好判断。

美味しさとしても、作戦としても。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

9月15日、松本市緑町界隈、お馴染み「廣東」にて。




9月14日から17日まで、
金、土、日、月と4日間、
「BeerFes信州・クラフトビールフェスティバルin松本」は、催されました。
前半は雨、後半は晴れ…と言った天候でしたね。

僕らの行動として、全日お出掛け出来るのならば、
全て楽しみに行きたい!…と言う心持ちではありますが、
様々な事情を鑑みて、
出掛けるならば9月15日しかない…と相成りました。

その日しかないのに、しっかりと雨が降っていて、
雨脚の強さもあって、
「出掛けないって選択肢もあるのだろうか」と、
そんな所まで行きました。
行きたい出掛けたい、でも雨の中じゃシンドイんじゃないか、と。

だからこそ、出掛けるにしても作戦を考える訳です。
テントがあるので、皆さんテント下に逃げ込むだろう、
逃げ込んで場所が確保されるだろう、
僕らが出掛ける頃には座れないのではないか…と。

その答えが、冒頭のこの写真。



会場にもお見えになっていた、
埼玉県秩父市「秩父麦酒」の「Wheat Saison 雪熊」でした。
緑町の「廣東」には、秩父麦酒が入っていて、
食事の前には「Wheat Saison」で、
食事中には「Pale Ale」と案内がありましたから、
それに従って。
なるほど、軽さや爽やかさ、酸味への期待感を残す様な余韻。
食前の僕らが、喉を心地良く潤すに良い塩梅。



僕は「カレー焼きそば」とご飯をお願いしました。

定期的に補給したくなるんです。
廣東の辛味しっかり香ばしいカレー。美味しいですもん。
特にカレー焼きそばは、
焼きそばシリーズの中でも屈指のご飯との相性を誇るように思います。
よく焼かれた麺がカレーソースを吸って、またウマイんです。



夏の冷たい麺から「冷やしネギそば」をYOKOさんは選びました。
湿度高い、ムシッとした天候だったので、
サッパリしたいものを食べたい…と言って。
その気分にドンピシャだったそうです。素晴らしい。



すると、「秩父麦酒」の醸造士さんがお見えになります。
お昼ごはんと言う訳で。
2年前の前回開催のビアフェスでは、
現松ブルの醸造士さんがお見えになっていたりもし。
たいへんご縁が嬉しいなぁ…なんて思う訳で。



もうひとつ、嬉しいご縁がありました。



品切れ…大人気で、なかなかあり付けなかった、
「開田高原グラビスもろこしのムース」を、ようやく食べる事に成功しました。
入店、カウンターに座るや否や、
先客さんがいらっしゃったので、その方が後から注文して無くなっても切ないので、
内心、争う様に「早く!」と思って、
「おかみさん、今日はグラビスありますか?」と聞き、
確保することが出来たので、「やった!!」と思っていたのですが、
まさか、先客さんがそのグラビスを栽培し供給している農家さんだとは思うまい…。

「えええー!!ご本人なんですか!ありがとうございます!いつも美味しいです!」

…と言う反応を、僕らはしました。
ご本人を前に、ご本人のとうもろこしを争おうとするとは…
我ながら器が小さいと思うくらい。いや、ホントに食べたかったんです。
仕方が無いんです。
だって、もろこしのムースは本当に美味しいんです。
「砂糖を使わない」とあります。使う必要が無いんです。
むしろ、砂糖によって加味されたら、
とうもろこしの自然で豊か、かつ繊細で上品な甘さに対して野暮なものです。

出会いもありながら、
大満足のお昼ご飯を…ビアフェス前、主に腹の具合を調える事に成功し、
僕らは雨のビアフェス会場に出掛けて行くのですが、
判断は、本当に正しかったですね。

真っ当な楽しみ方ならば、
より盛り上がる様に、会場でフードを選び、買い求め食べる…
ビールと一緒に楽しむ、これがベストであって、
その記録を、こうしてブログにすれば、
大げさに言えば、全世界に「松本とビール」をアピールできるし、
とても良いことだと思うのですが、
雨だと、本当にどうしようもなかったですね。
座って落ち着いて食べる…と言うことは、なかなか難しかったかも。

フードは、先に食べて来たおかげで、雨の中でもテント下に入ることなく、
不便を感じることなく過ごすことが出来ました。

アルウィンとか遠隔地で催されている訳ではない、
「クラフトビールフェスティバルin松本」、
市街地も市街地、真っ只中、最前線…
更に街も一緒に楽しむ!って考え方もアリじゃないかしら…と思うところ、
本日はここでお時間となっておりまして。

また明日、お目に掛かりたく。

それでは、それまで。

ありがとうございました。





興味こそ、動く原動力。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

8月13日、松本市松本駅前界隈、松本酒場まえじにて。




SNS で、松本界隈、日本酒好きさんの集まりがあるようで。
催しものを定期的に開催されるなど、
お店が主催してイベントを…
一時期は様々ありましたけれど、
今では、なかなか伺う事がない…もしくは、
自分が張っているアンテナの受信感度や指向性が良くないだけかも知れませんが。

それは酒屋さん主導でもないようで、
どちらかと言うと、主催者のある有志オフ会の様なものかしら…
…と思っています。でも、逆にそれはスゴイことなんです。

山梨に純米狂さんがいて、定例会をされていて、
正直、その続けて行く力、真摯な姿勢は、
そろそろギネスブックに掲載しても良いんじゃないか…と思っています。
会を個人で続けて行くって、ものすごく難しいことです。
協力して下さる、理解あるお店との関係性も肝要ですし。

そんな中で登場したお店が「松本酒場まえじ」と言うお店で、
いつか、出掛けてみたいなぁ…なんて思っていました。
8月13日、ちょっとだけ独り行動になる時間があったので、
「この機会に、どうだろう」と思い、出掛けて行った…と言う、それが今日のお話。

お酒のお噂ですから、「酒 宗夜」側に書くべきか…とも思ったのですが、
出来れば、松本駅前のことですし、
お酒の内容と言うより、場の雰囲気だったり、酒肴について、
こうしておしゃべりしたいなぁ…と思って、「ナガブロ」で書いております。



駅前の「翁堂」の脇であって、「ポンヌフ」のお隣。
前々はお寿司屋さんがあった場所ですよねぇ。
お寿司屋さんだったからこそ、
オープンキッチン風の造りになっている様で、
カウンターに座ると、忙しなく…
お盆のど真ん中ですから、混み合った注文を、
次々にさばく店主さんらしきお兄さんの奮闘を眺めます。

なるほど、信州の地酒が地図と共に紹介されていて、
限定品だったり、レアなお酒を揃える…なんて言うものより、
信州の日本酒を手軽に知って行ってもらおう…と言うコンセプトでしょうか。

飲み比べセットは、オンメニュウの日本酒ならば、
どれでも選ぶことが出来るんだそうで、登水、今錦、舞姫と選びました。

当日のTwitterには、以下の様に記録しております。

登水は甘酸っぱさのあとに、
クリーンな時間とやや渋の時間があって、余韻は甘味。
食べ物に合う。

今錦はポトンとした香があって、
渋苦がグーンと迫力を少し見せてくれて美味しい。

静は舞姫かなぁ?横笛?
甘味ふっくら。アルコール酸で全体ライト。塩濃さに合う感じ。

…とのこと。静香は舞姫の本醸造でした。



目の前で揚げ物や串焼きが上がって行く姿を見ていると、
やたらとお腹に刺激があるのですが、
出来たら、この後に「麺州竹中」を目論んでいた事もあり、
軽めの酒の肴にて、一杯やろうと思います。



「やみつきセロリ」

食べ終わって器をみると、少し油が浮いていたので、
ドレッシング的なもので和えているのかも…ですけれど、
セロリの青さも適度に感じられるもので、
とても食べやすく、腹にもたまらず、とても酒飲みに良いメニュウに感じます。
どことなく韓国風の味付けで来るか…とも思ったのですが、
和風…とも、またちょっと違う、
アッサリした味わいが、なかなかに良いものでした。



「とろたく」

どんなメニュウか、メニュウ名からは想像できなかったのですけれど、
「オススメ」とあったので、注文。
なるほど、トロタタキに沢庵、それを海苔で巻いて食べよう…と言うご趣向。
ちょっと醤油に海苔を触れさせると、風合が立って乙であります。




YOKOさんと一緒になってから、
初めてのお店に、独りで入ると言うことがなかったので、
やや緊張しますし、
YOKOさんに話し掛けている時間があるからこそ、
持て余さない時間を、
やたらに色んなものを見て、「ほほう、こんなお店なんだなぁ」と、
知識欲、興味を満たすことで代替しようとするみたいで、
忙しない、落ち着きのない「孤独のグルメ」的な様相で、
しばらく楽しんでおりました。

普段と違う、駅前界隈の賑わいの真っ只中を感じて、
何だか、それはそれでとても楽しい時間でした。

…と、言うところで、本日はここまで。
ちょうどお時間となっておりまして。

また明日も、お目に掛かることと存じます。

それまで、それでは。

ありがとうございました。




気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

4月14日、松本市、松本駅、四柱神社、アガレヤにて。






今晩は、この一連の流れが良いじゃないか、良いじゃないか…
…と言うところなんです。4月に更新した「廣東」でのワンタンと似ていて、
この流れが、素晴らしいんで見て欲しい。お伝えしたい!…と言う訳でございまして。

落語を生で伺うと言う。
その直前に、蕎麦を手繰って…、
これも立ち食いと言う風情が良く、
落語会がお開きになったならば、一献、内輪の打ち上げを行うと言う…
情緒があり、風情がある…と言う、
あんまり言葉を重ね過ぎると、かえってシラケてしまう様な…
ですので、サッパリと、この三つのお楽しみを、申し上げます。





松本駅に着いて、ゼロ番線へ。
落語会が18時30分から20時過ぎまでで、
ちょうど夕ご飯時、腹ごしらえをしてから向かうと言う、
これは通い始めてから欠かさずに過ごしており。

松本駅の立ち食いそばのひとつ。
「特上葉わさびそば」がYOKOさんのお気に入り。
僕は、きつねそばだったりなんだり気分でいろいろ。

当日は、トッピングネギ50円が売り切れていなかったので、
相性の良い「特上鴨そば」を選びました。
レトルトの鴨肉と脂がトッピングされるもので、
ネギ増し出来ていると、脂とネギが溶け合って食わせる。

昼から飲んだと騒ぐ旦那衆が居られて、
それはきっと花見か何かだったんだろうか…
兄貴分に、弟分。弟分は上機嫌で、うまいうまいと蕎麦をすすって、
騒々しくも行ってしまった。
電車が来るとも放送は鳴っていないけれど、
兄貴分は、ゆっくりと追い掛けないようで、先達を追い掛けて行く。





四柱神社、ほぼ毎月…時に、2月に1度ほど、
古今亭菊生師匠の落語会が催されております。
根多出しされていて、
今回は三遊亭円丈師匠作、新作落語「悲しみは埼玉に向けて」、
古典落語「錦の袈裟」を演じられました。

円丈師匠は根多の数が自作の落語も豊富にお持ちですから、たいへんに多く、
一期一会に噺にお会いする事にもなり、
名作、代表作があっても、次の代表作が生まれますからね…
なかなかお目に掛かる機会がなかったりもするのです。

「悲しみは埼玉に向けて」

これを円丈師匠にお稽古をつけてもらっての菊生師匠、
四柱神社では初演と言うところ。

マイクスタンドアートを終演後に拝見すると、埼玉でした。
埼玉の県のカタチと錦の袈裟に登場する袈裟輪のデザイン。
相変わらず、とても見事なものです。

「悲しみは埼玉に向けて」

…これはある種の川柳川柳師匠の「ガーコン」、
三遊亭円歌師匠の「中沢家の人々」、
ご当人が演じない限り、ちゃんと伝わらない噺…であると思うんです。本当は。

菊生師匠は円丈師匠との間柄を交えながら…
ある音源で、古今亭右朝師匠が「ガーコン」を演じられる時に、
「お取次ぎですんで」なんて仰っておりましたが、
ただお取次ぎをするだけとも異なる、
円丈師匠の身の上を、上手に挟みながら、
共感できるところ、噺の筋として必要なところ、織り込みながらの高座でした。

土地勘がない人が聞いたら、お達しが無いタイプの噺だと思うのですが、
それは信州によくよくおいでの菊生師匠で、気遣いも重々されていた様に存じます。


…ご縁があり、
すごく行ってみたいお店「オステリア・ルーチェ」、北千住なんですよね。
1回の噺の中に、何度北千住と出て来たでしょう。
これを、あのシェフさん方が聞いたりしたなら、またお笑いも違っているのかなー…
…そんな風に思いながら聞いておりました。

この噺を松本で伺うと言うことは、本当に貴重な経験だと思います。






お開きになり、四柱神社にお参りを済ませて、
今日は打ち上げ、「アガレヤ」に出掛けて行きました。
YOKOさんは生ビール。
僕は、信州中野・勢正宗の純米吟醸無濾過生原酒“Spring Carp”をば。
春酒、花見酒と言うデザイン、桜色。
全体に軽やかに仕上げつつ、甘味をちゃんと称えた雰囲気でした。

他にも色々頂くのですが、
「先一杯」は、ある種の儀式のようでいて、
これを口にしたところ、「ほっ」と一息をつく所までが、
僕らの「落語を楽しむ夜」の様に考えたりなんかするのです。

ここからまた別の夜が始まって行きますので、
今日のところは、ここまで。








えー、誘惑箇所の多い中でございます。
いっぱいのお運びさまで、誠にありがとう存じます。
気楽なところがよろしいんじゃないか…てンですが、
一生懸命、申し上げることとしてございますので、
どうぞ、最後までお付き合いを願っておきますが…。





えー、
…と、そう言うことなんですけれども…、ね、
結局のところ、お酒の部で6回、肴の部で5回に分けて申し上げて参りまして。
長丁場になっておりますが、
書く方、こちら側としましては、実にやり易くさせて頂いておりましてね。
この形式は良かったなぁ、なんと感じ入っております。

こう、大型の記事を書こうとする…目標までの道のりが長い訳でして、
日に書くことが出来る量にも限りがございまして、
なかなかに書き上がらない、更新も滞る…
しかも、更新しても次の更新に直ぐ埋もれてしまう…
ね、不利点は多かれど、利点が少ないってンじゃあ、
なんだかねぇ…って、
苦労してこさえたものに対しても、思ったりなんかして。

こちら、ぶら下げておきますが、こんな風に書いて参りました。


お酒の部その1:志賀高原ビール@水橋酒店
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/soul2017-cd1f.html )

お酒の部その2:岩清水、勢正宗
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/soul2017-7731.html )

お酒の部その3:志賀泉、本老の松
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/soul2017-b1b1.html )

お酒の部その4:積善、聖山&オバステ正宗
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/soul2017-a1ba.html )

お酒の部その5:福無量、水尾
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/soul2017-37ab.html )

お酒の部その6:北光正宗、北安大国、白馬錦、たかやしろワイナリー
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/soul2017-1cec.html )


肴の部その1:三幸軒
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2164991.html )

肴の部その2:そうげんラーメン
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2165692.html )

肴の部その3:Love's Piatto
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2167994.html )

肴の部その4:和喜多
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2169129.html )

肴の部その5:屯 -TAMURO-
( http://sakesoja.naganoblog.jp/e2170648.html )


…と言ったところ、
ご覧になって頂きまして、誠にありがとうございます。





「信州SOUL2017」、3回目のイベント、
「良かった」と思うところ、
不肖、私めの目ではございますが、申し上げてまとめとしたい…
…なんて考えております。

まず、そんなことを言いながら「悪かったところ」と言うと…
…ございますかねぇ?
自分としては、
ネガティブな部分がほとんど見受けられないイベントに感じました。

水もあるし、座席もある、
トイレもあって…こちらどうだったでしょう。
下手な混み合いもなかった様に、自分は体験しました。
仮設トイレですと、男女の並びの気まずさもありましたが、
元々、公園にあるトイレが綺麗でしたし、違和感はなかったのではないか…と。
会場をスタッフさんがよく見回ってらっしゃる姿も見かけましたし。
本当、不足のない良いイベントだったのではないかと思っております。

で、ですね。

お酒呑みの性分としましては、お酒を楽しく美味しく飲むことが出来たなら、
万々歳なのですが、
イベントとして、お酒を飲まれない方も十分に休日の昼下がりを、
家族で過ごす事が出来、お互いの存在が、なんら障りにならない、
ドリンク、フード、イベント関連の充実、特に良かったと感じました。

温泉に行っても、プールの様に遊びたい子供さんと、
ゆっくり入りたいその他大勢さんの乖離があって、
どちらかを優先すること…なんてなってしまいがちですが、
中野市の観光PR大使の杉浦太陽さんのトークショウや、
指先ノハクさんのアコースティック・ライブなど、見所が多く、
そう、呑みは呑み、食事は食事、ライブイベントはライブイベントと、
それぞれ自由に楽しむ事が出来ていたのではないでしょうか。

「みんなが楽しむ事が出来る、中野市の休日を満喫できる」

そんなコンセプトがあったのではないか…なんて思います。
その想いを感じられる仕立てでありました。






本文でも触れましたが、
はじめ僕らはこんな位置から杉浦太陽さんのトークショウを見ておりまして。






伺っておりますとライブクッキングは公園としての設備の規制などあって、
作るメニュウが限られていたそうです。火を使ってはいけない…など。
そんな中でも、杉浦太陽さんは、中野市の食材を使って、
ちゃんと考えてきて下さったこと、すごく嬉しく感じますよね。

それにトーク部で、中野市の事をいっぱい誉めてくださったことも、
グッと来ました。
僕らは、中野市にはご縁があって、ちょくちょく遊びに来ていて…
けれども、住んでいる訳ではない…、けれども、
そのお話を聞いていて、嬉しくて誇らしい心持ちになりました。

全国を飛び回っている芸能人さんが、
そりゃあ、リップサービスと呼ばれる部分もあるんでしょう、
しかしながら、見てきた目で、見識の中から言葉を紡いで、
中野市を誉めてくれていると言うのは、こんなにも嬉しいものなんだなぁ、と。
本当、僕らでさえも、です。
中野市に生まれ育った方、現在住んでおられる方、
もっともっと嬉しかったんじゃないでしょうか。
とてもとても良い事だと思いました。






杉浦太陽さんのライブクッキングのパフォーマンス中のひとコマ。

この写真を、松本で見たかったな…と、郷里に想いを馳せていました。
何が、と言うと、
信州SOULの実行委員さんである和喜多のおかみさんと、
「中野市売れる農業推進室」通称「売れ農」のお兄さんと、
協力してイベント、ステージのサポートをされていました。
これが松本で出来ていたら…と思うのです。

以前、三幸軒での「食酒楽会」にて、
「売れ農」の方々とお会いしたことがあり、
市長さん直属の市役所発、中野市絶賛アピール隊…と言った位置づけでしょうか。
とても素敵な呑み手さん方で、
今回もお兄さんは、信州中野の駅を降りた改札内で、
お得な「お帰り用キップ」を配る活躍をされていた上で、
こうしてステージイベントもフォローされていて、目覚しい活躍です。

トークパートでも、市の方も交えてのトークセッションでしたし、
この「信州SOUL」の開催には、多大な市の理解があった…
市と街の飲食店さん、蔵元さん、酒屋さんが、
同じ方向を向いて、「我らの中野市を盛り上げて行こうぜ!」って、
そうして運営されているイベントであると感じたものです。

この写真はそう言う意味で象徴的です。
ライブ、演者さん、イベントを、市と言う「官」、
飲食店と言う「民」が共に支えている、そんな一体感が表されています。
街の中心部である中野陣屋前広場公園での開催も、
市の理解と協力がなければ実現しなかったのではないでしょうか。

そこで…大きなニュースになってしまった部分もありますが、
松本のクラフトビアフェスティバルの中止の件を思い起こします。

私が得た街の噂レベルで申し訳ありませんが、
実行委員会さんと市役所さんの一部、もしくは全部は、
実績も含めて、とても好感を持って取り組まれていたと聞きます。

松本城の管理団体の方針、その方針の重大な変更が為され、
その決定を知らなかった…では、
きっと済まされない市の部分での乖離と言いますか…
隔たりが埋まらずに、決定項だけが、その経緯の発言だけが、
実行力を持って進んでしまい、
イベント中止に到達してしまった…と言うところ…ではないか、と。
憶測含みですので、そうした文章と捉えて読んで頂けますと幸いですが。

催事、イベント、と言うものは、けしてひとりでは開催できません。
落語会だってそうです。
落語の演者、噺家さんはひとりの舞台、高座ですけれども、
その裏で、出囃子さんだったり、お席亭と呼ばれる主催者さんだったり、
色んな方々が関わっておいでです。

更に、社会と言う生活の集約した場所の一部を取り扱うならば、
街だけでなく、行政の力も必要になるのだと思います。

こうして中野市で開かれた「信州SOUL」、
第3回目となる開催を通して、深く考えさせられました。
主催者さん側の一体感のある、素晴らしいイベントでした。

心を込めて、
楽しんだ僕らの感謝の気持ちを込めて、
今、こうして文章に著しております。






ひと通り、日本酒も飲み終わってのんびりしていると。






丸世酒造店「勢正宗」の関さんのスピーチが始まりました。






もう、この時点で僕自身が時間の概念が希薄なのですけれど、
まとめの?終わりの?挨拶に登壇…したんですよね。たぶん。
このあと、「ちょっと早めだけれど」と思いながら、
特急車両が信州中野駅から出発する時間を見越して会場を後にしているので、
そんな終盤の時間だったかなぁ…と言う、
ええ、おぼろげなのは、清く正しい酔っ払いだったからですが。


しなの電鉄線から乗り継いで、長野駅から松本、僕らの巣穴まで。
寝こけたりしながら、あっと言う間に運ばれて。


疲れもまた、飛びっきりの楽しさを象徴するところでございまして…。






さて、長らくお付き合い頂きました、
「信州SOUL2017」にまつわります噺も、
そろそろお開きの時刻となってございます。

決め式のセリフですと「長講一席」なんと申しますけれども、
今回は「長講十二席」と言ったところでしょうか。

重ね重ね、
ご高覧のほど、誠にありがとう存じました。


ありがとうございました。

ありがとうございました。








4月16日、厨十兵衛にて。



新潟・加茂錦“荷札酒”・純米大吟醸しぼりたて無濾過生原酒“雄町 ver.2”

わりあい、バナナ的なエステル感とセメダイン系の芳しさ。
トロ甘な入り方で、その後にアルコール感と酸の風合。
ここ最近、流行の味の構成なのかしら…と思う感じ。
どちらかと言うと、YOKOさん好みかなーって。


福島・会津中将・特別純米うすにごり生酒

大将殿、「そう言えば、このラベル初めて見るなぁ」と仰る。
なるほど、調べてみると、
「あらばしり、中取り」として発売していた特別純米の生、
リニューアルなんだそうで、「うすにごり生」と銘打たれて登場、とのこと。

「会津中将」はYOKOさんお気に入りの銘柄。
とりあえず頼む、その心意気や良し。

甘み強く、ふくよかでキュート。
押し味の強くない…
…例えば会津中将の八反錦系の強さではない、
長閑なイメージで、
純米吟醸系の洗練感もない様子は、
落ち着いて、穏やかな食卓に寄り添って来る様な雰囲気。





7月2日、厨十兵衛にて。


信州上田の蔵元さんと言えば、
今回の信州亀齢(岡崎酒造)、つきよしの(若林醸造)、
「福無量・互」を醸す沓掛酒造、
「喜久盛・瀧澤・鼎」を醸す信州銘醸、
「和田龍登水」を醸す和田龍酒造と5蔵あります。

温泉についても、僕らはよく思うし言うことなのだけれど、
中信地区と東信地区って、三才山トンネル、和田トンネルを越えた先、
峠を越えたら直ぐと言えども、存外、隔たりがあって、
県内だけで200箇所弱の温泉を回っている僕らであっても、
東信には未踏の施設がたくさんあるのです。

普段、厨十兵衛でも、
「信州亀齢」蔵、「つきよしの」蔵のお酒は飲むことが出来るのだけれど、
こうして3種類ずつ、それぞれ飲み比べながら楽しむと、
また違う発見が多く…本当に多く。

蔵元さん…それだけじゃない、杜氏さんの人柄にも触れ、
とても良い時間を過ごす事が出来ました。

またブログ本編、書いて行きますが、まずは当「小盛り」にて。




4月10日、晩酌にて。


上立香は、
白桃、カスタード、おしろい。

上品な香なのに、すごーく攻める味。強くぶわっと広がる。

膨らんだ味香と、キレは結構しっかりキレて行く。興味深い速度感。
膨らんだ部分がしっかりと残るんだけれど、昇華されて行く…
うーん!伝わり辛いかなぁ。どう伝えようか。
バドミントンで遊んだりしている自分たちなりの言い方になってしまうかも知れないけれど、
テニスボールで上にトスを上げるようなサーブがあって、
目で追うことが出来るトスの後に、
バドミントンのプロの選手の豪速なスマッシュが来る様な。
目にゆっくりの動きの残像がある段階で、駆け抜けていく…うーん、そう、
膨らみもキレも良いのです。うん、それが分かりやすい。

角のない厚味、押味が非常に良いな。
重厚だけれど、可憐。

いくつか「浅茅生」は飲ませてもらっているけれど、
山田錦がいちばん心地好く感じたかな。



東京の酒販店「革命君」さんより、お取り寄せ。




4月16日、厨十兵衛にて。


岐阜・射美・純米吟醸“槽場無濾過生原酒”

中庸、リンゴ系の香、甘味、スイートだけれど、後半に酸の盛り上がり。
提供時、温度が冷えた状態の爽やかさも伴う香と、甘味の重さのコントラストも良いのですが、
自分自身の好みとしても、
少し温度が上がって来たところ、ボディがグッと広がって奥深くなるあたり、
とても好ましいと思いました。酸がキッチリ屋台骨になっているのでしょう、
重さを感じさせる前に、膨らんで広がる感覚。
甘味で柔らかさの表現を感じるのに、印象としては巨人系の大きな体躯。


福島・会津娘・純米吟醸うすにごり“花さくら”

問答無用に美味しい!
YOKOさんと注文が重なって、もちろんレディファースト、
YOKOさんが選んだ会津娘を、そのまま飲んでもらったのだけれど、
これは自分でも1杯飲みたくなる…本当素晴らしい美味しさ。大好物。

花さくらも甘味が広がるものだけれど、華々しく、
舌触りにトロミも感じながらも、軽やかさも並行して持っている味わい。
奥の奥に、少しセメダインっぽい青々しい香があるけれど、
それもまた風に乗って爽やかさの演出に思う事が出来てしまうくらい。
どこかスパークリング系の日本酒、
例えば、信州長野・川中島幻舞の「ふわり粋酔」の様な、
そうした美味しさも感じさせてくれるものでした。





4月8日、厨十兵衛にて。


香川・川鶴“新米新酒しぼりたて”

うん、美味しい。瑞々しく、パリッとした香味、
明るい酒質、苦味が少ない印象。
後味にミネラル感と米の旨味が残る様子。
どこか新酒っぽくない…なんて感じます。
新酒だからフレッシュで渋くて…なんてイメージで飲むと勿体無いと言うか。


福島・写楽・純米吟醸“播州山田錦”

YOKOさんに「どう?」と聞くと、
「うん、美味しいよ!」と即答。分かる。
たぶん、このボトルは信頼のボトル。
美味しくないはずがないんだって思い込むくらい。

少しもらうと、とてもエネルギッシュな旨さに溢れていてたまらない。
山田錦と言う酒造好適米の良さを存分に発揮させていて、
濃密さもありながら、オレンジの様な爽やかさも持ち合わせていて。

過日、須坂の新崎酒店さん協力のもと、
催された而今と写楽を呑み比べる会にて、
すっかり「写楽」の良さ、僕ら夫婦は理解しました。
「うらを返す」様な感覚。(2度目ってこと)
YOKOさんにしてみれば、立派なお馴染みさん。(3度目以降ってこと。吉原ことば)



4月1日、厨十兵衛にて。


先達て、初孫のお燗がたいへんに美味しくて、
更にお燗を楽しむことになった夜。


山口・原田で40℃…これがオススメなんだそうだ。
このお酒、知っている訳です。
飲んだことがある。冷温で美味しいと思っている。
それで満足してしまって、
温めよう…と、そう言えば思ったことがなかった。

桃の様だと香に思う。美味しい酸の風合。
少し温度が下がって来ると、米の旨味が溢れる匂い。
ひやだとミントや白葡萄の風味。
心から意外に思うし、出会いとさえ思うくらいに嬉しく感じる
桃の…白桃の様な香、冷温では出会った事があるけれど、
お燗では、初めて感じられた香でした。
すごく美味しい。飲んだことがない燗酒感。

愛知・奥は、
ややアルコール感が先行するけれど、美味しい。
ツルッとした味の乗りがあって、余韻にキレあり。
カラッとして感じます。
飲み込んで少し辛味が戻って来る様な印象の、
パワータイプのお酒で…どちらかと言うと、
僕の好みの範疇で、YOKOさんはちょっと苦手な感じかも。





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SakeSoja
SakeSoja
「酒 宗夜」で「サケ ソウヤ」と読みます。
ココログにお酒関連で更新、
ナガブロ「小盛り」に麺,肴,珈琲を毎日更新。
日本酒ラベルを模した字もほぼ毎日で。
日本酒、クラフトビール、ウイスキー、
信州信濃の温泉、
落語などなど趣味のお話。
気楽なところで、
一生懸命、行きます。