか良い味で、
「YOKOさん、このお蕎麦屋さん、当たりかも!」なんて言うと、
ニコニコとYOKOさんは、ほほ笑んでいたりなぞ。

更科、ひきぐるみ、田舎と、蕎麦のメニュウは3種あり、
そして、“おすすめ”として「三色そば」がありました。
先達て、初めて塩尻の「そば処しみず」に出掛けましたが、
これによく似た構成だと感じました。



「三色そば」がこちら。
器も初めて出会う器、スタイルです。



汁椀様ながら、とても大きな器で深く、趣があります。
食べづらさはありませんでした。
器に重みがあって、触れる重量感は安定感。
普段の蕎麦は、背の低いざるに乗せられる事が多いですから、
こうして高い台に乗せられたものは、興味深いものです。

かなり細く切られた蕎麦ですが、美しくまとまっています。
食感はしっかり。申し分ありません。
非常によく出来た蕎麦で、硬さ、弾力、喉越し、全て好みでした。美味しい。
3種それぞれに食感の差も、もたらされていて、
ツユも比較的鰹節の香が高いもので好ましい。

「これは当たった!」

…と、すごく喜んでいました。

お店のお母さん、お父さんも、とても良くして下さって、
色んなお話を伺ううちに、
「三色そばって、塩尻のしみずみたいですよね」
「しみず、同門、弟弟子なんですよ」
…と広がって、
大元は、上田市・柳町の「おお西」さんの門下生だと分かります。

「おお西」は2010年、信州SAKEカントリーツーリズムで出掛けています。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/7sake201093-ba3.html )

まさか、そこに繋がるなんて思っていませんでした。

良き蕎麦、なるほど…と言う系譜。
信州スカイパークに出掛けることも多い僕らにとって、
山形村の蕎麦処、そして気に入りのお店は、非常に助かる存在です。
各地域、お出掛け先ごとに気に入りのお蕎麦屋さんは作っておきたいですし。

僕ら、たいへんに気に入りました。

意気揚々と温泉へ向かって行きますが、それはまた別の機会に。

本日は、ここまで。
ちょうどお時間となっておりまして…。

それでは。


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