ミシッとした鯖らしい食感こそ鯖を生かす…三代食堂にて、煮魚定食。





ミシッとした鯖らしい食感こそ鯖を生かす…三代食堂にて、煮魚定食。


気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

5月3日、松本市田川沿い伊織霊水近く、三代食堂にて。





えー、出番代わり相成りまして、三代食堂噺の続きにて、
しばらくのお付き合いを願っておきます。


ミシッとした鯖らしい食感こそ鯖を生かす…三代食堂にて、煮魚定食。


定食、共通となる部分は前回の写真を使いまわしてご案内。


ミシッとした鯖らしい食感こそ鯖を生かす…三代食堂にて、煮魚定食。


メニュウは「煮魚定食」となっておりましたから、
仕入れによって変わって来る…なんてところだと思います。

まず、この見た目から「おやっ」…って思いませんか?
こうした形状の鯖の味噌煮って、あんまりお目にかかった記憶がありません。
定食屋に多いタイプは、3枚におろしたもの、3枚におろしたものを半分に切ったもの…
…そんな印象がありますが、三代食堂、輪切りでして。

輪切りと言えば、お馴染み鯖の缶詰が輪切りですが…
お店で煮炊きするもので、輪切りの鯖には初めて出会った様な心持ちです。

伺うと、ご亭主さんは常州茨城の出で、
お母様の味付けをそのまま持って来ている…なんて所だそうです。
なるほど、お味噌汁にしても信州味とは、少し異なって感じるはず。

旧来、海産物の保存に大変不向きな内陸山間の地、信州信濃と言う訳で、
缶詰の鯖煮が日常に根付いていて、
現代においても、生魚から炊いた鯖の味噌煮が生活の中で、日常的か…と言うと、
とても疑問に思うところであります。
「鯖の味噌煮」と言うと、根曲がり竹との組み合わせもあって、
缶詰こそ一般…とすら思ってしまいます。

甘味あり、味噌味あり、骨も食べられるもので、鯖の風味は、
味付けの後に感じられる…缶詰は、そんなバランス。

三代食堂の煮魚、鯖の味噌煮を食べて、本当に驚きました。

鯖を焼くと、身は締まり、ミシッとした筋肉質な食感になります。
これに似て、加熱している訳ですから、
食感は強いのですが、歯に押し返すような弾力が、わずかにあって、
そして、鯖の風味がしっかりと伝わって来ます。
鯖特有の匂い。
噛み締めて、身が旨い。身が身の味を感じさせてくれる!

鯖の味噌煮の缶詰は、缶詰だからこそ煮汁の甘味が立ちますよね。
これがベースになる為、日常で鯖を味噌煮にする際は、
甘くして、その分、生姜もアクセントでしっかり利かして…
そんな味に慣れた信州人の自分としては、これは稀有な美味しさだ!
…そう、喜びながら箸を進めます。
味噌味と言えば味噌味だし、塩味とも言えると思うし。
鯖を味と共にサッと炊いた…と言う雰囲気が、とても良い。

骨が所々、僕の幸せな食事時間を邪魔しますが、
これこそ、鯖、魚を食べている実感を与えてくれます。
きっと骨からもダシは出ていたんでしょうし。

美味しくて、大盛りにしてもらったご飯を一膳食べ終わるまでに、
2切れあった鯖のひとつを消費。
もう1切れ、これは…もし、日が日ならお酒と共に、でも良かったろうなぁ、と。
豆腐カツは見た目通りにボリュームが伝わると思いますが、
鯖もしっかり、ボリュームありましたよ!
安価な、チェーン店的な画像イメージが、
頭の中に浮かぶからいけないかも知れませんが、
外食チェーン店だと、鯖の味噌煮って、1切れ、半身って感じですよね。
輪切り、2切れのボリュームは、分けられた厚さも手伝って、
満足感に繋がっていると思います。
内臓があったであろう部分は、もちろん苦味とかネガティブ味は、
すでに全く感じられませんし。ご心配なく。





少し分かりにくい場所にお店があるとは思います。
けれども、日常に程好い味付けのお店は必要だと思います。
お昼ご飯、充実して午後に向かいたいじゃありませんか。
そのひとつ、必ずや選択肢に入って行くだろう美味しさ。
夜には、僕らが出掛けた際の日本酒メニュウには、
茨城のお酒が入っておりました。
故郷ですし…これは、今もラインナップされているのではないでしょうか。
昼、夜共に、是非とも。


…と言うことで、本日はちょうどお時間となっております。

それでは。

ありがとうございました。

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