World wide Champion(世界最強)

…僕らにとっての。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

12月30日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。




えー、
一年三百六十五日、
通い巡ってのおおつごもり、大晦日でございます。
「もういくつ寝ると」
…たったひとつでございまして、
明日の朝には、一陽来復新玉の春を迎えるってンですな。
光陰は矢の如し…なんと先達は申しておりまして、
これは、どう言う意味かと言うと、
「あぁ、光陰は矢の如しだったなぁ」なんと言う。
当てになった噺じゃありませんけれど。

はい、暮れも押し迫って12月31日の朝を迎えております。
昨晩は、クソほど…おっと、つい汚い言葉を使ってしまいましたが、
ええ、クソほど寒い中でも、
どうしても飲みに出たくて、飲み納めのお浮かれを致したく、
松本の街へ出掛けておりました。



毎度おなじみ、「厨十兵衛」にて日本酒を浴びる…なんて事はございません。
上品に嗜んでおりました。
いやはや、お馴染みのひろっちさんにも年末の挨拶をし、
F津さんも、暮れのお馴染みですよねぇ。今年もお会いし…
…酔いの彼方でお名前を間違って覚えておりましたけれども…
楽しいひと晩を過ごして参りました。

さて、今年もお付き合い頂きました「酒 宗夜・小盛り」、
ご案内の通りでございますが、
お酒飲みのお噂としても、お酒そのものを話題には致しません。
酒の肴や〆の飯などを扱ってございます。
お酒のお噂は本編「酒 宗夜」にて、本日も更新してありますので、
どうぞ、そちらをご覧になって下さいますと、
たいへん有り難いことになっております。

厨十兵衛の大将が作るチャーハンは、本当に美味しくて。
世界最強と僕らは信じているのでございます。
これに敵うものはない。
実に、良い気分で一年を締めくくる飲みの中にあったと言う…
ほんの、本日はご挨拶と言った出番になりますが、
おあと、めいめいさま、暮れのお支度もございましょう。
長くお手間を取らせても良くないだろう…てンで、
アタシの出番は、ここまでとさせて頂きたく存じ上げます。

本年もたいへんお世話になりました。
来年も、もっとずっとご贔屓賜りますれば幸甚でございます。

それでは。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

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そうそう、厨十兵衛はいつもいつもお世話になっておりますが、
今度の期日で、20周年イヤーに入って行きます。
だので、年が改まって、もう1回、大晦日を迎え、明けた1月が20周年の月なんです。

野郎ども、今から何か考えても遅くはないですよ。

僕らもどうしようか…、じっくり考えます。


今年1年の中で見つけた言葉で、いちばん真を突いたと思っているのは、
「何かを得るために、何かを差し出さねばならない…ではなく、
何かの中から自ずと選び取るのだ」と言うこと。
差し出す、失うと言う言葉ではなく、自分自身で選んで進むと言う発想。

何かの為に何かを諦めるんじゃない。
何かの為に、どちらかを選ぶんだ。自分自身がより納得できるものを。
自分自身が楽しむ事が出来ること、より嬉しくなること、大切な誰かの為になることを。

義理のために、自分を捨てて苦労することはないってこと。

縁があれば、また必ず出会うもの。
何か「しなければならない」と思った事があっても、
それがずっと継続されるとは限らない。
義理として、通わなくてはいけないと思うだろう。
思ったとしても、それはそれまで。
一旦、分かれたとしても縁があれば必ずどこか道半ばで出会う。





めくるめくメルティキッス。



気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

11月23日、諏訪湖湖畔、いなかの焙煎屋 てるてるぼ~ずにて。




今更…ごく今更なんですけど、
これは「好み」なんだろうなー…と思いたいんですけれど、
どうしても「真理」であって欲しいと思うと言うか…
「えっ、僕だけ!?」ってなりたくないとでも言うのか…

「ウイスキーとチョコレート」

これは相性が良いと思っています。

「コーヒーとチョコレート」

これは相性が悪いと思っています。




…ああああん。
世の中の常識が「相性が良いもの」に分類されているのは知っているんですぅぅぅ。

コーヒーのビターな雰囲気が、甘さに負けてしまって感じられなくなって、
チョコレートの美味しさは引き出されるかも知れないけれど、
コーヒーが掻き消されてしまう様に感じるんです。感じてしまうんです。
好み、好みだとは思うのですけれど、
どうしても、コーヒーとチョコレートを一緒に食べたくないんです。
そう、素手で握るお寿司、その握り前にスッパカスッパカ煙草を吸う様な…
…それと同じくらい「ちょっと嫌だなぁ」なんです。

先達ての「High-Five」でのチョコレートはビターで、
コーヒー屋さんが選ばれるだけあって、
チョコレートの主張とコーヒーの主張がそれぞれあって良かった。

「探せば、こうした美味しい組み合わせはあるだろうけれど」

…けれど、コーヒーの味を生かすチョコレートは、よっぽど存在しない。
この考えは変わっていません。
つまりは、私自身が「コーヒーとチョコレートを組み合わせる事が苦手の国の市民」と言う…
それだけなんです。そうなんです。
お好みで、楽しまれている方には申し訳ないのですが、
そう言う事なのでございまして…。

そうして現状の中に、光明が差した本日。

「条件がある」と感じました。

ひとつは、「甘さ」に関して。
チョコレートが甘過ぎるといけない。
コーヒーの風味、豆の甘味を感じられるくらいでないといけない。

ひとつは、「口どけが良いこと、口の中に残り過ぎないこと」…これです。

お陰様で「てるてるぼ~ず」のガトーショコラに出会って、答えを出すことが出来ました。

そんな一席で、本日もご愉快を願っておきますが…。



諏訪湖を走った後に立ち寄るに、
たいへん良い立地にある「てるてるぼ~ず」…
小さなコーヒー屋さんですけれど、だからこそ秘密基地っぽくて好きです。



この日は「モカ(イルガチェフェ)」と「グァテマラ」をお願いしました。
そして、初回である前回は頼まなかった甘いものを…と、
ティラミスをお願いすると出てしまって売り切れに。
残るは「ガトーショコラ」と聞いて、冒頭の逡巡に行き着く…と言う訳で。



そんな訳で「てるてるぼ~ず」のガトーショコラ。
たっぷりのブルベリージャムが掛けられています。

当日のTwitterに投稿した内容は以下。



うっは、ガトーショコラ、コーヒーにスーパー合う。
酸っぱめのジャムがまた合わせてくれるね!
軽いカット感だけど、チョコは濃くて良いよ!


…とのこと。

口解けの良さが素晴らしく、コーヒーより重くなり過ぎず。
全体に深煎りがない、中深煎りくらいのラインナップが多い、
「てるてるぼ~ず」だからこそかも知れませんが、
実にちょうど良い塩梅のショコラを仕上げて来ている!
…なんて興奮して喜んでいました。

喜ぶことが出来たからこそ、
「じゃあ何故、チョコレートとコーヒーが苦手だと思っていたのか」
…この疑問に回帰でき、言葉として記録して今に至る…と言う訳で。

「明治」のメルティキッスと言うチョコレートの食感に近いと感じます。
手に取った時には硬さがありますが、口どけ早く…
メルティキッスは甘味がちゃんと残りますが、
「てるてるぼ~ず」のガトーショコラは甘味の残りが重過ぎず、
またジャムの強い酸味がアクセントになって、より軽やかさを印象付けます。
コーヒーの風味を酸味と共に演出してくれて、美味しい。

こう言う組み合わせ方もあるんだなぁ…と思いましたし、
まだまだ知らない食の組み合わせは、分かっちゃいるけれど多いと改めて感じるし。

とりあえず国外脱出するパスポートは手に入れたかも知れません。
今後も少しずつ、試して行ってみたいと思っています。



そうそう。前回聞きそびれてしまった抽出方法ですが、
Melitta社のドリッパーをお使いになっているそうです。
抽出穴がひとつのタイプ。手持ちにないドリッパーですし、
認識して飲んだ経験、初めてかも知れません。

V60より、もっとスッキリと入れる事が出来る印象に感じています。



今回は、初回で印象が良かった「縁結びブレンド」を、
珈琲豆のまま、お持ち帰りさせて頂き、
自宅にてウェーブドリッパーやV60で試してみましたが、
やっぱりお店で味わうものが、ベストバランスだと感じました。
V60だと少し強めに出てしまう印象。
ウェーブドリッパーだと、もう少しシャープさが欲しいところ。
でも、本来の飲み易さは保たれている良いブレンドと感じます。

諏訪には「協立」と言うコーヒー卸問屋さんがあるんだそうで、
そちらで勉強された方がオープンさせたお店とのこと。
それぞれの地域に、コーヒー文化があるんだなー…なんて感じます。
自家焙煎珈琲店を巡る…、
これが日々楽しくなって来ている…なんて感じておりまして。

さて、本日はここまで。
ちょうどお時間となっております。
明晩、また別の噺にてお会い致しましょう。

それでは、それまで。

ありがとうございました。



肥前佐賀11蔵目。伊万里市・樋渡酒造場「万里長」にて。出来るだけ純米酒のラベルを模写しました。筆が大きかったですかね〜!硬筆書きでも良かったかも知れません。佐賀で使われる「万」は「伊万里」の「万」の意味も含まれる気がします。




じわっ…とリフレインする貝ダシの妙。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

12月27日、松本市上土と裏町の間界隈、麺肴ひづきにて。




たまたま仕事納めと麺曜日である金曜日が重なった今年。

「あ、だったら年の瀬ラーメンが良いかも」と思いました。

年末気分、盛り上がりそうな感じ。

ここ数年、「麺肴ひづき」の12月の限定メニュウは、
「年の瀬ラーメン」と題して、
ちょっと豪華なしつらえの1杯を提供されていますよねぇ。
実は、これまで知ってはいても、食べに出掛けてはいませんでした。



今年は「貝の塩ラーメン - 3種のチャーシューのせ -」とのこと。
写真はメンマ乗せの状態です。

貝ダシのラーメン、すごく好きで。
いや、貝ダシが好きなんですね。しじみでもあさりでも。
コハク酸、大好き。
それをラーメンにする…それもひづきと言う信頼感。
同時に生まれる期待感。

「食べてみたいっ!」と思って、
きっと2018年の麺曜日納めに出掛けて行きまして。

主にYOKOさんに担当して食べてもらったのですが、
スープの潮汁のテイストは、とても良いもので、
軽さと滋味深さがあり、くどさや重さ、油強さもなく、
でも…そう、あっさり系統ではあるのですが、
充実した食べ心地を感じました。
海苔も融け出して来ると、より磯の風味が膨らんで、なお良し。
スープには不思議なくらい飲みやすさがあって、
味わいとしては、どちらかと言えばドライな印象、
辛口な印象なのですが、塩気を感じる構成なのですが、
きっと貝ダシの旨味が、十分にあるので、
塩梅のしたたかさ、キッチリとした1杯になっていたと思います。



スープは大人しい存在だとしたなら、
麺はふすま入りの中細麺くらいでしょうか…角断面のもので、
すごく味が強い麺でした。メチャクチャ美味しい。
湯麺にこそ向きそうな…
つけ麺だと麺が勝ち過ぎるんじゃないかってくらい、麺の味が感じます。

この麺の強さが、貝ダシスープの中で、
スープの旨味を押し上げながら、グイグイ麺を楽しませてくれて、夢中。
YOKOさんが、本当に美味しそうに食べている姿、
とても良い印象として鮮明です。

流石、「麺肴ひづき」と唸らせる構成でした。



この大判の海苔も良いですよね!
目でも味でも大活躍。

目玉のチャーシュウも3種それぞれの美味しさが光っていました。
これ、味付けが強いだけで、
スープの良さを崩してしまいそうな状態で、
崩さない、でも柔らかくて美味しい、時に胡椒でインパクトフレーバー…
…どのチャーシュウも“ついで”感のない、丁寧な仕込みの末の味。

自分も、めいっぱいのつけ麺を楽しんで、
すごーく良い心持ちでお店を後にしています。
お店の方の対応も、すごく自然で、有り難いですよね。

麺曜日の締めくくり、
こうして幸せな心持ちで過ごせたこと、感謝です。
ごちそうさまでしたー!

…と言う所、限定期間、年内の営業期間の兼ね合いもあるので、
即ブログ化してみました。

「 是非どーぞ! 」

…それでは、本日はここまで。
どうか、明日もご贔屓に。
足をお運びくださいませ。

それでは、次回まで。

ありがとうございました。



肥前佐賀10蔵目。唐津市相知町・小松酒造「万齢」にて。「ばんれい」でなく「まんれい」、旧字も多い世の中ですが「万」にて。当代小松大祐氏が復活させた蔵元さん。自分も愛知の酒友さん方の評価高く、興味を持って飲みましたが、旨いです。

追記:

「万齢」、ラベルは字のみのものが多く、唯一と思われる絵柄のあるもの。
それが鍾馗様の特別純米酒でした。
今回は、これを参考に。



すわ、「天才かよっ、もうー!」…と思ったりとか。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

12月22日、塩尻市駅前界隈、ing-Cafeにてテイクアウト。




世の中には、「いちご大福パン」なんて言うものもあります。
柔らかい白パンの中にあんことイチゴを包んだもの。
更に、あんこのまわりに求肥を加えたもの。
発想として、無いことは無いのだろうけれど、
やっぱり「包む」と言う根底は、基本的に崩せないのかな…
…そう思うんです。

「コッペパン」を、
主役にした「ing-Cafe」ならではの発想だと思うし、
出来ないことも創意工夫で達成すると言うことは、とても素晴らしい。



コッペパンをカットして、
低糖こしあん、クリーム、いちごと求肥をサンド。
いちご大福の要素は全て含まれていますね。

いちごが市場に出て来る時期にこそ、
「いちご大福」が美味しい季節…と言う訳で、
小さめカットのいちごではありますが、香高く、
クリームとの相性も良く、
何より、柔らかいコッペパンの塩気と香ばしさが、
全方位、具材を美味しく食べさせてくれて、
普段のサイズ…それでもボリューミーなのだと思うのですが、
あっと言う間に食べ切ってしまいました。
こりゃあ、一緒に「エクレアコッペ」も買って良かったかも…
そんな風に思うくらい。
ちゃんと、あんこも美味しくて磐石でした。

男ひとりで出掛けて、
instagramで一目惚れした「いちご大福コッペ」だけを買って帰る…と言う所作に、
珍しく気後れをしてしまい、
目に付いた…
「焼きそば…あ、違う!ナポリタンだ!?」と驚いた、
ナポリタンコッペも一緒に購入しましたが、
これも、かなり美味しかったです。
ベーコンの存在感も強く、焼きそばの代わりに試してみました…
…みたいなアイディアではなく、
ちゃんと美味しい、酸味も程好くあって、肉っぽさもあって、
バッチリナポリタンしている味わいは、実に好ましい!

コンビニとか、いっそ購買部とか、
そうしたところのチープなナポリタンを挟んだパンも嫌いじゃないです。
風情があります。

その懐かしい雰囲気もありつつ、またちょっと美味しい辺りが、
「良いところを突いているなぁ!」と思いました。美味しかった。




お店からの情報って、すごく大切です。
SNSで、マメささえあれば発信が容易な時代です。
お店から見て「いつものメニュウ」であっても、
知らない方から見れば、いつも新しいメニュウだし、
常連さんでも、実は知らない、食べたことが無い…
そんなメニュウもあったりするんじゃないかなぁ。
そう思うんです。
毎日、繰り返しでも日々を更新して知ってもらう努力、
とても良いんじゃないかなー…なんて、思ったりなんかして。

今回はSNS発信の情報から惹かれて訪れたので、
そんな話も折り込みながら…の一席。
ここで、ちょうどお時間となっておりまして。

また明日の更新となりますので、
どうぞ、足をお運びくださいませ。

それでは、それまで。

ありがとうございました。



肥前佐賀9蔵目。唐津市・鳴滝酒造「聚楽太閤、君恩、冨久花」にて。本醸造のラベルを参考に。1974年創業とあります。1705年創業の太閤酒造を中心に3社の企業合同にて現在に至るそうで。ラベルデザインが多く、どれを参考にするか、楽しく悩みました。

追記:

先達ての大和酒造「肥前杜氏」と同様…なのか詳細は分かりませんが、
合併して設立された蔵元さん。
銘柄をなくしてしまっては、本当に名を残せないと言いますか…
信州でも廃業された蔵は毎年少しずつある感覚なのですが、
やはり数年で名が廃れてしまうんです。
誰も知らなくなってしまう…。
それほど寂しいことはありません。

どんな状況でも、存続してくださることが心から大切ですし、
酒造免許の現状から鑑みても、
続いていればいるほど、どなたかが買ってくれて再開…
もしくは孫の代で復活…そんな話もありますし。

菰樽の日の丸的デザインもとても惹かれたのですが、今回は本醸造のラベルにて。




4品目のココロ破壊力よ。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

11月24日、松本市駅前界隈、信州ばんざい家にて。




「ばんざい家」と言うのは、
もちろん「万歳」から取っているのだけれど、
「おばんざい」からも取っている…だので、
お刺身とか一品メニュウもあるけれども、
やっぱり「ばんざい家」の主役は、
「おばんざい」なのだと思っておりまして。

十種類以上を超えるおばんざいが毎日用意されていて、
単品でも注文できるし、
3種盛り、5種盛りとして、ちょこっとずつ食べられる。
お酒に合わせられる、肴になる…と言う事です。

これはずーっと変わっていない所だと思います。
旬のものはもちろんのこと、
新発想のメニュウ、
他のお店で見たことがないメニュウが並ぶ場合があって、
「どんなお料理、おばんざいがあるかしら」と、
いつもいつも楽しみなのですね。ええ。
店員さんの雰囲気も良く、
お酒も幅広く、良いものが揃えられていて、
かつ、今や全席禁煙になったので、混んでいます。
良いこと尽くめなんですもの。そりゃあ混みます。
でも、やっぱり行きたいので行く訳で。

「おばんざい3種盛り」と言っても、
当方指定の3種に、追加で1種がおまけとして付いてきます。
今日は、この最後の1種に、
素晴らしくときめいてしまった…と言う噺。

これは本当、家では出来る様で、出来ないメニュウ。
信州の味、子供の頃を思い出す味。たまりませんでした。

さぁて、お立会い。
これからご紹介致しますけれど、冒頭写真の4種のどれだと思いますか?





ひとつめ。
諏訪湖の解禁のニュースを見たり、
そもそも諏訪湖を走ったりする事が多い僕らなので、
昨年は見向きもしなかったのに現金なもので、
「ワカサギ天プラ」を。

飲食店で注文すること自体、僕は初めてかも。



ふたつめ。
ちょっとずつ食べられて、長持ちする、
酒の肴としての素養を持ち合わせた「レンコンチップス」。



みっつめ。
YOKOさんの大好物「長芋」…
これを、たまりしょうゆ漬けにしたもの。



よっつめ、
信州らしく、こってりと濃く甘く煮た「おふくろ煮」…と4品。



お分かりですね?
「おふくろ煮」が、おまけで付けてもらったおばんざいでした。

これ、心から驚いたし美味しいと思いました。
DNAに攻めてくる印象。信州人が好む味。
むしろ、県外から訪れた方なら、
「信州の甘く、濃い、雪国文化の具現化」と思ってもらっても良いくらい。

「おばあちゃん家に遊びに行って、コタツの上にあるような」

「お茶請けのような」

…そう、若は仰っておりました。

(中野さんなのだけれど、
 風林火山にいた頃から「若(大将)」と言う意味で、
 ずーっと使っていて、
 その頃は本名も「ワカ」が付くと思っていたくらいで、
 今も、こうして抜けません。
 店長さんのことでして)

こうした料理を、もうずーっと食べていなかった。
久し振りに食べて感動しました。
焼きちくわやさつま揚げの、
よく炊いた、くにゅくにゅっとした食感は、
たまらなく心地好いし、甘辛いのに、
それこそ「甘いものと酒は…」とか言えちゃいそうなのに、
ビールにも日本酒にも、とても良く合う。

家々、味の濃さはご亭主さんの好みにも寄り添って、
様々あったと思うし、
そう、確かに60過ぎに早くして亡くなった祖母がいた頃は、
こう言う食べ物があった気がします。毎日に。
いつの間にかに忘れてしまった味だなぁ、と。
そして、時間を多く経て食べても「ウマイ!」って思うものだなぁ、と。

もちろん、子供の頃はお酒は飲まなかったし、
よく考えると、お茶も飲んでいなかったかも。

「お茶の時間」は、おとなしくしていなければいけない時間、
大人の会話に付き合わされる時間、そうしたイメージすらあります。

この味があると、ゆっくり食べたい飲みたい…
そんな落ち着く心持ちになるのは、
信州で、年を重ねて来ているからなのかなぁ……なんて。

賑やかな店内で、ふっと憧憬を思い描く。
良いメニュウでした。



さて、本日はここまで。
ちょうど、お開きのお時間となっておりまして。

また明日、お会い致したく。
こちらでお待ち申し上げます。

それでは、それまで。

ありがとうございました。



肥前佐賀8蔵目。多久市・東鶴酒造「東鶴」にて。菰樽を参考にしました。当代のラベルは印象的な色地の右側に銘柄があるもの、また可愛いらしい意匠が特徴的です。遠くから見ても分かる感じ。近年見掛ける機会が増えた蔵元さんと存じます。
< 2018年12>
S M T W T F S
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