廣東で、“廣東の味がわかる”五目とえびの食べ比べ。





廣東で、“廣東の味がわかる”五目とえびの食べ比べ。


誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運び様にて、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいんじゃないか…てンですが、
一生懸命、書き上げる事としてございますんで、
どうぞ、最後までお付き合いのほどを願っておきますが…。

1月27日、松本市緑町界隈、廣東にて。




悩んでいたんです。その日。
YOKOさんは、まぁ、何と言うか、
「麻婆豆富で麺か丼か、酸辣湯麺かどれかでしょう?」と思っていると、
「今日はね、五目そばにする!」と、意外なことを言う。

YOKOさんの注文を以って自分のメニュウを決める事があります。
食べ比べしたり、それと真逆のものだったり。
味見するからなのかなぁ…せっかく食べるんだし、
楽しむことが出来る組み合わせが良いなぁ…なんて考えて。

「YOKOさんが五目そばだって言うから、
 五目焼きそばとか、五目系の中華丼にしようか…?」

この時点で、まだ頼んだ事が無い「五目焼きそば」が優勢でした。
そこで、おかみさんの一言が、すごく効いた。

「YOKOさんが五目行くんだったら、えびも良いと思う。
 どっちも優しい味。優しい中華の味。うちの、廣東の味…」

グッと胃袋を掴まれる…と言うか、たまらなく惹かれると言うか。



ここでおさらい。
お馴染み、松本市、市街地…四柱神社や松本城に近い区域、
緑町にある「廣東」、中華料理屋さん。
もう、ご商売を始めて30年以上が経っております。
老舗…と言う言葉を宛がっても良いのだとは思うけれど、
老舗と言う言葉にある鄙びた言葉は似合わない、
元気に、現代でも最新の味と言うか、
美味しさも流行があるものですけれど、
いつ食べても、たぶんお店が営業される限り、10年後でも20年後でも、
僕やYOKOさんにとっては、
たまらなく美味しい味を出してくれるお店だと思っています。

…20年後と書くと、
「ええー、定年が無いからって、そんなに私、働くんですか?」

そう、オヤジさんがぼやきそうですけれど、
そんな雰囲気も、とても良いお店なんです。おかみさんとの掛け合いも良くて。

そう「老舗」と言う言葉の、一歩引いた様な…後進に道を預けたような、
また荘厳で構えた様なイメージが合わないんです。
いつでも開けていて、いつでも美味しくて、迎え入れてくれて。
現役と言うか、すこぶる健在で、斜陽感のない意気の良いお店だと思っています。





端的に五目は醤油味、えびは塩味です。
ごく端的に。正しくは、本当…それだけに納まらない。

自作ラーメンを作ってみて分かったことは、
タレの影響力の強さ…です。
タレが味の基礎を形作ります。
だからこそ、五目は醤油味で、えびは塩味と書きます。

メニュウには、
中華丼…これが五目丼に相当して、ご飯、
五目そばが湯麺で、五目焼きそばが焼き麺、
えび丼が、つまり塩味の中華丼で、ご飯、
えびそばが湯麺、えび焼きそばが焼き麺…基本は3種類。
同様に、麻婆豆腐だって、同じ様に炭水化物別に分かれています。

そのタレの物言いなら、
タレどころか、炭水化物以外のものは全て“同じもの”に見えますよね。
レトルトの「牛丼の具」「中華丼の具」なら、
どの状態に掛けても良い。同じように同じ味で楽しむ事が出来ます。
ファストフード寄りの中華料理屋さんなら、
マニュアルチックに営業されているのなら、
みんな同じものを上に乗せて、炭水化物が違うだけのメニュウもあるでしょう。


その日、感じ入って僕が呟いたことは以下。


四柱神社でこれから落語。
これを前に緑町・廣東で、えび焼きそばとライスをば。
えび丼、えびそば(スープ)、えび焼きそば、
同じ塩味ベースで、米や麺に合わせて、
それぞれ違った個性を美味しく表現できるのは、料理人の腕を感じられる所だと思う。

同時に、五目そば、中華丼、五目焼きそばも、同じベースなんだけど、
はっきり米、麺、焼き麺で味わいに繊細だけど、
確かな差があって、ホント「うまいなぁ!」と思うんです。


…と言うこと。これが本当に凄いことだと思うんです。
プロの手腕とは、これを言うんだな、と。
タレが同じ、味の主体が同じだったら、だいたい同じ味で問題ない。
基本の調味料は全て同じなのに、
米、麺、焼き麺と合わせるために、少しずつ調整が為されていて、
そのドンピシャ具合、どれもそれぞれ美味しい!

それぞれが“ベースは同じだけれど、違う味、表現”と言うのは、
役者さん、俳優さんが、
監督によって、原作によって、様々な役柄を演じられる事と同様で、

五目系のそれぞれ、えびのそれぞれを、
今日までに食べて来ている自分たちに、
改めて、新しく「あぁ、美味しいなぁ」と思わせてくれるものでした。

廣東で、“廣東の味がわかる”五目とえびの食べ比べ。

本文、長くなりましたが、「五目そば」はこちら。

廣東で、“廣東の味がわかる”五目とえびの食べ比べ。

麺は他の湯麺と同様のものだと思います。
そう、
けれども、五目餡の塩梅によって、
啜った時の香や、熱々の中に感じられる旨味、甘味は、
また違って感じられます。
そう、だって、ワンタンメンの醤油スープに泳ぐ時の匂いと、違いますもんね!
あ、今回はワンタンメンの記事でないので、
また…確か、4月になると月替わりのオススメメニュウが、
ワンタン系になるそうですなので、その時に、書こうと思いますが。

廣東で、“廣東の味がわかる”五目とえびの食べ比べ。

こちらが「えび焼きそば」…えびそば、えび丼も、
優しい塩味、旨味で美味しいのだけれど、
揚げずに、炒め焼き固めた香ばしい麺に合わせるべく、調整してある様子です。

廣東で、“廣東の味がわかる”五目とえびの食べ比べ。

当日はご飯も合わせて頂いていたのですけれど、
よって、このご飯の味わいと、
えび丼の味わいが違って来ている…と、顕著に感じたものです。
焼き麺の効果もあるんでしょうし、それにしてもえび餡の美味しさは、
「やっぱり美味しい」とも思うし、「また美味しさに出会えた」とも思うし。

塩味も、
塩コショウで焼く、
焼肉やサラダの様な直接的な塩味の想像では合わないと思います。
餡に旨味があって、外枠を埋めるように塩味が…
旨みの後に、じんわり支えて来るような印象です。
何とも言えない美味しさ。




何度か出掛けて行くうちに、「廣東」の味に馴染んで来るし、
どこか、男性か、女性か、お若いか、ご妙齢かでも、
さりげなく、しかし的確に調整が入っているんじゃないか…
…そんな心持ちすら抱くことがあります。

そんな時に、本来の料理というものは、
一対一の関係である…と感じるんです。思い出したりするんです。
「料理の真髄」ってなんだろうか…
…と考えるならば、
やっぱり「食べる相手に、如何に寄り添っているか」と言う事ではないのかなぁ、と思います。

五目ならば、えびならば、
それぞれの味にも、ベースこそ同じであっても、
違いがあって、飽きずに食べられて、
ご飯、ラーメン、焼きそばの形態を繰り返したって、
いつも美味しく食べられる…と言うサービス。
卓越した技術から生み出される中華料理を、
客として味わう、
お店と客と言う、一対一の関係、美味しさがあると思っています。

さて。

そんな訳でございまして、そろそろお時間…と言う事になっております。

本日は、えー…、いつもとちょっとだけ違いましてね、
お料理のことよりも、
そのお店に行けば、ウマイものが食べられるって言うね…
何と言うんでしょう、エッセイ…だなんて例えるのでしょうか。
イマドキと言うものは。

廣東の基本の味、よく味を表した料理と聞いて、
何だか真剣に向き合ってみたいな、考えて書いてみたいな…と言う事でして。

長講一席、お付き合い頂きまして、誠にありがとう存じました。

「ブログを書く」と言うことは、
落語、噺の世界と違ってね、
シナリオがあるものじゃあないので…どんな言葉を自分でひねり出すか、
本人でも分かっちゃいないんです。実はね。
「料理の真髄は一対一の関係」と言う言葉は、
自分で言って、自分で理があると思ってしまいました。やりました。
お風邪をお召しの際の愛情ある料理も、そうですよねぇ。

では、本日はここまでとさせて頂きます。

ありがとうございました。

ありがとうございました。


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