MCRG ギルド豆 Vol.5 「ベトナム・エバーグリーン G1」
2018/02/19
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えー、気楽なところで一生懸命…と言うことです。
2月、それぞれのお店に出掛けて行って、珈琲豆を買い求め、ほぼ自宅にて。
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さてさて、
お馴染み、
Matsumoto Coffee Roasters Guild企画、第5弾であります。
最近…ホント最近、
いやむしろ、この流れの中で、High-Fiveさんに出掛けて行って、
ドミニカ共和国の「プリンセサワイニー」を飲んでみて、
珈琲豆の品種と名付けられた名称とがイコールではないと、
ちゃんと理解しました。
もちろん、単一農園から出ていて、その名前が付いたコーヒーもありますし、
今回の「エバーグリーン」の様に、
「ダラットの小農家」で栽培された珈琲豆に、
名前を付して販売…と言うか、卸していると言うのか…
プリンセサワイニーは後者のパターンで、
ワインっぽい(ワイニー)味わいだからこそ、と言う…
これまでも触れていたけれど、
また、日本酒だってクラフトビール、焼酎もそうなのだけれど、
「米の酒、清酒米、清酒ライス」なんて名前がない様に、
それでも「銀盤・米の芯」なんて言うものもありますし、
名付けは自由なものなので、
それがいったい何なのか…と言うことは、ちゃんと理解していた方が、
より楽しいんじゃないかなぁ、と。
(今回トップの写真は、そんなプリンセサワイニーを頂いた際のもの。
後ろの袋の中に、エバーグリーンが入っているのでして)
今回は、標高1200mの地域、
ラムドン省ダラット地域の珈琲豆で、
原料処理は、ウォッシュド、Screen Sizeは18up、
品種は、カチモール(Catimor)とのこと。
今回も感想メモを起こす形で振り返ってみたいと存じます。
心に一滴でも参考になれば幸いで…
どうぞ、最後まで、お付き合いのほどを願っておきますが…。
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Matsumoto Coffee Roasters Guild
情報は、下記 Facebook のページにて。
( https://www.facebook.com/matsumotocoffeeroastersguild/ )
MCRG ギルド豆 Vol.1 「ルワンダ」
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/2017624mcrghop-.html )
「コーヒーの楽しさが、昨日より少し熱を帯びて続いて行く。(2017年6月24日)」
MCRG ギルド豆 Vol.2 「ニカラグア」
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/20179mcrg-960f.html )
「ジャバニカを飲み比べてみようぜ!(2017年9月)」
MCRG ギルド豆 Vol.3 「エチオピア・イルガチェフェ地区(G1・ナチュラル)」
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2185446.html )
MCRG ギルド豆 Vol.4 「パプアニューギニア・AA・ブヌン・ウー農園」
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2201847.html )
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時系列を合わせて。
飲んだ順に書いて行きます。
【 Hop Frog Cafe:お店:エアロプレス 】
2月11日、Hop Frog Cafeにて。
店長さんが仰った…予想した通りの味わい、雰囲気でしたね。
コーヒーらしい香、アロマは麦っぽい。
甘味あり、HFCに通じてある系統の香味は、あまり感じないかも。
和三盆糖のお菓子、えんどう豆のお菓子。
お湯に麦糖を落としたような…
湯と比べると、甘味のある雰囲気。
軽やかな酸味、余韻はしっかり甘い。
酸が一瞬だけクレッシェンドして、
その後、ゼロ調整、素に戻り、甘い余韻がごく長い。
2口目は、1口目の余韻の中にまだあって、
酸の感じ方が変わって、でも素に戻ってを繰り返す。
飲むたびに、味わいが織り重なって感じられる印象。
落ち着いて来ると、とてもサッパリ飲むことが出来る。
カエルのお店の焙煎において、
主眼を置くのは「豆の個性を引き出したい」とのこと。
たぶん、これまでのアプローチと、
また違った個性を持った珈琲豆なんだろうな、エバーグリーン…と思いました。
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【 かめのや:自宅:ウェーブドリッパー 】
2月12日、自宅にて。
2月11日に買い求めに出掛けると、すでに売り切れており…
途方にくれて、カエルのお店を訪れると、
1回分で良ければ個人用に購入したものを分けてあげられる…とのこと。
本当に、本当に有り難かったです。
事前情報でも、
いちばん強い焙煎を掛けたとのことだったので、興味がありましたから。
こうして飲み比べて、書いて記録をして…
「あぁ、今回はダメっぽい」と諦めてしまっていたので、
本当に助かりました。
ロースト香、強い。
甘味少ない香にヘーゼルナッツ、カシューナッツ、少し香草。
飲んでみると、わりと苦く感じる。
お湯の量をちゃんと測って入れたのだけれど、
抽出が強く掛かってしまったのだろうか…と寸時考える。
けれど、そのあとにスーッとした印象が出て来る。
苦味は強め、酸が少なく、渋さも強くないので、
殊更、苦味が強調されるのかも。
味の調和が崩れた感じはしないので、適正範囲で抽出できていると思い直す。
カエルのお店のエアロプレスより、余韻は早く終わる。
甘い余韻が続くのではなく、スパッと終わる。
ほろ苦く、酸の酸っぱ味ではなく、
苦味渋味と共に、じんわり酸が伸びて来るような印象。
ロースト系の苦い余韻が特長的に余韻にある感じ。
やはり焙煎が強く為された分のキャラクターを味わう。
YOKOさんは、「苦味強い」とのこと。
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【 Hop Frog Cafe:自宅:ウェーブドリッパー 】
2月12日、自宅にて。
香で…
ココア、柔らかい。
芳しくて、ほの甘さが出ている。ココアクリーム。
バニラ、キャラメルミルク、少しお線香。
若草イメージのミルク、チョコのあっさりしたタイプのもの。
チョコストロベリー感も。少しクランベリー。
飲んでみると…
スイート、甘いキスチョコ、
空気感、スープ感、浅いけど旨味、ダシみたいな感じ。
スマートだけど、柔らかさもある。
エアロプレスより、余韻の出方は浅く、
でも、ちゃんと甘味のコクあり、後半(アフター)の那智黒の飴感も符合する。
YOKOさんは、「飲みやすい。苦味渋味酸の嫌さない。
私、こう言うコーヒーは良いと思う。飲みやすい」…とのこと。
MCRGのFacebookページの紹介などを見ても、
どの焙煎士さんも、
“特徴がないことが特徴の豆エバーグリーン”に、
苦戦…いや、苦心?
それは楽しみでもある、腕の見せ所と銘打っても良いような、
今回、第5弾のギルド豆であったと思います。
エバーグリーンの特徴の無さから、
その素っ気無さを最大限に引き出すと言う…
…何とも難しい日本語の用法になるのですが、
その実現に近かったのかも知れませんね。
自分が抽出して、YOKOさんに飲んでもらう…
…今回、いちばん良い反応があった1杯でした。
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【 Hi-Five:自宅:ウェーブドリッパー 】
胡椒、スパイス感、シナモン、緑茶。
東洋イメージ、麝香、ドライジンジャー。
ここで、再び胡椒感が戻って来る。そして、干からびたウッディさ。
ドライナッツ系。油の少ないタイプ。
ナッティさが、すごく香ばしく硬く、そして華やか。
飲むと、こんな「ぽっ」とシンプルなんだなぁ…って思う。
ここでも「あ、淹れ方薄かったかも」と瞬間は思う。
けれど、余韻にしっかりした苦味を感じ取り、
それは、くどさが無く、苦味の向こう側に甘味が残る印象。
HFCと共通項を感じる時もあるけれど、基本は異なる感覚。
温度が下がって来ると、さらに甘味、ミネラル、スパイス。
ベースのシンプルさが光って、どこかクリーム感も出て来る。
クリーム感はオイリーさ…に通じているのかなぁ、と。
YOKOさんは「香ばしい、軽い」とのこと。
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【 CAFE THE GROVE:自宅:ウェーブドリッパー 】
ちゃんとローストされた香。
ベーコンほど強くはないけれど、ハムくらいの燻製香があるかも。
…燻製香と言うより、もっと木を焦がした甘い香が近い。
奥に少し柑橘類、濃いドライベリー系。
シンプル、焙煎の気配、吸えば吸うほどに生まれて来るローストの香。
ナッツっぽさもある。アーモンド。
酸あり。ファーストはとてもミネラリー。
シンプルで、コンソメの様な味の太さがある。
これは酸の効果ではないだろうか。トマトのそれの様な。
余韻も太く、柔らかい。塩味のダシ感。
苦さ少なく、渋味も中程度。麦茶や番茶の気配。
重さも適度にある。
飲むとシンプル…だけれど、その中にオイリーさがありそう。
舌先が滑らかで、どこか朝日村のシュトラッセに近い思想を感じる。
余韻の伸びは、カエルのお店に次いで長め。
YOKOさんは「苦味がある。嫌味なところがない」…とのこと。
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感想メモは、以上。
今回も、しっかり楽しませて頂きました。
全体に見られる特徴は、なるほどシンプルさだと思います。
シンプルだからこそ、
そっと感じられる香味が特徴となって気付き、印象に繋がる感じ。
カエルさんとカフェ・ザ・グローブにスープ感(酸、旨味)を感じ、
ハイファイブとカフェ・ザ・グローブに木の焦がしたニュアンスを感じ。
ナッツ感もそれぞれ得ているのですが、
ロースト深度によって出て来るオイリーさの差によって、
油を感じやすいナッツか、香ばしさ優先ナッツか…
…など差が出ている様に思います。
余韻の甘い風合が、とても好ましく、
エアロプレス抽出は、
やっぱりエアロプレスだからこその余韻であった様に思います。
ベトナム…と言うことですが、
カエルのお店の袋に「ヴィエトナム」と書いてあった事も印象的です。
たぶん、本来の発音は、そう発するんだろうなぁ、と。
こうして、それぞれのお店に出向いておりますが、
ギルド豆以外にも、
もちろん幾種類も焙煎されておられて、
実際に味わってみても、またテスターを用いたり、
お話を聞いたりしてみると、
どの味わいも、とても興味深く、それを家でも体験できる、
テイクアウトできると言う事は、
日常のコーヒー事情を、より豊かにしてくれる様な気がします。
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それぞれのお店ごと、
ベトナム・エバーグリーンの在庫状況は異なっていると思いますので、
もし、ご入手の際はお問い合わせを推奨します。
(2月18日、カエルのお店は、もう少しで終焉…と、
最新情報を更新されておりましたね)
今回はHigh-Fiveさんで、ドミニカ・プリンセサワイニー、
Cafe The Groveさんで、
タンザニア・キゴマ・キボー・ディープブルーAAも購入しています。
プリンセスワイニーは独特のナチュラル系の風合が面白く、
タンザニアは、テスターで香ってみると、
ツンとした若い香、リンゴの様な香が、
抽出することで、どんな風に広がるのか…と興味を持ったからでして。
今回も、コーヒーをとても良く、楽しませて頂きました!
ありがとうございましたっ!