「おお、待ちかねたァ――…」では「淀五郎」だけれど。



気楽なところで、一生懸命…っと言うことです。

9月8日、松本市・四柱神社と緑町界隈にて。




何度も繰り返して、阿漕で申し訳ないけれど、
この夏、いろいろあった中で、
ほぼ毎月の様に四柱神社で催されている、
「古今亭菊生の落語百夜」に出掛けられなかった事も、
とても堪えたものでした。
特にスペシャルゲストを迎える8月も動けなかったから…本当、本当に。

前座さんがいらっしゃったにしろ、
お馴染みの菊生師匠がお喋りになった瞬間に、
「ああ、戻って来たんだなぁ」…と、とても安堵したことを覚えています。
芝居を舞台にした噺、「淀五郎」や「中村仲蔵」など…
芝居+若旦那で、今回の「七段目」であったり、
噺の世界と芝居、歌舞伎の世界は、伝統ある文化だからでしょうか、
よく似合うもの…なんて思ったりします。

(ニアウと書くと、猫忠で義経千本桜とかね)

そうした場面が日常生活でやって来る度にリフレインしますね。
「待ちかねた」と思いました。
陽気に菊生師匠がお喋りを始める瞬間を、YOKOさんと揃って迎えられて、
あぁ、良かったなぁー…と言う。

マイクスタンドアートは歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」、
七段目、祇園一力茶屋の場をモチーフにした
「七段目」が根多出しされておりましたので、
これをマイクスタンドにこしらえている…なんてところで。
サゲにも通じますが、階段越しのやり取りがある噺でもあり、
どこか「干物箱」よろしく、若旦那と大旦那の抗争は、
どのお店(たな)でも…なんてところでしょうか。



根多帳代わり、こうして記録の為に帰宅後に一筆。
「寝床」は芝居…と言うより「義太夫」の噺ですよね。
「七段目」共々、「怒る」部分があって、陽気な噺だと存じます。
「寝床」では大旦那が語る義太夫を、
高座の上で声を出して披露する場面はありませんが、
「七段目」は、芝居の真似事として、芝居の調子に触れる事が出来ます。
元より、喉の良い菊生師匠のことですので、
良いところを、たっぷりと堪能できました。



で、落語会がお開きになった後には、
四柱神社にお参りを済ませ、厨十兵衛に出掛けて行って、一献。
YOKOさんと、いつも楽しみにしている時間です。
噺の世界に没頭して、明けて味わう日本酒の旨さは、いつも以上に良いもので。



幾種類かお刺身があったので、盛り合わせにしてもらいました。
当日は、源さば、はた、きんめだい、あまだい…などがありましたね。
どのお刺身も、ちゃんと美味しい。
思い思いの日本酒を楽しみながら、他愛ない話をYOKOさんとしながら、
落語が楽しかった、集中して疲れもした…だからこそ充実した夜になり、
受け止める晩酌の時間。



かんぱちのカマ焼き

脂が乗っていて、とても美味しかったですねぇ。



こちのオリーブオイルがけ

こちらは、サッパリとしたもので。
こちの白身の食感を楽しむ中で、
オリーブオイルと塩の香味が、噛む度に現れて美味しい。




この日は、ツネさんがいたり、あさちゃんやあすみさん、
先生も居たりなんかして、ごく和やかに楽しむことが出来ました。

日常って、本当に他の何にも替えがたい、得がたいものですよねぇ。

またこうして楽しむために、頑張って行こうじゃねぇか…と言う。

あ、次回「古今亭菊生の落語百夜」は番外編…と言っても、
前座さんがお見えにならない分、時間いっぱいまで菊生師匠がお喋りするのですが、
こちら10月20日となっております。根多出しは「佐々木政談」とのこと。
なかなか爽快な心持ちになる噺でございますよねぇ。

さぁ、本日はここまで。ちょうどお時間になった様でございます。

また明日、お目に掛かりましょう。

それまで、それでは。

ありがとうございました。

< 2018年09>
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