2017/10/25
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
10月21日、松本市・山辺は扉温泉、かけす食堂にて。
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この時期が来た…と言う事は、ちょっと前から知ってはいたのだけれど、
なかなか都合が付かずにいました。
生活の中に埋もれて行って、
「食べに行きたい」と頭の中の端っこにありながらも、今になり。
今になったけれど、本当に行って来て良かった!…と思っています。
Facebookにて、友人さんが赴かれ、
そして、お召し上がりになった写真も大きな起爆剤になりました。
端っこに追いやってしまっていたんだなって気付き、
また「食べたさ」の中心に据えると、もう矢も立ても居られない。
「天然きのこそば+とろろ+大盛り」
扉温泉・桧の湯に併設されている、お隣の「かけす食堂」の名物メニュウのひとつ。
地のきのこを使ったおそば、うどん。
ほぼ1年を通して食べる事ができ、
市販のきのこにはない、また出すことが出来ない、
山々の恵みだからこそ味わえる、至福の旨味を持ち合わせています。
この時期は、生のものを使いますから、より一層の充実。
風味格別なんです。
写真は、醤油味のおそば。
天然きのこは椀面に、めいっぱい。
こちらがお馴染み、味噌味のうどん。
特にYOKOさんは、この味噌味に心酔していて、
ほぼ9割の注文が固められています。冬だろうと夏だろうと。
でも、なるほど、いつ食べても…横から「ちょっと頂戴」とやっても、
スープの美味しさは、たまらないものがあります。
きのこのダシの素晴らしさ。
癖になってしまう魅惑の美味しさなのです。
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よく、これらは「雑きのこ」なんて呼ばれ方をしますが、
至高の美味であり、
また、安易に食べられない…
農産物直売所に並びはするものの、処理がたいへんで、
特に虫が嫌いな僕らにはハードルが高く、
飲食店さんで、美味しく調理してもらったものを食べる…
これがいちばんだと感じています。
1度頑張って処理してみたこともあるのですが、
形がグズグズになってしまったりして、上手に出来ませんでした。
ちょうど、県外からお見えになっていたお客さんと食べ物の話題になり、
ケンミンSHOWで山賊焼の回をご覧になったと言うことで、
塩尻の「山賊」の「山賊」を食べに行くこと、とても楽しみにされていました。
(そして、実際に食べに行ってお腹いっぱいになり、ご満悦だったご様子)
その中で、
この時期に僕ら信州人が、最も楽しみにしている味覚は、
天然のきのこである…なんてお話をさせて頂きました。
秋の味覚って色々あるのですけれど、
テレビ、コマーシャルでは、雑きのこについて、あんまり触れないですよね。
首都圏主体の番組造り…と言うこともあるかも知れませんが。
松茸も良いけれど、
雑きのこの味わい、個性的な種類の多さ、スープに滲み出て溢れる旨さ…
どんなに市販のきのこを、汁が埋め尽くされるほど入れても、
雑きのこ達の旨味には敵わない…と思っています。
本当に美味しい。味わいの宇宙創生、地球誕生。
こんなにも言葉で伝えることが難しい食べ物も珍しいかも知れません。
きのこはきのこ。
でも、特別なきのこ。
きのこはきのこ。
ああ、今週末も地のきのこを食べたいものです。
…台風めェェェェェェェッ!