2019/02/13
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居酒屋さんって、やっぱりバラエティがあるから良いよね。
天、菜、魚。

気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。
2018年12月30日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。
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・
えー、続きまして、
次の酒肴について、お喋りして行きたい…なんてなァことに、
なっている訳でございましてー…。
重いものも、軽いものも食卓…
この場合は、厨十兵衛のカウンターですけれども、
どちらの属性の肴もある方が、
食べていて気楽なのかもなー…なんて常々考えたりなんか致します。

「長芋バター」
長芋を揚げたものに、たっぷりのバター。
長芋の天ぷらに、ちょこんとバターを合わせる…なんてものではなく、
きっと長芋とバターの分量は1対1くらいはあるのではないでしょうか。
「これはヘビー級の肴じゃないか」
…としばし眺める。眺めている内に、揚げたて天ぷらの上のバターは、
見る見るうちに融けて、天ぷらに吸い込まれて行きます。
本当に意外なことだし、ラーメン屋さんで「脂&油増し」にした時に、
同様の状況になる事があるけれど、
やっぱり「アブラって美味しい」と言う事を実感します。
とてもオイリーにこってりしているのだけれど、
スルッと入って来るんですね。
旨味は強烈に強く、バターのミルク感は、とても官能的で…
味も端的に「バター!長芋!以上!」と言うべき迫力すらある、
そんな雰囲気なのですが、
何だか、こう…こう、不思議と美味しいので、
ビックリするメニュウでもあると言うか。
あ、イメージとしては「エイヒレにマヨネーズ」みたいな…
そのマルチアングル的思想による、
ボリュームアップメニュウにも感じます。

で、合間に“たたきゅう”を。
「たたき胡瓜のゴマ油和え」、これは長くサッパリと頂ける名物酒肴。

「鰆の焼きおろしポン酢」
たっぷりの大根おろしが、昨今の厨十兵衛らしさでしょうか。
焼き魚+大根おろしメニュウ、
魚が変わったり、いくらおろしになったり、
変化はありますが、どれもたっぷり大根おろしとの組み合わせは、
近年続いているんじゃないかなー…なんて思ったりします。
香ばしく焼き上げられた鰆は厚くもあり熱くもあり。
大根おろしは冷温で酸っぱさ、ポン酢の味わいが仕込みであるのですが、
焼いた脂感にとても相性が良く、
清涼感の中から、鰆の美味しさが顔を出すイメージで、
清涼感→清涼感→鰆→清涼感…の繰り返しかなぁ、と。
魚は肴と言うくらいですから、
日本酒にもたいへん相性が良く、
ダイレクトなポン酢だと酸と、きっと甘味の具合で、
日本酒の味わいを広げるか…と言うと、
ちょっとポン酢が勝ち気味かしら…と言う所を、
大根おろしが入ることで、ちょうど心地好い塩梅になるから、たまりません。
で、
この後に、世界最強と信じて止まない大将の炒飯を食べて、
2018年の外飲みのお浮かれを納めた…と言うところで、
本日は、ここまで。お開きの時間となっておりまして。
もう少し、年末噺がございます。
このままストックを使いながらですと、もしかするといつか1年前のことを書く…
…なんてブログになるかも知れませんが、
まぁまぁ、のんびりとやって来ますので、
どうぞ、またのお運びを願っておきますが…。
では、次回お会い致しますまで。
ありがとうございました。
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居酒屋さんって、やっぱりバラエティがあるから良いよね。
天、菜、魚。

気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。
2018年12月30日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。
・
・
えー、続きまして、
次の酒肴について、お喋りして行きたい…なんてなァことに、
なっている訳でございましてー…。
重いものも、軽いものも食卓…
この場合は、厨十兵衛のカウンターですけれども、
どちらの属性の肴もある方が、
食べていて気楽なのかもなー…なんて常々考えたりなんか致します。
「長芋バター」
長芋を揚げたものに、たっぷりのバター。
長芋の天ぷらに、ちょこんとバターを合わせる…なんてものではなく、
きっと長芋とバターの分量は1対1くらいはあるのではないでしょうか。
「これはヘビー級の肴じゃないか」
…としばし眺める。眺めている内に、揚げたて天ぷらの上のバターは、
見る見るうちに融けて、天ぷらに吸い込まれて行きます。
本当に意外なことだし、ラーメン屋さんで「脂&油増し」にした時に、
同様の状況になる事があるけれど、
やっぱり「アブラって美味しい」と言う事を実感します。
とてもオイリーにこってりしているのだけれど、
スルッと入って来るんですね。
旨味は強烈に強く、バターのミルク感は、とても官能的で…
味も端的に「バター!長芋!以上!」と言うべき迫力すらある、
そんな雰囲気なのですが、
何だか、こう…こう、不思議と美味しいので、
ビックリするメニュウでもあると言うか。
あ、イメージとしては「エイヒレにマヨネーズ」みたいな…
そのマルチアングル的思想による、
ボリュームアップメニュウにも感じます。
で、合間に“たたきゅう”を。
「たたき胡瓜のゴマ油和え」、これは長くサッパリと頂ける名物酒肴。
「鰆の焼きおろしポン酢」
たっぷりの大根おろしが、昨今の厨十兵衛らしさでしょうか。
焼き魚+大根おろしメニュウ、
魚が変わったり、いくらおろしになったり、
変化はありますが、どれもたっぷり大根おろしとの組み合わせは、
近年続いているんじゃないかなー…なんて思ったりします。
香ばしく焼き上げられた鰆は厚くもあり熱くもあり。
大根おろしは冷温で酸っぱさ、ポン酢の味わいが仕込みであるのですが、
焼いた脂感にとても相性が良く、
清涼感の中から、鰆の美味しさが顔を出すイメージで、
清涼感→清涼感→鰆→清涼感…の繰り返しかなぁ、と。
魚は肴と言うくらいですから、
日本酒にもたいへん相性が良く、
ダイレクトなポン酢だと酸と、きっと甘味の具合で、
日本酒の味わいを広げるか…と言うと、
ちょっとポン酢が勝ち気味かしら…と言う所を、
大根おろしが入ることで、ちょうど心地好い塩梅になるから、たまりません。
で、
この後に、世界最強と信じて止まない大将の炒飯を食べて、
2018年の外飲みのお浮かれを納めた…と言うところで、
本日は、ここまで。お開きの時間となっておりまして。
もう少し、年末噺がございます。
このままストックを使いながらですと、もしかするといつか1年前のことを書く…
…なんてブログになるかも知れませんが、
まぁまぁ、のんびりとやって来ますので、
どうぞ、またのお運びを願っておきますが…。
では、次回お会い致しますまで。
ありがとうございました。
2019/02/13

肥後熊本6蔵目。菊池市四町分免兎原・(株)美少年「美少年」を。
資料の関係で平成14年頃の上撰のラベルに陽を加えたラベルにて。
現在は菊池市の小学校跡地に移転して校舎にて醸造されており、とても珍しいものと存じます。
「美」の字が実に独特ですが仮名の「み」を特に連想させてくれますね。
追記:
どうしても「免兎原」が読めなくて、蔵元さんに電話にて問い合わせをさせて頂きました。
ごく丁寧に対応してもらって、嬉しい限り。
ちょうど熊本酒をいくつか熊本県水俣市から取り寄せているのですが、
今回使った酒屋さんに「美少年」が無かったので買えず…しかし、いつか絶対お酒を買い求めようと心に誓う、
そんな電話でした。とても生きた接客と言うか…嬉しかったです。
熊本県菊池市四町分免兎原、株式会社美少年蔵の所在ですが、「めどわら」と読むそうです。
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前身の美少年酒造時代、コンビニなどにも置かれる様になった頃と、
自分が日本酒を飲み始めた頃が、きっと同時期だと思うんです。
最初は何のいわれも知らず、知識も全く無かった頃ですから、
失礼ながらインパクト重視の名前なのかな…と思っていました。
でも、飲んでみると新潟淡麗系とも異なるスキッとした雰囲気に、
ほの甘さがあって気に入ったことを今でも思い出します。
自分としては「西の酒と東の酒」には、明確に差があると思っています。
東側の雰囲気が無く、西のお酒らしさが、300ml瓶にもあり、
とても感動した…覚えた、と言う所でした。
今回、こうしてラベルを書く…最近、生活リズムの変動から、
毎日更新が出来ていなくていけないけれど、
少しずつでも書いて行く中で、ようやく「美少年」蔵に辿り着き、
思い出を紐解きながら書いています。
先立って、現在までの蔵の流れを調べてTwitterに呟き、セルフ転載、微修正で、以下の様になります。
緒方酒造場(1879)から南薫酒造(1920)で、美少年を発売。
美少年酒造(1950)で、2008年秋に事件発覚、
2009年10月に火の国酒造へ社名変更。
2013年に民事再生手続終結で、(株)美少年へ事業譲渡。
11月に熊本市南区城南町から、菊池市四町分に移転し、
翌年2月に酒蔵を開いた…とのこと。
自分が今回参考にしたラベルは、酒類総合研究所のラベルコレクションからなので、
平成14年、つまり2002年のものですから、「美少年酒造」時代ではありますが、
現行品も少しデザイン変更はありながらも、
この行書体に近い時代の「美少年」でラベルが描かれているので、採用しました。
由来は、
唐の詩人「杜甫」の「飲中八仙歌」にあり、
酒豪「崔宗之にちなむものだそうです。
…何と言うか、萌酒のはしり的なイメージで捉えていました。
「美少年」なので、どんな耽美な世界なんだろうな、と。
それは違った模様。