MCRG ギルド豆 Vol.6 「エルサルバドル・温泉ピーベリー」
2018/04/04
・
・
気楽なところで、一生懸命…と言うことです。
3月頃、松本のそれぞれで珈琲豆を買い求め、自宅での抽出。
お馴染み、
Matsumoto Coffee Roasters Guild企画、第6弾であります。
・
・
Matsumoto Coffee Roasters Guild
情報は、下記 Facebook のページにて。
( https://www.facebook.com/matsumotocoffeeroastersguild/ )
MCRG ギルド豆 Vol.1 「ルワンダ」
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/2017624mcrghop-.html )
「コーヒーの楽しさが、昨日より少し熱を帯びて続いて行く。(2017年6月24日)」
MCRG ギルド豆 Vol.2 「ニカラグア」
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/20179mcrg-960f.html )
「ジャバニカを飲み比べてみようぜ!(2017年9月)」
MCRG ギルド豆 Vol.3 「エチオピア・イルガチェフェ地区(G1・ナチュラル)」
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2185446.html )
MCRG ギルド豆 Vol.4 「パプアニューギニア・AA・ブヌン・ウー農園」
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2201847.html )
MCRG ギルド豆 Vol.5 「ベトナム・エバーグリーン G1」
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2225214.html )
・
・
えー……本日も一席、お付き合いを願っておきます。
自家焙煎を行います松本市の珈琲屋さん方が、
「そうだ、同じ珈琲豆をそれぞれの解釈で焙煎してみよう」と言う…
…同じ豆なのだから、焙煎したって大して変わらないだろう、などと、
もし思し召しの方がいらっしゃいましたら、さもありなん、
是非とも、お召し上がり頂きますと、
「あぁ、同じ豆であっても焙煎士さんの理念で、こんなにも化けるんだなぁ」と、
美味しい思いをしながら、実感して頂けるものと存じます。
“美味しい思いをしながら”と言うことが重要なのでございます。
珈琲豆が同じものだからこそ、より違いを知る事になります。
そりゃあ、そうなんです。
条件を合わせてみると言う事は、
また焙煎士さん同士の会話でもある訳ですね~。
「お、ここまで焼いたんだ」とか、
「なるほど、焼きの加減で、このアロマも出るのか」とか。
ご本人方も楽しんでおられるだろう、
その脇で、僕らは成果物を飲んでみようと言う事でして。
今回はエルサルバドルの「温泉ピーベリー」と言うコーヒー豆。
( EL SALVADOR, ONSEN PEA BERRY )
アパカネ地方、アンセルミート農園から。
規格としてはSHG, EPで、スクリーンサイズは13-14。
フルウォッシュトの精製ですが、
これを温泉水によって行っているのだそうで、
温泉に含まれる臭化カリウムが甘みをもたらすのだとか。
…情報は、「High-Five」さんのブログより。
買い求めて来ると、
特に「High-Five」のシールは細かな情報が書いてあって、
こうしてブログ化する際に役立つ…なんて思っており、
それを先日、High-Fiveの旦那に伺ってみると、
メニュウにもある通り、
「SINGLE ORIGIN」と銘打つからには、
そうした情報もしっかりと載せていかないと…と言う思いから…とのこと。
今回はタイミングが悪く、4店のうち、1店、
「かめのや」さんだけ珈琲豆が手に入りませんでしたので、
3店さんでの飲み比べとなります。悪しからず、です。
・
・
【 Hop Frog Cafe:お店:エアロプレス 】
毎度恒例。
買いに行き、週末の落ち着いた所で、ドリップする関係で、
カエルのお店での1杯からスタートになりますね。
香は、
甘く、干した柑橘類、HFCの香。
甘いアロマ、桃感が飲む前から。
嗅ぐ距離が遠くても届く芳香。
飲むと、
ミルクキャラメルソースを落としたみたいな。
マイルド…とも違うのかなぁ。
ミルク感、あたたかく、ベースはさっぱり、酸もあり。
コンデンス粉ミルク、乳糖、那智黒飴みたいな余韻。
ベトナム・エバーグリーン寄りのイメージ。
どちらも、“あっさりライトさ”はあったのだけれど、
温泉ピーベリーの方が、成分要素が多い、複雑味がある印象。
…後述しますけれど、
空気で押し出す様に抽出するエアロプレス、
今回は香の特長にウェーブドリッパーと差が出た様に感じました。
HFCによく感じる芳しさを、こちらでは拾っていますが、
自宅でドリップした際には、また別の香が立ち上がって来ています。
味わいの特徴も、全く同じ豆でも変化があります。
どちらが良いか…と問われると、どちらも良かったです。うん。
・
【 High-Five:自宅:ウェーブドリッパー 】
今回から、珈琲豆も写真に納めておこうかなぁ…と、そんな写真にて。
「ピーベリー」と言う豆も、ちょっと特殊なものなんだそうです。
実際、楕円形のイメージ、イラストが多いコーヒー豆の中で、
真ん丸小粒の形状は、なるほど、珍しいかも。
光の加減で、正しくご覧になれるか分かりませんが、
焙煎度も、何となく色で察して頂けるかも知れませんね。
・
注ぐだけで、ミルクチョコレート。カカオ感。
甘いフレーバー。
香は、
すごくスパイス、チャイ、シナモン、
ロースト(炭感)、炭のハゼ香が、ドライな感じ。
少し青い香、軽くて、グラッシーさも。枯れた杉材。
味は、
苦渋酸があって、甘辛は少ないと思う。
(あれ、今回は甘みがキーと聞いた気が)
味の調律感、均一均等で、トライアングル拮抗している。これはハイファイブらしい。
とてもさっぱりしている、飲んでもすごく炭焼香。(燻した香ではない)
香ばしさ、淡い。
奥にゆったりした甘味、含んでゆっくり広がって来る。
すごくサッパリ、ドライ。
温度、少し低くした方が広がって味わえるかも。
YOKOさんは、
「特徴的な味はしないかも。炭を舐めた感じ」
…とのこと。翻訳するとバランスありって事だと思うし、
炭感は、「ゆるキャン△」を当時の僕らが見ていたからかも知れないが、
僕の感じた雰囲気と同等のものを想像できたみたい。
BBQをやろうとして火を起こして炭を用意して、
肉や野菜を置く前の段階の煙だったり、湯気だったり、高揚感だったり。
あと、室内で炭は危ないけれど、
お茶席などで使う「炉」も、こう言う香のイメージ。
・
【 Hop Frog Cafe:自宅:ウェーブドリッパー 】
香は、
炭、麦茶、遠くにカカオ、ココアパウダー。
少し砂糖漬けのオレンジ、チョコレート茶葉。
味は、
うあ、甘くてふっくらさがグーンと伸びる。
反面、少しの渋味がボディを作っていて沈まない。カラッとした味先。
渋苦ハッキリ、紅茶っぽい…と言えば、そうだけれど、
すごく、そう甘味があって、
ここは、ウェーブドリッパーのおかげなのかも。
エアロとは全然違うし、エアロのHFC香があんまりしない。
奥に紅茶のフレーバーティみたいなベリー系酸の香が入っている。
カカオ、ミルクベリー、練り込みショコラ。
YOKOさんは、
「紅茶っぽい、最後に渋味がある。
あ、でも甘味ある。チョコレートっぽい」…とのこと。
おおむね、夫婦で同じ様な感想になった模様。
・
【 CAFE THE GROVE:自宅:ウェーブドリッパー 】
香は、
味噌豆。豆の甘い香。
少し、はったいこ(香煎)、ローストした、ドライ感のある香。
(他のロースターさんでも感じた炭感に近い)
奥に、フィグ香、ドライさとメローさが入る。
うん、やっぱり焼いた甘味噌。胡麻団子、白胡麻も黒胡麻も。
味は、
おお、香がぶわっと華やか。
ドライ、渋、酸味もあるけど、カラメル的な甘さも軽やかにあって、
芳しい、炭焼きの木、杉材っぽい香ばしさ。
シトラス系レモン、ライム…これは味わいの構成がそう感じさせる。
ギュッとして爽やかな感覚。
YOKOさんは、香については、
「香ばしい、甘いっぽい。甘いっぽいけど、スッキリ」
味については、「甘みはそんなに感じない。アフターに渋さ」とのこと。
店頭に向かうと、
こうしたお店それぞれの特色が拝見できて、良いです。
「CAFE THE GROVE」の場合は、
こうして香のテイスターと共に、
ひとことテイスティングメモがあって良いですね。
ロースターさんが自身で焼いた豆を自身で味わい、
自身の言葉で表現する…それが何よりだと思います。
・
・
それにしても。
僕自身はコーヒーの勉強をほとんどした事がなく、
五味、甘辛酸苦渋の判断基準って、
生来のものもあるでしょうけれど、
印象、言葉の作り方って、やっぱり日本酒がベースです。
そしてウイスキーなど。
正しい業界用語を勉強していないので、
本当、感覚的なワードが多いです。定義に寄らない。
たぶん、コーヒーにしても日本酒にしたって、
業界標準指標の味覚はあると思うのですが、
それを全く存じ上げないので、
ある種、私のテイスティングメモって、
ほぼほぼ参考にならないものだと思っています。
良いんです。
味わいの違いを記録して、楽しみたいだけなので。
今回、先んじて「エルサルバドル・温泉ピーベリー」と言う、
珈琲豆について、「甘味が鍵」と伺っておりましたが、
それにしても、
第一の特徴としての「甘味」は感じておらず、
むしろ、統一感としては、
「炭」と言う印象がついて回った事が、興味深いです。
「炭」感じは、「淡白な香ばしさ」と言い換えて良いかも知れません。
ネガティブなワードとして使っていません。
ヤカンを空焚きした時の初手の様な…
水蒸気のある、熱気のある、ムアッとした霧の、
実際の焙煎度はともかく、
ごく深く煎った際には豆から甘い匂いが立ち上ると思うのですが、
これの対象点と言った印象を抱きました。
香ばしい、焼いた、焙煎の香がある、
けれど、とても淡白で、湯気の様なシンプルな世界観である。
…そうした珈琲豆に感じました。
面白い。実に面白いです。
皆さんは…
これを読んで下さる方で、
同様に珈琲豆を1種類でもお買い上げなさった方は、
また、店頭でお召し上がりになった方は、
どの様に思し召しましたでしょうか。
自分の様に?
いや、焙煎士さん方の感覚に近い印象でした?
それとも、両者とも異なるアタックを感じましたか?
同じでも楽しいし、違うからこそ楽しいってあります。
まさに、そんなワクワク感が、
焙煎士さん方、ご商売の方々には味わえない、
僕ら、飲み手の特権なのかも知れません。
そして、その感想はきっと焙煎士さんに届き…
「美味しかったよ」と言う声と共に、
飲み手との楽しみの共有の輪が完成するのだと思う訳です。
さて、本日はちょうどお時間。
長講一席、お付き合い頂きまして、誠にありがとう存じました。