2017/02/12
信州木曽郡木祖村・十六代九郎右衛門・純米吟醸”ひとごこち”活性にごり生原酒スノーウーマン

大町の横川商店さんで購入してきた1本。
すごく美味しかったです。
「日本酒とは?」と言った時、嫌いな人でも好きな人でも、
何か日本酒にイメージがある人には飲んで欲しいと思いました。
「白ワインっぽい」「ソーダっぽい」「甘酒みたい」…
何でも良いです。イメージがあれば、きっとそのどれともちょっとずつ異なって、
でも要素は皆持っていて。
そう、「日本酒って美味しいよね」と知っている人にも飲んでみて欲しい。
以前、とある酒屋さんが日本酒+炭酸水を試していたけれど、
それもまた自由な発想で良いと思うんです。
自分も原酒で20度あるお酒に試してみて、それはそれで美味しかったんです。
お酒って、もっと自由で良いはず…なんて常日頃思うもの、と言う所で。
抜栓と同時に蓋が吹き飛ぶ威勢の良さ。
林檎…林檎とミルクのアイスクリームでメロンソーダを作った様な。
香と甘味のバランスが軽やかだけれど芯のあるボディで、
コシがあると言うか…スイートさもあるし、
でもシャンとしてお酒らしさがきちんとあって。
絶妙なバランスの仕上がりが、すごく美味しい!
おりがらみ、うすにごり、また低アルコール酒の種類に、
近い雰囲気はあるかも知れませんが、また別格の世界観を感じました。
甘酸っぱく振る場合がある低アルコールのそれとも異なり、
( → 甘酸っぱくないです。お酒らしさもあります。ごく華やかな雰囲気 )
また瓶内二次発酵をうたって、発泡性を持たせた日本酒とも違っていて、
( → 発泡性によりドライになりがちだけれど、スイートさとバランスが良いです )
湯川杜氏の名人芸と言うか、素晴らしい手腕と言うか…。
そんなに日本酒を色々飲んでいる訳ではないから、
大風呂敷を広げても恥ずかしいのだけれど、
香と滓の部分、炭酸感、味わいの調律……
このお酒の好きなところの、どれか1種を持ったお酒は経験があるけれど、
満漢全席みたいな「どれを拾っても美味しいと思うことが出来る」感が、
すごく気に入りました。