駅そば、菊生落語百夜、お開きで“元気溌溂”勢正宗。
2018/04/26
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気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
4月14日、松本市、松本駅、四柱神社、アガレヤにて。
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今晩は、この一連の流れが良いじゃないか、良いじゃないか…
…と言うところなんです。4月に更新した「廣東」でのワンタンと似ていて、
この流れが、素晴らしいんで見て欲しい。お伝えしたい!…と言う訳でございまして。
落語を生で伺うと言う。
その直前に、蕎麦を手繰って…、
これも立ち食いと言う風情が良く、
落語会がお開きになったならば、一献、内輪の打ち上げを行うと言う…
情緒があり、風情がある…と言う、
あんまり言葉を重ね過ぎると、かえってシラケてしまう様な…
ですので、サッパリと、この三つのお楽しみを、申し上げます。
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松本駅に着いて、ゼロ番線へ。
落語会が18時30分から20時過ぎまでで、
ちょうど夕ご飯時、腹ごしらえをしてから向かうと言う、
これは通い始めてから欠かさずに過ごしており。
松本駅の立ち食いそばのひとつ。
「特上葉わさびそば」がYOKOさんのお気に入り。
僕は、きつねそばだったりなんだり気分でいろいろ。
当日は、トッピングネギ50円が売り切れていなかったので、
相性の良い「特上鴨そば」を選びました。
レトルトの鴨肉と脂がトッピングされるもので、
ネギ増し出来ていると、脂とネギが溶け合って食わせる。
昼から飲んだと騒ぐ旦那衆が居られて、
それはきっと花見か何かだったんだろうか…
兄貴分に、弟分。弟分は上機嫌で、うまいうまいと蕎麦をすすって、
騒々しくも行ってしまった。
電車が来るとも放送は鳴っていないけれど、
兄貴分は、ゆっくりと追い掛けないようで、先達を追い掛けて行く。
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四柱神社、ほぼ毎月…時に、2月に1度ほど、
古今亭菊生師匠の落語会が催されております。
根多出しされていて、
今回は三遊亭円丈師匠作、新作落語「悲しみは埼玉に向けて」、
古典落語「錦の袈裟」を演じられました。
円丈師匠は根多の数が自作の落語も豊富にお持ちですから、たいへんに多く、
一期一会に噺にお会いする事にもなり、
名作、代表作があっても、次の代表作が生まれますからね…
なかなかお目に掛かる機会がなかったりもするのです。
「悲しみは埼玉に向けて」
これを円丈師匠にお稽古をつけてもらっての菊生師匠、
四柱神社では初演と言うところ。
マイクスタンドアートを終演後に拝見すると、埼玉でした。
埼玉の県のカタチと錦の袈裟に登場する袈裟輪のデザイン。
相変わらず、とても見事なものです。
「悲しみは埼玉に向けて」
…これはある種の川柳川柳師匠の「ガーコン」、
三遊亭円歌師匠の「中沢家の人々」、
ご当人が演じない限り、ちゃんと伝わらない噺…であると思うんです。本当は。
菊生師匠は円丈師匠との間柄を交えながら…
ある音源で、古今亭右朝師匠が「ガーコン」を演じられる時に、
「お取次ぎですんで」なんて仰っておりましたが、
ただお取次ぎをするだけとも異なる、
円丈師匠の身の上を、上手に挟みながら、
共感できるところ、噺の筋として必要なところ、織り込みながらの高座でした。
土地勘がない人が聞いたら、お達しが無いタイプの噺だと思うのですが、
それは信州によくよくおいでの菊生師匠で、気遣いも重々されていた様に存じます。
…ご縁があり、
すごく行ってみたいお店「オステリア・ルーチェ」、北千住なんですよね。
1回の噺の中に、何度北千住と出て来たでしょう。
これを、あのシェフさん方が聞いたりしたなら、またお笑いも違っているのかなー…
…そんな風に思いながら聞いておりました。
この噺を松本で伺うと言うことは、本当に貴重な経験だと思います。
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お開きになり、四柱神社にお参りを済ませて、
今日は打ち上げ、「アガレヤ」に出掛けて行きました。
YOKOさんは生ビール。
僕は、信州中野・勢正宗の純米吟醸無濾過生原酒“Spring Carp”をば。
春酒、花見酒と言うデザイン、桜色。
全体に軽やかに仕上げつつ、甘味をちゃんと称えた雰囲気でした。
他にも色々頂くのですが、
「先一杯」は、ある種の儀式のようでいて、
これを口にしたところ、「ほっ」と一息をつく所までが、
僕らの「落語を楽しむ夜」の様に考えたりなんかするのです。
ここからまた別の夜が始まって行きますので、
今日のところは、ここまで。