気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

4月7日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。






あの。

写真だと、よく分からないと思うんですけど。

中央部上段にあるものが揚げ豆富です。

たっぷりの餡。餡掛け。
主の揚げ豆富が分からなくなるくらいの、たっぷりの。

「豆富を揚げる」と言う事ですから、
簡単に言えば、「厚揚げ」ではあるものの、
厚揚げより、もっと短時間で引き上げたイメージです。

すぐ近くの中華料理の「廣東」にも、
厚揚げをその場で仕上げて炒め物にするお料理がありますが、
お豆富を揚げる、すぐ食べる…と言う行為は、
非常に尊いものだなぁ…と思っています。

油揚げ、厚揚げ、どうしたって油が酸化するみたいで、
出来立ての風味は、
日常に手に入るものと比べたら凄絶な差がある様に思っています。
本当に美味しいですもん。
実際、今回、このブログを書こうと思って、
チラッとGoogleを覗いてみると、
「自家製厚揚げ!驚愕の美味しさ!」なんて記事もありました。

餡掛けだから、
パリッ、サクッと言う食感ではありません。
薄い衣があって、中のお豆富は絹ごしのもの、
ダシが染み込んでいる事はありませんが、
熱さは奥まで染み込んでいて、
熱が加わり、豆の甘味がとても良く、引き立って感じます。

餡が抜群に美味しく、流石は厨十兵衛の大将さん…と思います。
お豆富の味わいがシンプルで、
炊き立ての白米的な餡の受け方をするので、全体の美味しさが滅法膨らみます。
絶品でした。
「これはうまい」とYOKOさんもニコニコ。

熱々であることも大きいけれど、
何より香の高さ、芳醇さ…メチャクチャ良い匂いなんです。
いちばん効果的に味わいを出してくれている素材は、三つ葉でした。
どうやったら、こんなにも芳しく三つ葉を使えるのだろう…
自分自身、三つ葉が好きで、
色んなものに…それこそ冷奴にすら乗せる時もあるくらいですが、
三つ葉らしい三つ葉の香、
ダシをよりふくよかに感じさせる使い方…
そう、パクチー爆盛りみたいに入れれば感じられるって訳でもなくて。
全て適材適所なんだろうなぁー…って思うんです。

子供の拳大はあろうかと言うお豆富が、ゴロゴロと入っていて、
ボリュームは十分…写真で見ると「1皿」だけれど、
両手で支えて持つ器のサイズで、でボリュームたっぷり。
けれど、あっと言う間に食べ干してしまいました。とても魅力的な味わいでした。

この時に僕らの手元にあった日本酒は、
広島・誠鏡“幻”と山口・原田。
どちらも西の方のお酒だけれど、性格の違うお酒でした。

…誠鏡は平仮名で「まぼろし」と書かれた上級酒が、
とても印象に残っています。
蔵元さんのウェブサイトを拝見すると、
赤箱に「まぼろし」、瓶には「幻」としている様です。
自分が銘酒百選的な本で見たのは10年以上も前だから…
古くからそうだったかは分かりませんが。

少し渋味や苦味もあるタイプ。
そうした強さ、癖…と言うか、アクセントのようなものがあるお酒だからこそ、
ふくよかなダシ、熱々の揚げ豆富に負けずも勝らず、
ちょうど良い塩梅で引き立ち、引き立たせ。

何て言うのでしょう。
拍子木の様な角材をすり合せても、滑り易く外からの力で、
簡単に積んだ角材は崩れてしまいますが、
鍵型、凸凹を付けることによって、
外部からの力に負けなくなる…
お酒のベースラインの上に、凸凹、渋味苦味があるから、
ピシャッとハマるのではないかと言う…。

そんな気がしています。
美味しく頂きました、酒と肴の思い出。





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