2018/09/22
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「おお、待ちかねたァ――…」では「淀五郎」だけれど。
気楽なところで、一生懸命…っと言うことです。
9月8日、松本市・四柱神社と緑町界隈にて。
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何度も繰り返して、阿漕で申し訳ないけれど、
この夏、いろいろあった中で、
ほぼ毎月の様に四柱神社で催されている、
「古今亭菊生の落語百夜」に出掛けられなかった事も、
とても堪えたものでした。
特にスペシャルゲストを迎える8月も動けなかったから…本当、本当に。
前座さんがいらっしゃったにしろ、
お馴染みの菊生師匠がお喋りになった瞬間に、
「ああ、戻って来たんだなぁ」…と、とても安堵したことを覚えています。
芝居を舞台にした噺、「淀五郎」や「中村仲蔵」など…
芝居+若旦那で、今回の「七段目」であったり、
噺の世界と芝居、歌舞伎の世界は、伝統ある文化だからでしょうか、
よく似合うもの…なんて思ったりします。
(ニアウと書くと、猫忠で義経千本桜とかね)
そうした場面が日常生活でやって来る度にリフレインしますね。
「待ちかねた」と思いました。
陽気に菊生師匠がお喋りを始める瞬間を、YOKOさんと揃って迎えられて、
あぁ、良かったなぁー…と言う。
マイクスタンドアートは歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」、
七段目、祇園一力茶屋の場をモチーフにした
「七段目」が根多出しされておりましたので、
これをマイクスタンドにこしらえている…なんてところで。
サゲにも通じますが、階段越しのやり取りがある噺でもあり、
どこか「干物箱」よろしく、若旦那と大旦那の抗争は、
どのお店(たな)でも…なんてところでしょうか。
根多帳代わり、こうして記録の為に帰宅後に一筆。
「寝床」は芝居…と言うより「義太夫」の噺ですよね。
「七段目」共々、「怒る」部分があって、陽気な噺だと存じます。
「寝床」では大旦那が語る義太夫を、
高座の上で声を出して披露する場面はありませんが、
「七段目」は、芝居の真似事として、芝居の調子に触れる事が出来ます。
元より、喉の良い菊生師匠のことですので、
良いところを、たっぷりと堪能できました。
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で、落語会がお開きになった後には、
四柱神社にお参りを済ませ、厨十兵衛に出掛けて行って、一献。
YOKOさんと、いつも楽しみにしている時間です。
噺の世界に没頭して、明けて味わう日本酒の旨さは、いつも以上に良いもので。
幾種類かお刺身があったので、盛り合わせにしてもらいました。
当日は、源さば、はた、きんめだい、あまだい…などがありましたね。
どのお刺身も、ちゃんと美味しい。
思い思いの日本酒を楽しみながら、他愛ない話をYOKOさんとしながら、
落語が楽しかった、集中して疲れもした…だからこそ充実した夜になり、
受け止める晩酌の時間。
かんぱちのカマ焼き
脂が乗っていて、とても美味しかったですねぇ。
こちのオリーブオイルがけ
こちらは、サッパリとしたもので。
こちの白身の食感を楽しむ中で、
オリーブオイルと塩の香味が、噛む度に現れて美味しい。
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この日は、ツネさんがいたり、あさちゃんやあすみさん、
先生も居たりなんかして、ごく和やかに楽しむことが出来ました。
日常って、本当に他の何にも替えがたい、得がたいものですよねぇ。
またこうして楽しむために、頑張って行こうじゃねぇか…と言う。
あ、次回「古今亭菊生の落語百夜」は番外編…と言っても、
前座さんがお見えにならない分、時間いっぱいまで菊生師匠がお喋りするのですが、
こちら10月20日となっております。根多出しは「佐々木政談」とのこと。
なかなか爽快な心持ちになる噺でございますよねぇ。
さぁ、本日はここまで。ちょうどお時間になった様でございます。
また明日、お目に掛かりましょう。
それまで、それでは。
ありがとうございました。