4品目のココロ破壊力よ。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

11月24日、松本市駅前界隈、信州ばんざい家にて。




「ばんざい家」と言うのは、
もちろん「万歳」から取っているのだけれど、
「おばんざい」からも取っている…だので、
お刺身とか一品メニュウもあるけれども、
やっぱり「ばんざい家」の主役は、
「おばんざい」なのだと思っておりまして。

十種類以上を超えるおばんざいが毎日用意されていて、
単品でも注文できるし、
3種盛り、5種盛りとして、ちょこっとずつ食べられる。
お酒に合わせられる、肴になる…と言う事です。

これはずーっと変わっていない所だと思います。
旬のものはもちろんのこと、
新発想のメニュウ、
他のお店で見たことがないメニュウが並ぶ場合があって、
「どんなお料理、おばんざいがあるかしら」と、
いつもいつも楽しみなのですね。ええ。
店員さんの雰囲気も良く、
お酒も幅広く、良いものが揃えられていて、
かつ、今や全席禁煙になったので、混んでいます。
良いこと尽くめなんですもの。そりゃあ混みます。
でも、やっぱり行きたいので行く訳で。

「おばんざい3種盛り」と言っても、
当方指定の3種に、追加で1種がおまけとして付いてきます。
今日は、この最後の1種に、
素晴らしくときめいてしまった…と言う噺。

これは本当、家では出来る様で、出来ないメニュウ。
信州の味、子供の頃を思い出す味。たまりませんでした。

さぁて、お立会い。
これからご紹介致しますけれど、冒頭写真の4種のどれだと思いますか?





ひとつめ。
諏訪湖の解禁のニュースを見たり、
そもそも諏訪湖を走ったりする事が多い僕らなので、
昨年は見向きもしなかったのに現金なもので、
「ワカサギ天プラ」を。

飲食店で注文すること自体、僕は初めてかも。



ふたつめ。
ちょっとずつ食べられて、長持ちする、
酒の肴としての素養を持ち合わせた「レンコンチップス」。



みっつめ。
YOKOさんの大好物「長芋」…
これを、たまりしょうゆ漬けにしたもの。



よっつめ、
信州らしく、こってりと濃く甘く煮た「おふくろ煮」…と4品。



お分かりですね?
「おふくろ煮」が、おまけで付けてもらったおばんざいでした。

これ、心から驚いたし美味しいと思いました。
DNAに攻めてくる印象。信州人が好む味。
むしろ、県外から訪れた方なら、
「信州の甘く、濃い、雪国文化の具現化」と思ってもらっても良いくらい。

「おばあちゃん家に遊びに行って、コタツの上にあるような」

「お茶請けのような」

…そう、若は仰っておりました。

(中野さんなのだけれど、
 風林火山にいた頃から「若(大将)」と言う意味で、
 ずーっと使っていて、
 その頃は本名も「ワカ」が付くと思っていたくらいで、
 今も、こうして抜けません。
 店長さんのことでして)

こうした料理を、もうずーっと食べていなかった。
久し振りに食べて感動しました。
焼きちくわやさつま揚げの、
よく炊いた、くにゅくにゅっとした食感は、
たまらなく心地好いし、甘辛いのに、
それこそ「甘いものと酒は…」とか言えちゃいそうなのに、
ビールにも日本酒にも、とても良く合う。

家々、味の濃さはご亭主さんの好みにも寄り添って、
様々あったと思うし、
そう、確かに60過ぎに早くして亡くなった祖母がいた頃は、
こう言う食べ物があった気がします。毎日に。
いつの間にかに忘れてしまった味だなぁ、と。
そして、時間を多く経て食べても「ウマイ!」って思うものだなぁ、と。

もちろん、子供の頃はお酒は飲まなかったし、
よく考えると、お茶も飲んでいなかったかも。

「お茶の時間」は、おとなしくしていなければいけない時間、
大人の会話に付き合わされる時間、そうしたイメージすらあります。

この味があると、ゆっくり食べたい飲みたい…
そんな落ち着く心持ちになるのは、
信州で、年を重ねて来ているからなのかなぁ……なんて。

賑やかな店内で、ふっと憧憬を思い描く。
良いメニュウでした。



さて、本日はここまで。
ちょうど、お開きのお時間となっておりまして。

また明日、お会い致したく。
こちらでお待ち申し上げます。

それでは、それまで。

ありがとうございました。



クリスマス=特別な鶏料理を食べる日で合っていますよね。ええ。

年に1度だけ、窯焼きの骨付き鶏モモ肉を、松本市緑町・廣東が販売します。

昔々、「廣東」と出会う前だと、
洋食厨房Spiceでディナーを食べる日…と言う意味も、僕らの中ではあったんです。
そもそも、僕自身が12月生まれと言う事もあって、
12月の誕生日を祝うついでに、すでにクリスマスは祝われてしまっていて、
24日、25日は特に平日感が強いのです。

昨晩も松本に向かう電車の中、
男子高校生さん方が「クリぼっちだよー」「あはは」なんて話していて、
「うん、クリも十里も、普通の日だな」と言う雑感。

洋食厨房Spiceの灯りが消えて以後は、
本当に専ら「廣東のクリスマスチキンを食べる日」なのです。

窯焼きにて仕上げられたチキンは、
既存の、スーパーなどでも見かける様な照り焼きスタイルのものではありません。
オーブンで焼いたものに近いのですが、それとも違う。
もちろん、フライドチキンでもありません。
チャーシューの本来に近い製法。

チャーシューも現代でこそ、低温調理法が出て来ていますが、
窯焼きチャーシューは、ごくわずかで、
手軽に作る事が出来て、柔らかさを発揮しやすい煮豚式のチャーシューがほとんど。

タレを付けて、窯で間接的な熱で加熱。これを繰り返す。
めちゃくちゃ手間が掛かるもので、手間を何故かけるのか…と言うと、
この美味しさには、この手段が最適解であって、
他の手段では到達できないからこそ。

似た味のものって、ありません。窯焼きは窯焼きの特別な味。
焼きたてであればあるほど香ばしさもひとしお。

「ああ―――!!うめえ――――ッ!!!」

…これが、僕らのクリスマスであり、
冷凍ストックで数本買い貯めるので、お正月でもあったりします。




本日、昼のランニングで過去最高速度で信州スカイパークを走ったところ、
想像以上に消耗してしまったので、
普段の形式をスッ飛ばして、ブログを書きまして―。

こんなところで、以上!良い夢、見ろよ!





衣との密着感、そして温度。



気楽なところで一生懸命…と言う事ですが。

11月17日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。






「しまあじ塩焼き」

我が家の酒の肴…と言うと、「魚かな…」と思います。
煮て良し焼いて良し、そのままでも良い。
「肉尽くし」だと、ちょっと敬遠しますが、
「魚尽くし」なら、どんと来い!…でありますね。
洋食厨房Spiceがあった頃は、
コースでお願いする時に
「野菜だけで、魚だけで」なんて注文をした事もありました。
野菜と魚が僕らの飲みスタイルなのです。

この日は幾種類か用意されている中から、
「しまあじ」をお願いしました。カマ部も付いて来て、たいへんありがたい。
ちょうどその頃に懐に携えていた「広島・宝剣」に、よく合っていました。
しっかり脂があり、遠火でじっくり焼かれた香ばしさ、
旨味はあるけれど、シンプルに、
どこか淡白さも持ち合わせた身から溢れるジュースがたまらなくソソり、
宝剣が塩気に対して、すこぶる反応が良いから、なお酒にハマり。





「牡蠣天」

あまり揚げ物が得意ではないけれど、
何となく気になってお願いしたもの。
この時期「カキフライ」であることの方が多く、
あえて「天」は、ちょっと珍しいのかしら…と思って。

カキフライより、たっぷりのボリューム。個数に見えます。
牡蠣のサイズに寄るのかも。



食いちぎったもので申し訳ないデス。
YOKOさんとふたりでかぶりついて、「わっ、うわっ」と驚いて。
中から牡蠣エキスがたっぷり溢れ出てきて、
かつそれはとても熱く驚かされます。
めちゃくちゃ美味しいけれど、それにしたって文字通りジュースィー。
カキフライでは感じたことがない牡蠣スープ量でした。

牡蠣そのものの差とも考えられますが、
それ以上に、フライと天麩羅の調理法に差があるのかも知れません。

天麩羅ってアイスクリームの天麩羅だってあるくらいですから、
衣の密閉率と揚げあがりまでの時間の短さに有利な点がありますよね。
どちらも衣は同じ小麦粉。
小麦粉に加熱をしっかり入れたらメイラード効果でフライカラーに。
そう、天麩羅だって揚げすぎたら茶色くなるんだとして…
香ばしさを生かす、カリッガリッとした食感が美味しいフライに比べて、
天麩羅だと、衣の美味しさはそれなりですが、
何より中の牡蠣が、めいっぱい生きて来るんだなー!…なんて、
そう感心しながら、この写真を撮っておりました。
カキフライも好きですけれど、
牡蠣エキスを存分に味わいたいなら、天麩羅、良いかも知れません!

例によって、酒の肴になる前に、
ひょいぱくひょいぱくとほぼ食べ尽くしてしまったと言う…
そんなウマイ酒の肴の噺にてお付き合い頂きまして…
ここでちょうどお時間となっております。
また明日も、別の肴をご用意してお待ち申し上げております。
どうぞ、足を…お目を?お運び下さいます様、お願い致します。

それでは、それまで。

ありがとうございました。




選べば、野菜たっぷり。



気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

11月23日、塩尻市広丘界隈、破天荒にて。




えー…“三拍子揃う”と言う…
大衆食堂さんなら「ウマイ、早い、安い」ですよね。
日本と言う文化においては、
この“三拍子”って重用されている気がして、
実際に、聞き心地が良いものばかりですね。

「破天荒」って、
自分にとっては「ウマイ、早い、安い」のお店で、
同じ黄色いアクア乗りのおかみさんが、
「出来ましたー♪」と厨房で甲走った声で告げると、
「おっ、出来たかな?」っとワクワクする…
そう言った意味でも、本当大衆食堂っぽくて好きだし、
訪れる兄さん方も、しっかり食べて、また午後の、明日の栄養を取ろう…
…そう言う風情がある様に思っています。

活気がある…って言うんですかなぁ。
その店の雰囲気、勢いもまた味であると思うんですなぁ。

「くつろぎに来ているか」

「食べに来ているか」

…それだった後者なのだろうなぁ、と。

11月23日は諏訪湖を1周走っていて、
何かを作ろうと言う気力が萎えてしまっていて、
三連休の冒頭から疲れていても行けないし、
パッと早く寝なくちゃね…なんて話の中から「破天荒」へ。




餃子2人前。



肉と野菜の辛し炒め。



レバーとニラ、野菜炒め。


これらを生ビールと共に。
野菜がないメニュウもありますが、
こうして選びさえすれば、たっぷりの野菜を…
家ではとても間に合わない高火力で熱せられた味わいで、
手早く美味しく頂けるのだから、嬉しいなぁ、と。

ラーメン屋さんだと餃子はふたりで1人前が多いのですが、
「破天荒」の餃子は小ぶりより、ちょっと大きいサイズ。
野菜の味もたっぷりあって、
口の中で頬張って食べた方が美味しい餃子だと思っています。
熱いうちは仕方がないけれど、
出来たら、ひと口で口の中で割って欲しい。
ひょいひょいと食べて行ってしまえるので、
美味しくて…
1人前じゃあ足りないとして、2人前頼む事が、僕らのセオリー。

「破天荒」の1番人気メニュウであるらしい、
「辛し炒め」、野菜炒めに対して「肉野菜炒め」が実はメニュウになく、
それに該当するものが、これになる…
…もう定食の大定番だと思うんです。「肉野菜」って響きだけでご飯がウマイ。
辛味はそんなにありません。ピリッと来るか来ないか…ってところ。
野菜が豊富に入っているところが、何よりの喜び。

レバニラ、レバーは片栗粉を付けて揚げてあるのかしら。
ここまでの三種のメニュウは、必ず頼んでしまうメニュウですね。
野菜も食べたい、レバーも食べたい、餃子は絶対外せない。

…やっぱり、「3」が好きなんですよね。

世界のナベアツがヒットしたことも、きっとそこに秘密があるはず。

この3品を食べて、じゃあ〆にどうしようか、もう1品…
…なんてところで、今日はここまで。
お時間となっておりまして。
続きは、また後日とさせて頂きたく。

それでは、それまで。

ありがとうございました。





詳細は、ブログ「酒 宗夜」本編にて!



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

12月8日、茅野市蓼科高原界隈、HYTTER LODGE&CABINにて。




えー…、続きウェブで!
……なんと言う、ある種、一時代の流行語だと思うのですが、
まぁまぁ、投げっ放しの言葉ですよねぇ。
本懐、此処にあらず。

こうして「小盛り」を更新している最中、
裏で本編をせっせと書いてございます。
それはもう懸命に書いております。
その中で、考えるのですね。

「大量の文章のブログを書いても読まれないぞ」と。

実は、広告などもそうなのだと思うのですが、
文字の多いブログは、あまり栄えない性質を持ってございます。
それが多く、読者さんに認識されていれば良いのです。
ブログそのものが読み物であるとしていれば。

ただ、こうして食べ物、嗜好品のブログについては、
やっぱりどこか端的であるべきで、
マニアックな情報は、マニアックなサイトで良く、
かつ、人は情報欲しさに検索をする訳で、
欲しいのは持論の羅列ではなく、結果…なのでございますねー。
多く読まれたければ端的な見易さは必須だろうよ…てンで。

少しでも「本編」のボリュームを軽くしようと、
また、せっかくのウマイモンを目の当たりにして、
軽くすることも惜しいので、
書いている途中の「本編」には、堂々と、

「このべらぼうに旨いステーキについては、“小盛り”で!」

そうしようと思うんです。妙案。我ながら妙案。

気になる方はレッツクリック。
気にならない方…え、この写真で気にならない方がいらっしゃんるんですか?
いや、それはともかくとして、
先にね、本編を読んで貰ったって良い訳でして。

茅野市・蓼科湖、
その湖畔に今年7月にオープンしたHYTTER(ヒュッター)のディナーコース、
メインがこちらです。正式なお料理名は分かりかねるのだけれど、
「スモークポークステーキ」とあります。



YOKOさんとふたり分で、こんなカタチ。
見た目でもキュンとなる、TOKIMEKIはエスカレートなビジュアル。



グリル野菜も美味しかったですね~!
野菜の甘さとみずみずしさ、しっかり体感できました。
大根もグリルとしては意外性がある品物。
おでん大根とは、また違った魅力を感じましたね。
スープで炊いたものを焼いたのかしら…
グリル系で、こんなに透き通る大根の柔らかさを実現できるのかしら。
そうだとしたら、素晴らしいなぁ。

さて、主役のお肉。分厚いものでした。かなりの大きさ。
漫画で出て来るステーキ肉みたい。

スモークしてあることが何よりの特徴であり、
キャンプサイトも持つHYTTERならではの、ロースト料理の粋に感じます。

ナイフで切り分けて食べますが、
ナイフの入り具合はしっかりとした肉質を感じます。
「スッとナイフが入ります」なんて事はない。
それが何を意味するかと言うと、確かな弾力と確かな豚の旨味です。
脂は適度にそぎ落とされていて、
ソースを付けない場合、塩で食べたりそのままで食べたりすると、
スモーク香より、豚肉の匂いが香ばしく広がります。
これは濃厚。
いちばんイメージして貰いやすいものは、きっとしゃぶしゃぶですかね。
ごく淡白。豚肉を茹でて上げただけ。
この豚の匂いを50枚くらい重ねた豚肉の濃さを、凝縮した雰囲気。
弾力は硬さに通じていません。
柔らかいのに弾力があって、食べる醍醐味を味わえます。
噛むことで旨い。
柔らかいからたっぷり口に放り込んで、グッと噛むと、
旨味、肉汁を感じて、もっと噛むともっと旨くて、
そして、いつしか奥へ落ちて行っている…。これは絶品でした。

脂身もたいへんに美味しかった。
ローストされて実に甘く味わいもとろける様に。

燻製と言う…低温調理とは、また異なるのでしょうけれど、
似た製法、ただかなり火加減と温度調整はコツが要るだろう製法ならでは。

塩も美味しかったし、
BBQソース、マスタードソースと揃えられていて、
どちらとも万全の組み合わせでした。

前菜なども、先々に更新できたらと思いますが、
今日のところは、ここでお時間と相成ります。
本編を書かねばならんのですな。
明日の昼に更新の仕掛けを掛けたいので…えー、今夜が山田ってヤツですな。
頑張ります。どうか、本編をご覧頂けたらと存じます。
八ヶ岳山麓でビールを醸造し始めた方の、
その初醸造ビール、リリースパーティに参加し、
イベント会場に宿泊した中でのディナーコース、メインのステーキ…
そんな経緯となっておりますので。

では、本日はここまで。

ありがとうございました。





お馴染み、たまの贅沢。



気楽なところで一生懸命…と言う事ですが。

11月17日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。




さて、本日もいつも通りのお時間のお目通りでございまして…。
短い間ではございますが、一時のご愉快を願っておきます。

こう、小分けにしているからか、
厨十兵衛の根多が、比較的多いなぁ…とは思っておりまして。
出掛けているのは、月に1回か多くて2回…なんて所なんです。実際は。
普段の生活にお刺身ってあるかー…って言うと、そんなにナイものですよね。
スーパーでも、それなりのものを扱っていると思いますが、
こうして、設えてもらって盛り合わせてもらって、
選りすぐりの日本酒と共に、お出掛け最中ではあるけれど「晩酌」…
厨十兵衛の場合は、カウンターですから、
YOKOさんと差し向かいにならず、
あ、家ではテレビの前にふたりで座っているで、
やっぱり差し向かいにはならないものの、
刺身、日本酒、ウメェ…この素晴らしい時間の過ごし方は、
贅沢な時間は、黄金の経験の一端に他なりません。

今後も心から大切にして行きたい時間です。はい。



お刺身とは、別のベクトルで晩酌になくてはならない酒肴。
この日はメニュウに「酒の肴」がありました。
お刺身+酒盗ですけれど、
お刺身はお魚の個性を楽しむ一皿ですけれど、
酒盗和えは塩気もしっかり旨味もギッチリ生きている訳ですから、
飲みの深度が、また一段と深くなりますね。
お酒呑みにブーストが掛かる感じ。

こうして始められる外飲み、晩酌の夜の始まりが実に愉快なものでして。



贅沢と言えば、こちらも美味しかった。絶品でした。



四柱神社の紅葉。
これは恵比寿様のお社近く、駐車場脇でライトアップされていて。
「目に美味しい」と言うヤツですね。

今年の紅葉狩りは、どうだろうか…
YOKOさんとも話したことだけれど、
諏訪湖を1周、ランニングする中で並木道に見た紅葉が綺麗だったなぁ…
…なんて思います。諏訪湖ハーフマラソンの前日だったかな。
そして、翌日のTwitterのタイムラインを眺めていると、
紅葉の美しさを投稿されている方、多かったと思います。見事でしたもんね。
秋山郷にも出掛けて行きましたが、
12月半ばまで雪が降らないと言う様な暖かい今年では、
まだまだ色付かない…なんて、風景でした。
ここに来て、ようやく季節の風物詩に出会った…そう思います。

さて、後半の肴については、また後日申し上げることに致します。
本日はここまで。
また次の機会を、のんびりと…一献お召し上がりになりながら、
特に気にかけることなくお待ち頂きまして、
またのお運びを心から願っておきます。

それでは、それでまで。

ありがとうございました。





その理由は「機を逃すな!」と言うことに他ならない。



気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

11月3日、松本市伊勢町界隈、アガレヤにて。




えー…
そう言う訳でございまして…。

落語にしても、こうしたブログにしても、
全てが想像の産物…と言うことでしてね。

何が“そう言う訳”だって…そう言う事なんでございますけれども。

落語で有名な仕草があります。
有名だからこそ、学校寄席なんかでも、よく掛けられますよ。
「蕎麦をすする仕草、酒を飲む仕草」
扇子が箸になって、左手が蕎麦猪口になる…
右手で親指と人差し指を立てて、盃を作って煽る…
名人上手が演じますと、
あたかもそこに蕎麦ある様に、注がれた酒を飲むように見えると言う。
見えるけれども、
それは現存してはいない訳なんです。
想像でまかなっている。
じゃあ、その食らっている蕎麦が甘いツユなのか、辛いツユなのか分かりますか?
分かりませんよね。
想像でもヒントがなくちゃ、追っつかないモンです。

そう、知らないことは想像のしようがない。
他の何かに似ている、他の何かと何かの間くらいのシロモノで…
そんな「例え」は、つまりは、想像に訴えかけている…
…想像に組み合わさってイメージさせろって伝えるヒントなんですな。
ええ。

えー、
何が言いたいかと言うと、
「例えようにも、例えられないものがある」
…と言うことで、これから例によって挑戦はしてみますが、
「あぁ、伝わらないだろうなぁ」
そう、ハナから諦めて申し上げますので、
安楽な気持ちでお付き合い下さいますと、
当方の心情も心安いことになっておりますので、
どうぞ、お付き合い下さいませ。






冒頭の写真の手前が「ハツ(心臓)」で、
この写真、奥に「レバー」となっており。


そう言えば、先日のカウンターで、
「レバーとハツ、お願いします」と言うお兄さんがいて、
「すみません、今日はちょっと」と売り切れに泣いており。
そう言えば、自分も前にあったなぁ、と。

「アガレヤ」のレギュラーメニュウでなく、
追加の1枚、紙に書かれたメニュウは、
言わば、特に「おすすめ」と言うもの。

その上から1行目か2行目に、
「淡海地鶏のレバー・ハツ各種」とある。

僕らが出掛けるのは、たいてい21時頃だったから、
当日、売り切れてしまうのは仕方がない。
食べたことがありませんでした。
この日は、開口直ぐに出掛けて行ったので「ある」と言う。



早速食べてみて、「あぁ、これはナイよなぁ」と思った…
…と言う話なんです。今回。
美味しい。美味しいから、どなたも知っていれば頼むよね。
何と言うか、予約するとして、
「レバーとかハツ、あったら取っておいて」って言いたくなる。
僕らがふらっと訪れる頃には、きっとナイ。だからナイ。

「例えろ」と言う事が実に難儀な味わいで、
普段、スーパーの生肉コーナーに売られているレバー、ハツとは雲泥の差。
それぞれに確かに「レバー、ハツ」であろうけれども、
僕が知っていた「レバー、ハツ」ではないから、不思議な心持ち。
何かに例えられない。
例えるとしたなら、「アガレヤで食べたレバーの味」…
…これじゃ何が何だか分からない。

基準をスーパーのものに据えると、ちょっとだけ分かり易いかと。

ハツって、臭みは特になく、特徴は心臓であるだけあって、
弾力の強さですね。強く噛み応えがあって、
噛んで押し返す弾力の中から、脂を感じる。

弾力があるものだ…と思って食べると、
とても柔らかで、風味は充実さと上品さと。
脂はあるんだろうけれど、肉質の柔らかさと共に解けて行く感覚。
芯に少し心臓の筋肉的なコシの様なものがあるけれど、
とにかく柔らかで、口の中に広がる風味の良さ。
普段のハツは、食感を楽しむもの。
これは食感もさることながら、脂、肉汁の旨さを楽しむもの。

レバーは焼いた香ばしい匂いがレバーの特有の匂いより勝り、
身に厚みを感じます。焼いて硬くなっていない。
ゼラチンを使ったレアチーズケーキみたいにプルッとしていて、
食べてみると、魚の脂、トロの融け方と異なるのだけれど、
細かく口の中でほぐれて融けて行く感覚は似ている気がする。
血生臭さはないけれど、レバーの風味は確かに感じる。

既存のレバーとハツは別の食べ物。それはそれで好きです。
こってり煮詰められた「そうざいのかとう」のレバーも大好きですもん。
そうしたものとは異なる、
レバー、ハツなんだけれど、稀有な食感、風味。
何々の様だと例えて伝わるだろうか。
これはもう、食べてもらうほかに手段がないのではないか、
そんな風に感じます。
「レバー、ハツなんだけれど、レバー、ハツじゃない感」
…レバーのとろけ具合なんて、
「肉のプリン」って思いますしね。

ねぇ、そうでしょう。

「伝わらないだろうなぁ」

…と言うところで、本日はここまで。
是非、実際に口にしてみて、
同じような心境になって下さったなら幸いです。
ご案内の方々もそりゃあおいででしょうけれども、
自分は、ここで初めて知ったよ…と言うことでして。

それではお時間。
また明日のお目見えとなりますので、
再び、お会い致しましょう。

それまで、それでは。

ありがとうございました、




もつ煮ベースとしても使うことが出来る。



気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

11月11日、安曇野士穂高界隈、餃子の可京にて。







「蕎麦の翁のところだったんだね」

…と、何度か沁み込ませる様に呟いていた当日。

池田町の美術館がある一帯。
蕎麦の「翁」に出掛けた時も、
全く以ってそれしか見えていなかったから、
「お隣は公園なのかな?」くらいにしか思っていませんでしたが、

それは「あづみ野池田クラフトパーク」と言い、
「北アルプス展望美術館」…池田町立美術館を有し、
長野県道51号線から高台に登った場所にあるので、素晴らしい眺望の場所。
何となく走ることに決めた僕ら。

クラフトパークを出て、北アルプス展望のみちへ入り、
アップダウンにヒイコラして、3kmほどで山道から51号線、
ハーブガーデンで休憩して、大雪渓酒造前でお水をもらって…
もっと走ることが出来たら良いのだけれど、
疲れてしまって、戻って終了の6kmコース。

景色はとても良かったのだけれど、
想像以上のトレイルラン状態。

「安曇野しゃくなげの湯」を経て、
帰り道に餃子の「可京」にて餃子を買い求めながら、
餃子と共に人気があると言う…
これまで試していなかった、
「豚モツ煮」もテイクアウトしてみる事にしました。

飲食店を閉じてもなお、餃子とモツ煮は続いている…
そして餃子はとっても美味しい…
モツ煮も自然と気になりますし、
多方面からオススメも頂いたりして、ようやく。






餃子はクーラーボックスに保冷材必須でお持ち帰りですけれど、
もつ煮は、ほんのり温かい状態でパック詰めされていました。
1人前ずつの量り売りで、2人分、買って来ました。

可京のもつ煮、
もつとこんにゃくが入っているだけです。
スープも持ち帰りを考慮してか少なめ。

…こんにゃくは、ちょっとだけ入っているのみ。
容量のほぼほぼ、モツのみと言う内容で、
調理済み、このお値段は、かなりお値打ちではないでしょうか。
これに単価がもっと安い野菜類などが加われば、
100gの価値、利益が違って来ると思うんです。
モツどっさりで、このお値段ならば…“これは良いなぁ!”と。

味見をしてみると、
そのスープ、味の旨味には野菜類も含んでいる豊かさがあるので、
販売には「もつ、こんにゃくのみ」ですが、
製造では野菜類が含めているのではないか…なんて思ったりしています。



もちろん「もつ煮を食べてみたい、試したい」と思っていますが、
もうひとつ野望がありました。
NHKの朝の番組で、便利道具として紹介されていた、
「こんにゃくのすじ切り」を即座に発注し、届き…
こんにゃくを切る気はあんまりないのですが、
「おっ、これ大根に使えるんじゃないのか?!」
そう思って、買い求めたんです。
このお楽しみも今なら叶えられる…と。



大きめの鍋に、もつ煮をダバー…っと。
水と酒を加えて、塩味と風味を調整します。
本来の味わいを崩さないように液分を増やして、
すじ切りを経た大根を投入。

すじ切りそのものは、自分の指の配置に注意すれば、
とっても安全にすじを入れられるので、
まさに「こう言うものが欲しかったんだ!」と言った具合。
包丁ですじ切りして行くより、
ひと掻きについて、圧倒的に早く多く出来るので、便利認定。



ブログトップに置いた完成品の画像。
大根にも味が入って、何よりでした。
味噌味ではなく塩味…中華系の味わいにも思いますね。
昆布などを使ったダシで炊いたものと言うより、
野菜スープで炊いた様な印象の豚もつ煮。

豚もつの特有のフレーバーは、ほぼ無し。
脂っこさもなく、とても柔らかく食べやすく、
味をいっぱい蓄えていて、すごく美味しいものと思いました。
大根を煮る都合で、
割り水した中で更に煮出してしまっているのですが、
それでも、美味しさに遜色はほとんど無かったと感じています。

そのままでご飯に、酒の肴に…それも抜群に美味しいですし、
こうして、大根などを加えて工夫してみても良いのかしら…なんて思います。

僕自身は食べたことがないのだけれど、
長野市の名店「川端」って、「もつ焼き」が有名じゃありませんか。
先達て、ローカルテレビで調理しているシーンが放映され、
それはフライパンで煮てあるモツを焼く…と言う…
業務用クラスの高火力か、網焼き状態でないといけませんが、
そうやって手を加えても美味しそうだなぁ…なんて考えてもおりまして。

…と、そんなところで本日はここまで。
お開きの時間となっております。
美味しい豚もつ煮です。
テイクアウトだからこそ、美味しさに敬意を持ちながら、
楽しんで食べてみたいなぁ…なんて言うところでございまして。

また明晩。

それでは、それまで。

ありがとうございました。





初めて入ったファミリー割烹。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

11月某日、塩尻市駅前界隈、ファミリー割烹ゆたかにて。




えー…
わりとカフェ「mingle」が気に入っていて、
ちょいちょいと出掛けています。
その並びの緑の飲食店が「ゆたか」であって、
おお、ランドマークとしては、
塩尻の駅前テンホウの向かいなんです。
たぶん、通る方だったら、みなさんご存知なんじゃないですかねっ。
でも、こうして会社の飲み会として出掛けて行って、
初めてお店の中に入って、
2階の宴会場のレトロ感溢れるエアコンに感動なんてしてみたりして。

コース料理の中に出て来た「馬ステーキ」、
サイコロ状になっていました。
こう言うサイコロ状にしてしまうと火が入りやすく、
「硬くなっちゃっているのかなー」と思い、手に取りますが、
柔らかく、たっぷりの醤油系ソースとも相性が良く、
これがなかなか食わせるのです。美味しい。
宴会コースですから、お酒と…なんですけれど、
これはご飯!ご飯が欲しい!きっと美味しい!
…そんな風にパクついていました。
本格的な洋食ソースと言うより、和風の洋食寄り。
大根おろし添えのステーキソース…と言えば、味は想像し易いでしょうか。
馬肉なので、牛肉や豚肉ほどの匂いの癖(個性、特徴)はなく、
肉厚さも柔らかく噛みしだけるもので、うん、「ゆたか、やるな!」と思ったくらい。



塩尻と言えば山賊焼。
山賊焼のための日本酒…なんてものがあるんですね。
お店に立ち寄って、初めて知りました。

塩尻には3場の日本酒を醸造する蔵元さんがあって、
美寿々、笑亀、高波、それぞれが「安治郎」と言う酒銘でボトリングしたもの。
3蔵共に酒質、個性はかなり違っていますから、
おひとりでも、グループでも飲み比べてみると楽しそうです。



塩尻ですもの。〆にはお蕎麦。

勤め先は山の中にあるので、基本的に飲み会はない会社です。
上司さんたち、計画はするのだけれど、
また「計画して」って命令を下ろすのだけれど、
車社会であって、土日にわざわざ会社の面子と会うかって言うと…
…なんて感じで、
結果的に、忘新年会って開かれないまま立ち消える…を繰り返していて。
今回は組合関連の会合に付随していたので、
和気藹々とした飲みの席。たまには、こう言うのも良いのかしらー…
…なんて時間でした。

二次会に行った方々もいたけれど、
サッと一次会で…電車の時間が頻度高めにあるうちに、
僕は家路を急いだ…と言ったところで、本日はここまで。
ちょうどお時間となっておりまして。

また明日、お目に掛かります。

それでは、それまで。

ありがとうございました。





意外だけど、大将が出すものだから、結果として意外じゃないと言うか。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

10月27日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。



えー…、そうは言っても、日本酒と言うものは、
料理を選ばない…と言う事なんだと思ってはいるんです。

そりゃあ、お召し上がりになる日本酒の種類と言うか銘柄と言うか、
ひとつの蔵元さんのいくつかのボトル、
全てが同じ味じゃあないですからねぇ。様々な違いがある。
味わいの提案が多岐に渡っているものです。
それらをひっくるめて考えてみたって、絶対の万能さ。

“甘党辛党”の言葉の“辛党”は「塩」を指していると感じています。
“塩辛い”と言う事、塩辛や酒盗の様な酒の肴になる、
その言葉だと思うんです。酒には塩の料理が良いんだー…と言い、
でも、甘いものを間に挟みながら飲む場合も無理じゃあない。



絵としては、お隣には赤ワインが良いのかも。
ステレオなイメージに合致するのだろうけれども。

「馬もつのデミソース煮」

ところどころ垣間見える玉こんにゃくが、
馬もつ煮をベースにしていることを伝えてくれています。
和洋折衷のお料理、酒の肴。

デミソースが強く、強過ぎないシチュウの様なもの、
シチュウと言って出されたなら、違和感なく頂くでしょう。
洋風の味付けですが、これが滅法、日本酒に合って驚きました。
甘味、酸味、旨味のどれもが揃っていて、
ソースに満たされていて目には入りませんが、
馬もつやこんにゃくは、ひと口サイズです。
ひと粒を拾って、日本酒と合わせる。
たっぷり入っているから、何度も何度も日本酒と合わせる事が出来る。
肴としても、ごく長持ち。

当日のTwitterでの記録は、

馬もつのデミソース煮と、日本酒の相性がたまらなく良い。
すごく良い。メチャクチャ良い。
お酒は福島・辰泉、京都・澤屋まつもとを。
どちらも系統は違うけれど、すごく良い。

…とのこと。
辰泉は落ち着いた実直な味わい、澤屋まつもとは華やか軽やかな味わい。
酒質、印象としては真逆と言っても見合うものですが、
どちらもお酒の良さも引き出してくれつつ、
馬もつ煮としても美味しくて、たまらなかったですね。
こう言う合わせ方があるんだなー…と感心もしました。
流石だな、と。





上から見ると、こんなカタチで…、



横から見ると、厚みを伺うことが出来ます。

「間八のかま焼き」

時間を掛けて遠火で焼いてくれているので、
身を取り出すと、それはとてもふっくらとしていて、熱々。
立ち上る湯気、湯気に乗る香がたまりません。
カマ部だからこそ、魚の脂も感じられて、風味絶佳。





世界最強だと信じてやまない、
厨十兵衛の葱玉チャーハン。これを〆に。
「危険な一味」が、ちょっとだけ…それでも結構辛いけれど、
使われていて、YOKOさんにも、より好みの味に。

美味しさは人生賛歌。
「生きていて良かった!」と、常々思います。
食べていて、毎回思います。本当、大好物。

迷信なのかも知れないけれど、
いや、医学的にみたら「そりゃそうなのかも」知れないけれど、
それなりに食べた後、食べた飲みの翌日は、
お酒の残り方が軽く、
あまり食べなかった時には、重く…なんて印象があります。

これを食べると気分も良いし、そのあとにも良い。
もう良いこと尽くしで、本当たまらないです。幸せ。




…と、そんな酒場風景を申し上げて参りまして、
ここで、ちょうどお時間となってございます。
和食洋食、何にせよ、日本酒はあなたのお隣に寄り添います。
また明日、別のお話にはなりますが、
お会いできましたら幸いでございます。

それでは、それまで。

ありがとうございました。


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SakeSoja
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