2018/09/16
・
・
山葵好きには、もっとタマラナイ!

気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
8月28日、松本市新村交差点界隈、そば茶屋 松花(しょうか)にて。
・
・
えー…ええと、
お店の屋号は「SHOKA」と書いてありましたから、
「しょうか」でよろしいのでしょうか。
何はともあれ、一席のお付き合いを願っておきますが。
9月1日、キリの良い日付までに有給休暇を使わないと、
ポイッと投げ捨ててしまうシステムで…
どうにか使おうと考えて、ちょうど患っている歯茎の掃除をしてもらおうと、
歯医者さんに行く事にし、9時しか空いていないんだと言う…
終わって、10時前にはフリータイムを迎えていた日。
お昼ご飯をどうしようかなぁ…と考えてみて、
出来ればラーメンなのだけれど、
体の事を考えて、週に1杯が原則です。そうなんです。
…じゃあ、どうしようかな、と。
「月と群青と珈琲と」で、バスク風チーズケーキを食べてみたいから、
出来るだけ、ローカロリー食が良いなぁ…そんな風に考えると、
信州人ですから、お蕎麦になり易いのではないか…と思います。
どうでしょうか。
天麩羅、揚げ物、玉子たっぷり…そうしたメニュウより、
まだ安心できると言うか。
ちょうど、その前日、TwitterのTL上に、
ご自身の個展でお会いできた黒川じょんさんが、
お昼ごはんに食べていらした「野沢菜飯」が思い出されました。
「そう言えば、そのお店って1度も行ったことがないなぁ」とも思います。
上高地、乗鞍界隈、また梓川越えて穂高界隈、
それらから松本へ戻る道…必ず通る交差点「新村」、
この直ぐ近くに「そば茶屋 松花」があります。
・
従業員さんも多く、少しオールドスタイルのエプロンをされていました。
いつだかお店を?概観を綺麗にされた様に思いますが、
ずっと昔から営業されている…で良いのかしら。
定食メニュウもラーメンまでもあります。
観光の方から日常の、地元の方まで、オールラウンドにこなす、
蕎麦食堂…と言う雰囲気ではないでしょうか。
「そば茶屋」と銘打ってありますから、まずは「ざるそば」で。

お値段も1枚で、520円、2枚で、830円。
写真は2枚分のメニュウでして、ちゃんと盛りが良いですよね。
比較的保水力がある麺でした。
ツユが甘く、昆布系に感じ、ややトロミがある印象なのですが、
保水力がある蕎麦だからこそ、そのトロミがちゃんと蕎麦に掴まってくれて、
全体として、バランスが良いざるそばになっていたと思います。
…水切りがしっかりされていない、と言う意味ではないです。念のため。
打ち立ての“瑞々しい”とも、少し異なっていて、
「加水率が高い」様な印象、でもしっかり硬さがあるので、
茹でる際に、水を多く含んで保った様なお蕎麦だなぁー…と。
食堂、すぐに食べられる…こうした場で、このバランスは見事ではないかと思います。

さて、件の「野沢菜飯」、なるほど、これは美味しかった。
じょんさんも、Tweetを拝見すると、
どなたかに伺った様ですし、口コミ的手法で、自分まで届いている感覚。
塩気は軽く、ちりめん状に感じる野沢菜、
揚げた海老、海苔と言う構成で、これに山葵醤油を掛けて頂きます。
山葵の量は、かなり多め。
醤油と海苔の風味の競合は素晴らしく、ここに山葵がしっかり入る。
比較的、山葵の辛味、刺激には強い自分ですが、
2回ほど、ムセてしまいました。
昔々、東京牛込柳町「つず久」名物、「わさびめし」を、
む~とんさんに紹介してもらった時を思い出しました。
ムセながら、泣きながら食べたけれど、「もうひと口」が止まらない感じ。
だので、山葵の刺激が苦手なYOKOさんには向かない…
でも、山葵がなくても、野沢菜の塩梅はたいへんに良いです。美味しい。
揚げ海老がピンポイントに香ばしくて良きですしネ。
醤油、山葵、ご飯だけでも、
ジャスティス(正義)を感じてしまう自分にとって、
野沢菜と海苔によって、より風味が引き出されて、
たいへんに美味しいものだと思いました。
お蕎麦のついでに、サイドメニュウとして小盛りちょっと増しくらいの分量、
これも、実にちょうど良いです。
またYOKOさんを連れて、別のメニュウをお願いしながら、
もう1度食べてみたいなー…なんて思っています。
・
・
調べてみますと、Facebook、2015年12月に「祝3周年」とありますから、
リニューアルか何かはあったみたいですね。
山賊焼もオススメのお店の様ですし、広い座敷席などもありました。
交通の幹部ですから、どちらに赴かれるにも良いかも知れません。
また、ひとつ…人伝に、SNS経由とは言え、新しくお店を知る事が出来ました…
…と言うところで、本日はここまで。
ちょうどお時間となっている様でございまして。
また明日、お会い致しましょう。
それまで、それでは。
ありがとうございました。
・
山葵好きには、もっとタマラナイ!
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
8月28日、松本市新村交差点界隈、そば茶屋 松花(しょうか)にて。
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えー…ええと、
お店の屋号は「SHOKA」と書いてありましたから、
「しょうか」でよろしいのでしょうか。
何はともあれ、一席のお付き合いを願っておきますが。
9月1日、キリの良い日付までに有給休暇を使わないと、
ポイッと投げ捨ててしまうシステムで…
どうにか使おうと考えて、ちょうど患っている歯茎の掃除をしてもらおうと、
歯医者さんに行く事にし、9時しか空いていないんだと言う…
終わって、10時前にはフリータイムを迎えていた日。
お昼ご飯をどうしようかなぁ…と考えてみて、
出来ればラーメンなのだけれど、
体の事を考えて、週に1杯が原則です。そうなんです。
…じゃあ、どうしようかな、と。
「月と群青と珈琲と」で、バスク風チーズケーキを食べてみたいから、
出来るだけ、ローカロリー食が良いなぁ…そんな風に考えると、
信州人ですから、お蕎麦になり易いのではないか…と思います。
どうでしょうか。
天麩羅、揚げ物、玉子たっぷり…そうしたメニュウより、
まだ安心できると言うか。
ちょうど、その前日、TwitterのTL上に、
ご自身の個展でお会いできた黒川じょんさんが、
お昼ごはんに食べていらした「野沢菜飯」が思い出されました。
「そう言えば、そのお店って1度も行ったことがないなぁ」とも思います。
上高地、乗鞍界隈、また梓川越えて穂高界隈、
それらから松本へ戻る道…必ず通る交差点「新村」、
この直ぐ近くに「そば茶屋 松花」があります。
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従業員さんも多く、少しオールドスタイルのエプロンをされていました。
いつだかお店を?概観を綺麗にされた様に思いますが、
ずっと昔から営業されている…で良いのかしら。
定食メニュウもラーメンまでもあります。
観光の方から日常の、地元の方まで、オールラウンドにこなす、
蕎麦食堂…と言う雰囲気ではないでしょうか。
「そば茶屋」と銘打ってありますから、まずは「ざるそば」で。
お値段も1枚で、520円、2枚で、830円。
写真は2枚分のメニュウでして、ちゃんと盛りが良いですよね。
比較的保水力がある麺でした。
ツユが甘く、昆布系に感じ、ややトロミがある印象なのですが、
保水力がある蕎麦だからこそ、そのトロミがちゃんと蕎麦に掴まってくれて、
全体として、バランスが良いざるそばになっていたと思います。
…水切りがしっかりされていない、と言う意味ではないです。念のため。
打ち立ての“瑞々しい”とも、少し異なっていて、
「加水率が高い」様な印象、でもしっかり硬さがあるので、
茹でる際に、水を多く含んで保った様なお蕎麦だなぁー…と。
食堂、すぐに食べられる…こうした場で、このバランスは見事ではないかと思います。
さて、件の「野沢菜飯」、なるほど、これは美味しかった。
じょんさんも、Tweetを拝見すると、
どなたかに伺った様ですし、口コミ的手法で、自分まで届いている感覚。
塩気は軽く、ちりめん状に感じる野沢菜、
揚げた海老、海苔と言う構成で、これに山葵醤油を掛けて頂きます。
山葵の量は、かなり多め。
醤油と海苔の風味の競合は素晴らしく、ここに山葵がしっかり入る。
比較的、山葵の辛味、刺激には強い自分ですが、
2回ほど、ムセてしまいました。
昔々、東京牛込柳町「つず久」名物、「わさびめし」を、
む~とんさんに紹介してもらった時を思い出しました。
ムセながら、泣きながら食べたけれど、「もうひと口」が止まらない感じ。
だので、山葵の刺激が苦手なYOKOさんには向かない…
でも、山葵がなくても、野沢菜の塩梅はたいへんに良いです。美味しい。
揚げ海老がピンポイントに香ばしくて良きですしネ。
醤油、山葵、ご飯だけでも、
ジャスティス(正義)を感じてしまう自分にとって、
野沢菜と海苔によって、より風味が引き出されて、
たいへんに美味しいものだと思いました。
お蕎麦のついでに、サイドメニュウとして小盛りちょっと増しくらいの分量、
これも、実にちょうど良いです。
またYOKOさんを連れて、別のメニュウをお願いしながら、
もう1度食べてみたいなー…なんて思っています。
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調べてみますと、Facebook、2015年12月に「祝3周年」とありますから、
リニューアルか何かはあったみたいですね。
山賊焼もオススメのお店の様ですし、広い座敷席などもありました。
交通の幹部ですから、どちらに赴かれるにも良いかも知れません。
また、ひとつ…人伝に、SNS経由とは言え、新しくお店を知る事が出来ました…
…と言うところで、本日はここまで。
ちょうどお時間となっている様でございまして。
また明日、お会い致しましょう。
それまで、それでは。
ありがとうございました。
2018/09/02
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いろんな目的の方が集う稲核の風景。
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
7月21日、松本市安曇、道の駅「風穴の里」食堂「そばの花」にて。
・
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温泉は、とてもとても大好きで、
白骨温泉は、すごく良い場所で…冬はなかなか行く事が出来ず、
「春になったら泡の湯に行きたい」とは、YOKOさんが常々。
ぬる湯好きの僕ら夫婦にとって、聖地「泡の湯温泉旅館」…
こちらに出掛けた日、
それと同時に、だいたいお昼ごはんに困る訳でして。
泡の湯旅館、昼の営業は10時30分から13時30分としております。
その後は外湯、併設の温泉へ…と案内があるのですが、
狙いは、テレビなどでよく利用される混浴露天風呂ではなく、
本館の内湯なんです。僕らはその内湯に入りたいが為に出掛けて行くのです。
特に今回は様々なトラブルに見舞われて、
6月がほとんどお楽しみの無い…
お出かけ飲みもなければ、温泉もない…
連れ添って初めて迎えるくらい身動き出来なかった月で、
浮上して、まずどうしたいか…と伺いを立てた所で、
「泡の湯に行きたい」…とは、
是非、叶えてあげねば男が廃る…とすら思ったものです。
「泡の湯旅館」は、
観光客さんも多く、経験上、
10時30分から12時までは混み易いみたいなので、
それを避ける…と、温泉を堪能できるけれど、
お昼ごはん時間を過ぎてしまい…と言う所で。
この日は、帰り道の「風穴の里」に立ち寄る事にしました。
・
・
メニュウボードによると、
「風穴の里」の食堂は、
「十割そばと山賊焼の店そばの花」と言う屋号である様です。
山賊焼、ソースカツ丼、ラーメンやうどんもある食堂です。
あまり食事処が存在しない県道158号線沿いの中では、
色んなメニュウがあるんじゃないかなぁ…なんて思います。
僕は「十割もりそば」の大盛りで、980円。
通常盛りは680円で、
「手打ち」表記がないので、
機械打ちだとは思うのですが、それでも680円は、
もりそばとしてはお値打ち価格に感じます。
味としてはスタンダードな感覚。
ポットに蕎麦湯が用意されておりました。
ちゃんとした蕎麦湯で、ありがたかった。
YOKOさんが「冷し稲核菜うどん」と言っていたのに、
自分が、蕎麦一択の発想しか持ち合わせていなかったので、
「冷し稲核菜そば」になってしまった。
ボタンを押した後もツッコミが入るまで、しばらく気付きませんでしたね。
「信州伝統野菜の稲核菜の油炒めと保平カブをのせた逸品」とは、
メニュウボードより。
油炒めは端的に言うと、野沢菜のおやきの具です。
甘辛くした味付け。
これはツユにとても良い影響を滲み出していて、グッド。
保平カブは甘酸っぱいもので、付け合せと言ったポジション。
・
・
ランチタイム帯を過ぎた時間でしたが、
上高地や安房峠を目指すルート上の大型施設ですから、
多くのお客さんがお見えになっておりましたし、
その服装も様々でした。普段着な方も入れば、山の服装の方、
お洒落なマダムっぽい服装の方…
人も車も多い道の駅の交点的な姿を垣間見ます。
それもまた楽しいところで…。
さて、本日はここまで。ちょうどお時間となっておりまして。
また明日のお目見えとなっておりますので、
それまで、それでは。
ありがとうございました。
2018/08/26
・
・
本当、タイミング良かったみたい。

気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
8月25日、塩尻市洗馬、芳香庵みのるにて。
・
・
えー…その日、食いっぱぐれそうだったんです。僕ぁ。
「あっ、ちょっと距離あるけれど、みのるがある!」
…と言う心持ちで向かっておりました。
朝日村美術館で今日まで開催されていた「下田ひかり展」を見に行き、
最終的に、どこかでご飯を食べて、
自家焙煎珈琲店シュトラッセで、コーヒーを飲みたいと考えていました。
朝日村のある曲がり角に、
「手打ちそば むらさき式部」と言う看板があり、
ネットにも情報が出て来ないので、
「とりあえず行ってみよう」と奥まった集落に出掛けて行くも、
どうやら看板だけが残っている様子、
行けども行けども、何もない。諦めて来た道を戻る。
次いで、10分くらいでしょうか。
今井の道の駅に、カレーの移動販売が来ていたら良いな…
無くても、食堂あるもんな、と思って向かうと、
移動販売はなく、イベント日だった様で、食堂には行列、待ち人が溢れるくらい。
これはいかん。
そこで「みのる」を思いつく訳ですが、更に15分以上は運転をして移動をする…、
…と言う。結構、お昼ご飯に困った日でした。
「まるなか」は、週イチのラーメンを超えてしまうし、
「ふじもり」は、すみません…。
「芳香庵みのる」には「信州ひすいそば」と言う、
希少種のお蕎麦を食べに行きたくて、1度だけ2014年の11月に出掛けています。
その頃も良い評価でしたが、今回は更に美味しく感じました。
…2014年ぶりなのは、何故かと言うと、
お昼ご飯の時分は温泉を求めて他の地域に出掛けてしまっているから、ですね。
塩尻、ほとんど温泉ありませんしね。
・

「十割手打ち盛りそば」の「信州ひすいそば」、
小、中、大とあって、120g、180g、240g ですが、
120g 増量ごとに500円増しで対応可能とのこと。
よくお蕎麦屋さんで、水そば、塩そば…
水に浸したお蕎麦、塩だけ付けて食べるお蕎麦、
蕎麦本来の味が分かるから…と、勧められるのですが、
自信の上に、そうしてお勧めして下さっているとは思うのですけれど、
それで「美味しいなぁ」と思うお店って、
自分はあまり行き会っておりませんで。
ちょうど他の方の配膳もあって、
店主殿が目の前にいて、
「あっ、塩そばやらないといけない雰囲気かも」
…と思い、試してみましたが、
「あ、蕎麦自体が旨い。甘味もコシもあって、角も立ち、
後から追い掛けて来る塩の旨さで引き立つ…!」
そう、にわかに驚いた瞬間は、ハッキリと覚えています。
ツユは香が高いタイプ。
薬味を蕎麦の上に乗せて試してみますが、
葱、大根おろし、共に非常に蕎麦へ、ツユへの反応が良く、
薬味に意味がありました。
山葵も、その香より、辛味がピッと立っていて合う。
「これは…これは、前よりずっと美味しい!」
嬉しくなりました。
僕が松本平でいちばん美味しいと思っているお蕎麦は、
今はもうない銘酒居酒屋「よよぎ」の大将、
長嶋さんが打つ十割蕎麦です。
十割でも、こわくなく(硬くなく)、細く喉越しが良く、
細身の中にも確かにコシがあって、モチッとささやかに返す弾力がある。
ツユの美味しさも引き立ち、蕎麦湯までウマイ。
…これが理想で探しているのですけれど、
いちばん近いかも知れないな…と思いました。
比べると、やや麺線が太く、食べ応えがある…かな。
でも、お酒の〆として打っていたお蕎麦と、
お蕎麦屋さん、専門店としては食べ応えに差を求めても納得ですし。
ちなみに、メニュウを見ると、
打ちたて150分以内のお蕎麦を提供すると言う事もあって、
その場で打つ=売り切れ時はお待たせしても、打つと言う、
シビアな条件で営業される形態に8月から変わったんだそうで、
それゆえに、「三タテ」…挽きたて、打ちたて、茹でたて、
こだわったお蕎麦を食べられる様になり、
店内もそれに合わせて改装をし、現在。そしてこの旨さ。
「向上心があり過ぎる!」
…とは当日、Twitterに呟いたことでして。
年上の店主さんに、こう申しては不躾かも知れませんが、
実に感心しました。そして、その努力が実っているからこそ、
より心を動かされます。
・
・
そんな昨日を楽しんでいたところ、
本日の市民タイムス…塩尻版だけかも知れませんが、
「芳香庵みのる」の記事が掲載されていました。
ホント、タイムリー。
売り切れたら打つ、お待たせすることもある。
ただ、その分、絶対に生まれたての蕎麦に出会える…
待ち時間は、蕎麦の実を挽くところから、
間近で、職人さんが蕎麦を打つところまで、
全部、立ち会うことが出来ます。
それなら、待ち時間も苦で無いのでは…
そうも思います。
SNSの話題に、ある蕎麦職人さんは、
三タテは幻想であって、
打ちたて後に、2時間くらい麺を休ませた方が良い…
…と、書く方も居たりしますが、
まず第一に、美味しいと感じられる蕎麦か否か、
少なくとも「芳香庵みのる」さんは、
三タテの実現に尽力されて、
より美味しいお蕎麦を提供して下さるので、
その話題は、とりあえず置いておきたいと思います。
信州人ならば、お蕎麦には好みがあって、
合う蕎麦、合わない蕎麦があることを、
生活の中から知っていると思います。
だので、絶対はないと言う世の理通りに、
「絶対に美味しい店!」とは言い切れませんが、
でも、僕が今、誰かに問われたならば、
まず、一押ししたいと思う美味しさでした。
食べてみて欲しいと思うから、こうしてブログを書く訳ですし。
もし、ご一考願いますれば幸いです。
店主さんおひとりのお店ですから、不便もあるかも知れません。
でも、それでも、です。
その地域に住んでいらっしゃる同僚さんがいるので、
明日は、会社に着いたら直ぐ話をしたいし、
お蕎麦を食べて後、シュトラッセに出掛けて行って、
「みのる、美味しくなってましたね!」と、
珈琲屋さんで、イキナリその話題をしたりとか…
…うん、心は動かされました。
さて、こんなところで、本日はお開きとなります。
ちょうどお時間となっている様でして。
では、また明日、お目に掛かりたく存じ上げまして、
それまで、それでは。
ありがとうございました。
・
・
・
本当、タイミング良かったみたい。
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
8月25日、塩尻市洗馬、芳香庵みのるにて。
・
・
えー…その日、食いっぱぐれそうだったんです。僕ぁ。
「あっ、ちょっと距離あるけれど、みのるがある!」
…と言う心持ちで向かっておりました。
朝日村美術館で今日まで開催されていた「下田ひかり展」を見に行き、
最終的に、どこかでご飯を食べて、
自家焙煎珈琲店シュトラッセで、コーヒーを飲みたいと考えていました。
朝日村のある曲がり角に、
「手打ちそば むらさき式部」と言う看板があり、
ネットにも情報が出て来ないので、
「とりあえず行ってみよう」と奥まった集落に出掛けて行くも、
どうやら看板だけが残っている様子、
行けども行けども、何もない。諦めて来た道を戻る。
次いで、10分くらいでしょうか。
今井の道の駅に、カレーの移動販売が来ていたら良いな…
無くても、食堂あるもんな、と思って向かうと、
移動販売はなく、イベント日だった様で、食堂には行列、待ち人が溢れるくらい。
これはいかん。
そこで「みのる」を思いつく訳ですが、更に15分以上は運転をして移動をする…、
…と言う。結構、お昼ご飯に困った日でした。
「まるなか」は、週イチのラーメンを超えてしまうし、
「ふじもり」は、すみません…。
「芳香庵みのる」には「信州ひすいそば」と言う、
希少種のお蕎麦を食べに行きたくて、1度だけ2014年の11月に出掛けています。
その頃も良い評価でしたが、今回は更に美味しく感じました。
…2014年ぶりなのは、何故かと言うと、
お昼ご飯の時分は温泉を求めて他の地域に出掛けてしまっているから、ですね。
塩尻、ほとんど温泉ありませんしね。
・
「十割手打ち盛りそば」の「信州ひすいそば」、
小、中、大とあって、120g、180g、240g ですが、
120g 増量ごとに500円増しで対応可能とのこと。
よくお蕎麦屋さんで、水そば、塩そば…
水に浸したお蕎麦、塩だけ付けて食べるお蕎麦、
蕎麦本来の味が分かるから…と、勧められるのですが、
自信の上に、そうしてお勧めして下さっているとは思うのですけれど、
それで「美味しいなぁ」と思うお店って、
自分はあまり行き会っておりませんで。
ちょうど他の方の配膳もあって、
店主殿が目の前にいて、
「あっ、塩そばやらないといけない雰囲気かも」
…と思い、試してみましたが、
「あ、蕎麦自体が旨い。甘味もコシもあって、角も立ち、
後から追い掛けて来る塩の旨さで引き立つ…!」
そう、にわかに驚いた瞬間は、ハッキリと覚えています。
ツユは香が高いタイプ。
薬味を蕎麦の上に乗せて試してみますが、
葱、大根おろし、共に非常に蕎麦へ、ツユへの反応が良く、
薬味に意味がありました。
山葵も、その香より、辛味がピッと立っていて合う。
「これは…これは、前よりずっと美味しい!」
嬉しくなりました。
僕が松本平でいちばん美味しいと思っているお蕎麦は、
今はもうない銘酒居酒屋「よよぎ」の大将、
長嶋さんが打つ十割蕎麦です。
十割でも、こわくなく(硬くなく)、細く喉越しが良く、
細身の中にも確かにコシがあって、モチッとささやかに返す弾力がある。
ツユの美味しさも引き立ち、蕎麦湯までウマイ。
…これが理想で探しているのですけれど、
いちばん近いかも知れないな…と思いました。
比べると、やや麺線が太く、食べ応えがある…かな。
でも、お酒の〆として打っていたお蕎麦と、
お蕎麦屋さん、専門店としては食べ応えに差を求めても納得ですし。
ちなみに、メニュウを見ると、
打ちたて150分以内のお蕎麦を提供すると言う事もあって、
その場で打つ=売り切れ時はお待たせしても、打つと言う、
シビアな条件で営業される形態に8月から変わったんだそうで、
それゆえに、「三タテ」…挽きたて、打ちたて、茹でたて、
こだわったお蕎麦を食べられる様になり、
店内もそれに合わせて改装をし、現在。そしてこの旨さ。
「向上心があり過ぎる!」
…とは当日、Twitterに呟いたことでして。
年上の店主さんに、こう申しては不躾かも知れませんが、
実に感心しました。そして、その努力が実っているからこそ、
より心を動かされます。
・
・
そんな昨日を楽しんでいたところ、
本日の市民タイムス…塩尻版だけかも知れませんが、
「芳香庵みのる」の記事が掲載されていました。
ホント、タイムリー。
売り切れたら打つ、お待たせすることもある。
ただ、その分、絶対に生まれたての蕎麦に出会える…
待ち時間は、蕎麦の実を挽くところから、
間近で、職人さんが蕎麦を打つところまで、
全部、立ち会うことが出来ます。
それなら、待ち時間も苦で無いのでは…
そうも思います。
SNSの話題に、ある蕎麦職人さんは、
三タテは幻想であって、
打ちたて後に、2時間くらい麺を休ませた方が良い…
…と、書く方も居たりしますが、
まず第一に、美味しいと感じられる蕎麦か否か、
少なくとも「芳香庵みのる」さんは、
三タテの実現に尽力されて、
より美味しいお蕎麦を提供して下さるので、
その話題は、とりあえず置いておきたいと思います。
信州人ならば、お蕎麦には好みがあって、
合う蕎麦、合わない蕎麦があることを、
生活の中から知っていると思います。
だので、絶対はないと言う世の理通りに、
「絶対に美味しい店!」とは言い切れませんが、
でも、僕が今、誰かに問われたならば、
まず、一押ししたいと思う美味しさでした。
食べてみて欲しいと思うから、こうしてブログを書く訳ですし。
もし、ご一考願いますれば幸いです。
店主さんおひとりのお店ですから、不便もあるかも知れません。
でも、それでも、です。
その地域に住んでいらっしゃる同僚さんがいるので、
明日は、会社に着いたら直ぐ話をしたいし、
お蕎麦を食べて後、シュトラッセに出掛けて行って、
「みのる、美味しくなってましたね!」と、
珈琲屋さんで、イキナリその話題をしたりとか…
…うん、心は動かされました。
さて、こんなところで、本日はお開きとなります。
ちょうどお時間となっている様でして。
では、また明日、お目に掛かりたく存じ上げまして、
それまで、それでは。
ありがとうございました。
・
・
2018/08/16
・
・
玄関を開けると、スイカヘッド。
7月22日、松本市裏町界隈、蕎麦「日より」にて。
・
・
ええー…
スイカヘッドさんは、偶然だったのですけれど。
ちょうどお食事をされていたみたいです。
玄関最寄りのお席で。
あんころもちけいいちさんだった模様。
その後、Twitterで黒川じょんさんが呟かなければ、
「不思議な人だ」の感想だけで済んでしまったのでしょうけれど、
じょんさん発信でリンクして行って、知るに至る…と言う所。
実は7月29日、中町の茜里前でも、
被り物をした方=あんころもちけいいちさんを拝見しているので、
もし、街中で発見なさったら、
「あ、あんころもちさんなんだな」と言うご認識でよろしいかと。
…おっと、ノッケから本題ではないところを申し上げてしまいましたが。
さ、噺に入って行きたいと存じます…。
・
・
たまたま街歩きをしていた中で、
裏町の中心にある駐車場脇で、工事されている店舗があり、
「何が出来るのかなー…」と思っていたところで、
いつも拝見している、らみえるさんの「円環の食卓」にて、
このお店が掲載されて、「あ!あの場所がこうなったんだー!」…
…なんてところ。
いつも、らみえるさんが素早くお出掛けになるので、
本当、ありがたい所です。参考になりますもん。
・
2階への階段もありましたが、基本は1階だけの店舗でしょうか。
テーブル席が4卓、カウンターが4席ほど。
コンパクトなお店、洒落た内装。
店員さんもお若い方…と言ったところ。
手打ち蕎麦、かけそばが850円。
2枚目が500円。
つけ鴨そばが1200円で、蕎麦に加えて、
ちょっとお腹にたまるもの…なんて位置付けでしょうか、
ごはんもあります。
朝日村の「ふじもり」も同様ですが、
ご飯を添えるお店、最近ちょっとずつ増えている様に感じています。
「蕎麦屋では、蕎麦だけをたらふく食べたいんだー!」
…と言う考えの自分は、今やクラシカルスタイルなのかも知れません。
僕とYOKOさんは共に「日よりランチ」をお願いしました。
小鉢
ごま豆腐
前菜
アジア風ミンチの中華バンズ
鴨スモークとさつまいものレモン煮
コールスローサラダ添え
手打ちそば
…と言うお品書きで、1300円。
とてもお得なセットだと思います。
・
蕎麦茶。お箸。
まず、こちらが用意されました。
ツユセットと「小鉢」の位置づけのごま豆腐が続いて置かれます。
ごま豆腐は、醤油の美味しさを特に感じました。
良いお醤油の風合。
これがきっとお店の特徴になりますよね。
「前菜」のセット。
しっかりしたボリュームで驚きました。
「前菜」が「食欲を上げるためもの」と言う、
“献立に律するコース料理”的な発想のものではなくて、
おかず的な…ある種の懐石コースの様な、
「ちゃんと食べて、最後に食事モノとして蕎麦を少し」
…と言う味付けに感じています。
そして、お蕎麦がやって来まして。
素敵な蕎麦湯の器。
前菜がある分、食事の時間に驚きを設ける事が出来ます。
どなたかお客様と共に…なんて使い方かしら。
細く、やや硬い雰囲気のお蕎麦でした。
少しだけ気になったのは、
僕が前菜を食べ終わり、YOKOさんはまだ途中。
ちょうど最後の大物、中華バンズをかぶりついた所で、
ふたり分のお蕎麦が届けられたこと…
YOKOさんを慌てさせてしまった事は、少し…どうかな…って。
若い店員さんがいっぱいいっぱいになって接客されていて、
それがお店の雰囲気にも…
まだ開業されたばかりのお店ですから、
たぶん、これから落ち着いてらっしゃるのだと思いますけれども。
・
・
さて、本日はここまで。
ちょうどお時間となっております。
明日もまた、是非、お会い致しましょう。
それまで、それでは。
ありがとうございました。
2018/08/07
・
・
中華麺から生蕎麦へ。
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
8月5日、塩尻市広丘界隈、信州石臼挽き生そば「双六」にて。
・
・
とにもかくにも入れ替わりが多い細い通りであります。
車通りは多いのだけれど、
本当に通り道で、
お隣、国道19号線の混雑を避けた迂回の車両で、忙しない。
「焼きそば」と「行田のフライ」、山賊焼のお店、
「双六」がオープンし、気づけば「リニューアルのため休業」とあり、
心機一転の開業「双六」に早速出掛けて来た…と言うお話。
店頭には「榑木野(くれきの)」のお花があり、
「大盛り無料」とある辺り、「榑木野」のグループ的な…
もしくは技術協力とか?
…これは推測でしかなく、確かなところは、存じ上げませんけれども。
前身…「焼きそば」は美味しかった方だと思いますが、
持ち帰りを主体としているようで、
中休みがあったり、夜は早めに閉めてしまうなど、
「持ち帰りをしたい時間帯にお店が閉まっている」
…そんな感覚を抱きました。
普通の飲食店としたなら、
駄菓子屋さんの一角にも入る場合がある、
おやつメニュウでもある「焼きそば・フライ」、
それだけで飲食店時間での営業は、難しいのかも…
…そんな風に感じていました。特に入れ替わりの多い道でしたし。
今回は、持ち帰りの有無は分かりませんが、
飲食店として開業された様に思いました。
で、再び注文したお蕎麦の写真を。
「鶏つけそば」と「山賊丼」にて。
山賊丼は次回以降、また書いて行きます。
今日は本題「つけそば」について。
「名物」として、オリジナルの「つけそば」を展開する様です。
「冷」「温」とあったので、「温」にて。
お蕎麦は「大盛り」としました。
全くそのまま「うどん」も選ぶことが出来ますが、
「細麺」と「太麺」が、そばも、うどんも選ぶことが出来ます。
気分やお好みなどあるでしょうから、
これは嬉しいフレキシブル性ではないでしょうか。
ベースのつけスープに鶏肉が入ったもの。
トッピングもお蕎麦屋さん…
立ち食い蕎麦のそれの様に、豊富に用意されておりました。
そして、揚げ玉と玉子。
玉子は生なのか茹でなのか温泉なのか…
よく分からなかったので、手を付けず仕舞いでした。
YOKOさんも同様に。全ての麺類に添えられるのかも知れません。
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太麺は比較的正方形断面を感じるもので、
ややモフモフとした食感。
かけそば…温かいスープに向くタイプにも感じます。
スープは、麺つゆ…そばツユのイメージではなく、
どちらかと言うと、和風つけ麺スープに近い印象でした。
それも、大勝軒や丸長の様な、
甘酸っぱさのある、辛味のあるスープ…
酸っぱさは、ほとんど感じられませんでしたが、
辛味は確かにあって、
似た系統、イメージしてもらい易いものではないか…と思います。
大盛りの量は、なかなか多い方だと思います。
山賊丼も合わせて、腹9分目近く詰めました。
ボリュームはありますね。
YOKOさんが注文した「辛・豚つけそば」、
前述の「山賊丼」で、あと2回ほど、
こうしてブログとして、お目に掛かることになります。
メニュウを眺めていると、
「おつまみ、一品もの」として、
「焼きそば(双六)」、「フライ(双六)」とあり、
主力商品の変更と言う、全面的なリニューアルですが、
少しだけ、以前の双六の味も継承している様にも見えました。
また、どの様なご発展をされて行くのか、
眺めていたいなぁ…と言うところ、
本日は、ここまでとさせて頂きたく存じます。
それでは、また次の機会まで。
ありがとうございました。
2018/08/05
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好みじゃないことも、そりゃあ、あるさ。
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
7月8日、松本市平田界隈、蕎麦の隠れ家おの。
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まず、先に申し上げておきますけれど…
日本酒にもビールにもコーヒーにも、
口からお召しになるものだけでなく、
どんなものにだって、好みがあります。千差万別です。十人十色です。
もし、当「酒 宗夜・小盛り」を熱心に見て下さっている貴方様だったとして、
見たから出掛けて行って、
「なるほど、こりゃウマイ!」と思って頂ける方ならば、
私と好みが近い…と言う事で、お気に召さないかも知れません。
それでも、“かも”なんです。
出掛けて行ってみて、
「あれ?書いてあった事と違うなぁ」と言う方こそチャンスです。
お気に召すものかも知れません。
今回の私とYOKOさんもそうなのですが、
「まずはチャレンジ!」だと思いますし、
そうそう、日本酒について言えば、
僕が好みのものって、わりとYOKOさんは苦手だし、
YOKOさんが好きな銘柄の中には、僕が苦手としているものもあります。
常日頃、仕事中以外は始終引っ付いている様な私たちですら、
そうやって好みは違うものですので、
YOKOさんが、「ちょっとこれは好みじゃない」なんて言うと、
「おっ、ありがてぇ!俺に当たりの酒か!」なーんて楽しんでおりますので、
ひとつのアイディアとして、ご覧になって頂けたら…と置いておきます。
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信州にたぶん多いんだと思う民家調の造り。
まず出されるお箸とかお茶とか。
「粗引きの二八」と言う「ざるそば」が、こちら。
YOKOさんは、「雪見街道そば」なるぶっかけスタイル。
メニュウに薬味150円、つゆ200円、大盛り400円、
辛味大根150円、きざみ海苔50円、辛味大根+焼き味噌300円とあって、
メニュウの写真はあるものの、
お蕎麦のベースのお値段に、それぞれ付けるスタイル?!…
…と思って寸時混乱。
ざるそばのセットに基本のツユと薬味は添付されておりました。
良かった。
当日の記録用Tweetには、以下の様に。
ふむー。二八で、この滑りの無さと言うか、
しなやかさがないこわさって、事は、
強力粉なのかなー。
コシと言うよりグルテンリッチ感はあるんだけどなー。
喉越しがない雰囲気。
ぶっかけそばには向きそうな蕎麦の雰囲気。
…とのこと。
太さ細さは、よくあるサイズだと思うのだけれど、
噛むお蕎麦感があって、のど越しの良さを楽しむより、
ちゃんと噛んで砕いて食べてこその味…かしら、と。
YOKOさんの様な多種の味付きそばや、かけそばに向くタイプかなぁ、と思います。
ツユはバランスタイプで甘め。
雪見街道そばは、とろろを雪の街道に見立てたもので、
クラッシュ梅のアクセントが良かったみたい。
器が意外にも陶製で、箸が当たると「コーン」と良い音を響かせて驚いてみたり。
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こうして書くまでは、あまり意識していなかったけれど、
お酒の好みは違うし、
僕はお酒も飲むし甘いものも死ぬほど愛しているけれど、
YOKOさんは、甘いもの、あんまり好きじゃないんですよね。
そんな中で、ふと思うと、お蕎麦の好みは一緒かも知れません。
未だに至高の手打ちそばは「よよぎ」の大将の手打ちそばが揺るがない所も。
だので、このお蕎麦屋さんは、少し苦手かなー…なんて所でしたが、
「食べログ」なんかでも、わりと好評にお見受けしますし、
まぁまぁ、僕らは僕ら…と言うことでしかないのではないかと。
是非、ご自身で足を運んで頂きまして、確かめて下さいまし。
…と、こんな所で、本日はちょうどお時間となっております。
また明日、お目に掛かります。
それまで、それでは。
ありがとうございました。
2018/07/31
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古くからお馴染みの江戸ファストフード。
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
7月3日、松本市寿界隈、そば処白山にて。
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その日。
歯医者の予約を何とか取り付けて、出掛け、
その後にはファーマーズガーデンうちだにて、
すり立てのお米を買い求め…
当初は、塩尻駅前に出掛けて、「あかい靴」で鉄板焼の豚肉にしようー…
…と考えていたのですが、
正確に時間を考慮して行くと、
午前半休からの午後出勤に間に合わないぞ…と焦る結果に。
現代社会、ファストフードはいっぱいあるし、
コンビニでも牛丼チェーン店でも良いのだけれど、
せっかく娑婆に出ているのだから、
何か…既製品、大量生産品でないもの、
人の手が提供直前に加わるものが良いなぁ―…と考えて、
ファーマーズガーデンうちだからも近い「白山」へ。
駐車場には平日なのに次から次に人が訪れて、
作業着の方も多く、
土日にしか来たことがなかった自分としては、
平日も、この蕎麦を求めて、多くの方が訪れていらっしゃるんだ…と実感。
でも、分かります。
「早い、安い、旨い」の三原則だけでなく、量も多い。
二郎みたいに難解でないけれど、
お茶が出されたタイミングで、「十割300で!」とオーダー。
だいたい、皆さんそんな感じ。
食後にTweetした内容が、以下の通り。
すでに食後…って感じ。滞在時間10分くらいかなぁ。
早くて安くてウマイんだもん、
やっぱり良いよね。寿の白山で、十割300にて!
いろいろ考えたけど、やっぱ、この地域で時間がなくて、
パッと食べられて…なら、この呪文だよなぁ。「十割300で!」
…とのこと。
最近、YOKOさんと食べ比べて実感したのだけれど、
食べやすさは、断然9:1のお蕎麦だと思います。
こわくないね、と。
(こわい…信州方言で、硬いの意味。念のため)
歯の治療で、歯茎が若干、残念なのだけれど、
でも、心がこわい蕎麦を欲していて、いつもよりも、
少し苦戦して、盛りの良いもりそばを、あっと言う間に頂く。
良いなぁ、いつも身近に欲しいなぁ…なんて感じます。
味や雰囲気は全く違うけれど、
現代的な所ならば、小木曽製麺所も、真っ当なファーストフード店かしら。
近くにあったら、出掛けて行っちゃう心持ち、分からなくもないです。
チャッと食べられるって、
忙しない世の中の象徴的ではあるけれど、
有限な時間を考えたならば、「アリ!」な選択肢ですよねぇ…
…さ、今日のところはここまで。
また明日、別のお話でお目に掛かります。
それまで、それでは。
ありがとうございました。
2018/06/27
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美味しければ入る。
気楽なところで、一生懸命と言うことです。
5月13日、松本市寿界隈、二代目竹渕にて。
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先達て、「とり天」のお話を申し上げましたが、
実は当日、「とり天」の量に驚いた…と言う事おいては、、
こう言う後番が控えていた…、これも驚きの理由であったりもしまして。
すなわち、圧倒的に量が多く見えました。
YOKOさんもお蕎麦は行けるクチでありますので、
「大ざる」をいつも頼んで、気風の良い所を見せてくれるのですが、
てっきり「得ざる」は、「大ざる」より少し多いくらい…と考えていました。
この三山は、どうなのでしょう…通常量の3人前と言う意味合いではないか…
…と思っております。「大ざる」よりは盛りが小さいけれど、
ひとつひとつは、けして小さくはないくらい。
とり天を数本食べた後の、このお蕎麦の量は…ダメかも知れない。
心して美味しく頂かねば!
…最初はそう思っていたのですが、
「あ、もう終わっちゃうなぁ」と、最後のひと山も半分になる頃、
チラッと思い始めるくらいでした。
最初のふた山は、案外スルリペロリとたぐりすすり、入りました。
どうしても三山目に到達するまでに時間が掛かってしまうからなのか、
もしくは、当日たまたまの調子なのか、
比較的全体に硬い茹で上がりを感じます。
きっちり“こわめ”の頃合。けれど、その強い食感が手に取りやすくて、
ひょいと摘んで、口に放り込んで次…と言う流れを作り、
リズム良く、美味しさを損なわないままに食べ干す事が出来ました。
最初は、「いざとなればYOKOさんに…」と思っていたのですが、
全く介助を必要としなかったです。うん、美味しかった。
蕎麦が美味しいと感じられる…と言うことは、
信州人にとって、やっぱり幸せなことであります。
さ、本日はちょうどお時間となっている様です。
また明日、お目に掛かります。
それまで、それでは。
ありがとうございました。
2018/06/01
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
4月15日、山形村、きさくにて。
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「犬も歩けば棒に当たる」
…と言うことは、歩かなきゃ何にも当たらないのだよな、と置きます。
「箸にも棒にも掛からない」
…と言うことになるのだ、と。
今回は、本当に「当たった!」と思いました。
買わなきゃ富くじは当たりませんや。
動いてこそ、挑戦してみてこそのお楽しみだなぁ…なんてところで。
山形村の「きさく」と言うお蕎麦屋さんの噺で、
しばらくのご愉快を願っておきますが…。
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その日、割合時間に追われていて、
とりあえず、乗鞍高原温泉に向かっていました。
このままだと、急ぐこともあってコンビニご飯になりそう。濃厚。
どこか、どこか山形村あたりで食べたい。
早めに食べないと、それはそれで夜に影響しますから。
夜が食べられなくなったりしますから。
だので、コンビニで少量とするかと話がまとまりかけたところで、
「そう言えば、行った事が無いお店があるぞ」と気付きました。
看板を見るばかりで、詳細にどこにお店があるかも分かっていない。
当たるも八卦、当たらぬも八卦!…そう思って出掛けて行きました。
前情報は何もなし。
一度、明後日の方向に進んだ後、改めて戻って到着。
お通し…お茶請けかしら、と言うところ。
ふき味噌とお茶。
ふき味噌がなかなか良い味で、
「YOKOさん、このお蕎麦屋さん、当たりかも!」なんて言うと、
ニコニコとYOKOさんは、ほほ笑んでいたりなぞ。
更科、ひきぐるみ、田舎と、蕎麦のメニュウは3種あり、
そして、“おすすめ”として「三色そば」がありました。
先達て、初めて塩尻の「そば処しみず」に出掛けましたが、
これによく似た構成だと感じました。
「三色そば」がこちら。
器も初めて出会う器、スタイルです。
汁椀様ながら、とても大きな器で深く、趣があります。
食べづらさはありませんでした。
器に重みがあって、触れる重量感は安定感。
普段の蕎麦は、背の低いざるに乗せられる事が多いですから、
こうして高い台に乗せられたものは、興味深いものです。
かなり細く切られた蕎麦ですが、美しくまとまっています。
食感はしっかり。申し分ありません。
非常によく出来た蕎麦で、硬さ、弾力、喉越し、全て好みでした。美味しい。
3種それぞれに食感の差も、もたらされていて、
ツユも比較的鰹節の香が高いもので好ましい。
「これは当たった!」
…と、すごく喜んでいました。
お店のお母さん、お父さんも、とても良くして下さって、
色んなお話を伺ううちに、
「三色そばって、塩尻のしみずみたいですよね」
「しみず、同門、弟弟子なんですよ」
…と広がって、
大元は、上田市・柳町の「おお西」さんの門下生だと分かります。
「おお西」は2010年、信州SAKEカントリーツーリズムで出掛けています。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/7sake201093-ba3.html )
まさか、そこに繋がるなんて思っていませんでした。
良き蕎麦、なるほど…と言う系譜。
信州スカイパークに出掛けることも多い僕らにとって、
山形村の蕎麦処、そして気に入りのお店は、非常に助かる存在です。
各地域、お出掛け先ごとに気に入りのお蕎麦屋さんは作っておきたいですし。
僕ら、たいへんに気に入りました。
意気揚々と温泉へ向かって行きますが、それはまた別の機会に。
本日は、ここまで。
ちょうどお時間となっておりまして…。
それでは。
2018/04/26
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
4月14日、松本市、松本駅、四柱神社、アガレヤにて。
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今晩は、この一連の流れが良いじゃないか、良いじゃないか…
…と言うところなんです。4月に更新した「廣東」でのワンタンと似ていて、
この流れが、素晴らしいんで見て欲しい。お伝えしたい!…と言う訳でございまして。
落語を生で伺うと言う。
その直前に、蕎麦を手繰って…、
これも立ち食いと言う風情が良く、
落語会がお開きになったならば、一献、内輪の打ち上げを行うと言う…
情緒があり、風情がある…と言う、
あんまり言葉を重ね過ぎると、かえってシラケてしまう様な…
ですので、サッパリと、この三つのお楽しみを、申し上げます。
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松本駅に着いて、ゼロ番線へ。
落語会が18時30分から20時過ぎまでで、
ちょうど夕ご飯時、腹ごしらえをしてから向かうと言う、
これは通い始めてから欠かさずに過ごしており。
松本駅の立ち食いそばのひとつ。
「特上葉わさびそば」がYOKOさんのお気に入り。
僕は、きつねそばだったりなんだり気分でいろいろ。
当日は、トッピングネギ50円が売り切れていなかったので、
相性の良い「特上鴨そば」を選びました。
レトルトの鴨肉と脂がトッピングされるもので、
ネギ増し出来ていると、脂とネギが溶け合って食わせる。
昼から飲んだと騒ぐ旦那衆が居られて、
それはきっと花見か何かだったんだろうか…
兄貴分に、弟分。弟分は上機嫌で、うまいうまいと蕎麦をすすって、
騒々しくも行ってしまった。
電車が来るとも放送は鳴っていないけれど、
兄貴分は、ゆっくりと追い掛けないようで、先達を追い掛けて行く。
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四柱神社、ほぼ毎月…時に、2月に1度ほど、
古今亭菊生師匠の落語会が催されております。
根多出しされていて、
今回は三遊亭円丈師匠作、新作落語「悲しみは埼玉に向けて」、
古典落語「錦の袈裟」を演じられました。
円丈師匠は根多の数が自作の落語も豊富にお持ちですから、たいへんに多く、
一期一会に噺にお会いする事にもなり、
名作、代表作があっても、次の代表作が生まれますからね…
なかなかお目に掛かる機会がなかったりもするのです。
「悲しみは埼玉に向けて」
これを円丈師匠にお稽古をつけてもらっての菊生師匠、
四柱神社では初演と言うところ。
マイクスタンドアートを終演後に拝見すると、埼玉でした。
埼玉の県のカタチと錦の袈裟に登場する袈裟輪のデザイン。
相変わらず、とても見事なものです。
「悲しみは埼玉に向けて」
…これはある種の川柳川柳師匠の「ガーコン」、
三遊亭円歌師匠の「中沢家の人々」、
ご当人が演じない限り、ちゃんと伝わらない噺…であると思うんです。本当は。
菊生師匠は円丈師匠との間柄を交えながら…
ある音源で、古今亭右朝師匠が「ガーコン」を演じられる時に、
「お取次ぎですんで」なんて仰っておりましたが、
ただお取次ぎをするだけとも異なる、
円丈師匠の身の上を、上手に挟みながら、
共感できるところ、噺の筋として必要なところ、織り込みながらの高座でした。
土地勘がない人が聞いたら、お達しが無いタイプの噺だと思うのですが、
それは信州によくよくおいでの菊生師匠で、気遣いも重々されていた様に存じます。
…ご縁があり、
すごく行ってみたいお店「オステリア・ルーチェ」、北千住なんですよね。
1回の噺の中に、何度北千住と出て来たでしょう。
これを、あのシェフさん方が聞いたりしたなら、またお笑いも違っているのかなー…
…そんな風に思いながら聞いておりました。
この噺を松本で伺うと言うことは、本当に貴重な経験だと思います。
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お開きになり、四柱神社にお参りを済ませて、
今日は打ち上げ、「アガレヤ」に出掛けて行きました。
YOKOさんは生ビール。
僕は、信州中野・勢正宗の純米吟醸無濾過生原酒“Spring Carp”をば。
春酒、花見酒と言うデザイン、桜色。
全体に軽やかに仕上げつつ、甘味をちゃんと称えた雰囲気でした。
他にも色々頂くのですが、
「先一杯」は、ある種の儀式のようでいて、
これを口にしたところ、「ほっ」と一息をつく所までが、
僕らの「落語を楽しむ夜」の様に考えたりなんかするのです。
ここからまた別の夜が始まって行きますので、
今日のところは、ここまで。