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優しいをキミに。
気楽なところで、一生懸命…と言う事です。
1月26日、松本市緑町界隈、廣東にて。
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えー…本っ当に色々ありまして。
色々あったんです。残念なのか好機なのか悩むくらい。
でも…でも、そうですね。
僕とYOKOさんの中では、とても前向きに捉えて頑張って行こう…
…そう考えました。
Twitterで拾った名言があり、
リツイートで回ってきた、おめが@PedkQさんのツイート。
精神科医の先生が言っていたよ…とのことで。
人間の悩み事は「未来への不安」と「過去への後悔」のどちらかでしかない。
「今」に集中する事で、不安も後悔も振り切る事が出来る、と。
もうひとつ、桂枝太郎師匠が大師匠の米丸師匠に会って伺った話で、
「人生は急いで走ると周りが見えないし転んでしまう。
歩いた方が景色が見えるし楽しい。ゆっくり確実に」
「人生には分岐点がいくつかある。
あっちを選んでおけばと後悔をしてもその道には穴が開いてたかもしれない。
大事なのは妬まず悔やまず」
御年94歳の米丸師匠が見て来た価値観。孫弟子に伝える思いが垣間見えます。
不動産を探す事になったのだけれど、
SNSで、色んな方がお声掛け下さって、すごく嬉しいんです。
有難い。本当に有難い。
その優しさに報いる様に、前に進もう!…とブログのポリシーも少し変えました。
「必ず、食べ物の根多で1日1更新」としていました。
出来るなら、それを維持したいけれど、
最近、食べること、お出掛けを楽しむことが、
どちらかと言うと「ブログに載せるために動く」になっている…と、
うすうす感じ始めていた所に、
今回の出来事のおかげで、改めて立ち返る事になりました。
ブログの為に生きるならばまだしも、
元々は、お出掛けした、YOKOさんと楽しんだ記録としてのブログであったはず。
「YOKOさん、根多がないから、出掛けようよ」って、何だか変。
それは生業、仕事ではない訳です。
趣味だったはずなのに、拘束してしまっている。
出来るだけ、毎日更新は続けますが、
趣味の字を、書道的更新も挟んで行って、無理のない所を目指します。
で、そんなときに、この優しい味を思い出して。
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インフル明けのYOKOさんが、緑町「廣東」に出掛けて行った時のこと。
復活の狼煙で、麻婆豆腐系か酸辣湯麺を選ぶと思っていました。
すると「五目そば」…優しい、ホッとする味を選んだんだなぁ…って。
僕自身も、ですが、
これまでに幸いインフルエンザを患った事がないんです。
だからこそ「予防接種って必要なのかな?」と思っていました。
掛かっても軽症化すると言う。
重症化、重いインフルエンザの脅威を理解していませんでした。
ここまで辛く、体力を消耗するものだと…
YOKOさんは体験から知ったことになりますし、
僕は僕で、YOKOさんの苦しむ姿から、何も感じない訳がありません。
ひとつの戦いがあって、戦いが終わって…
憩いを、癒しを求めることは、とてもよく理解ができました。
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「廣東」の「五目そば」、優しい味わいです。
味が強いのではなくて、味わいが膨らむ感覚があります。
ラーメンを自作もするし…最近は携われていませんが、
家で料理を楽しくやっている自分にして、
ラーメンっぽいスープは作れるけど、
こう言う、飲み口にスッと柔らかく入って来て、
そのあと、ぶわああ、と広がる…広がるんだけど、
優しい基準は超えずに、インパクトにならずにって、
こう言う味こそ、とても難しく感じます。
先日ようやく出掛けられた「麦一粒」も、似た美味しさにあるかも。
ラーメンは基本的には最初から最後まで、
ちゃんとインパクトある美味しさが、現代のラーメン文化ですよね。
ずっと優しく、ずっとふくよかに、最後まで幸せに。
そんな「五目そば」の味は、きっとYOKOさんの元気になったろう…
…そう感じています。
この日は「杏仁豆腐」がありました。
「廣東」の甘味は、その時々で変わります。
“本式の”と書いてあったかな、と。
読みも、僕らはつい「アンニン」と呼んでしまうけれど、
おかみさんは「キョウニン」と言うことが多いですね。
ちょっと調べてみると、
なるほど、「杏仁」はすなわち、杏の種子の核を指し、
漢方にも使われる、高価な素材だと分かります。
中華街でも本式の「キョウニン」と、
簡易式…ミルクやアーモンドエッセンスなどを用いたもの、
「アンニン」と区別した…なんて投稿も見かけました。
つまりは「廣東」の「杏仁豆腐」は杏類の核を使ったもの…と言うこと。
コンビニなどでも見かける「杏仁豆腐」も、
軽いデザート、エスニックな風味で嫌いじゃありません。
むしろ、それはそれで好きな方です。
「キョウニン」版は、やはり風味が違います。
コンビニスイーツを「スタンダード」として知っていると、
「ちょっと風味が違う?いつもと違う?」なんて思ってしまうかも。
でも、食べ進めていると薬膳としても価値のあるもの。
風味の優しさの中に香るキョウニンの味わいに気付きます。
ひっそり、滋味ある風味を体験すると、気づくことが出来ると、
「良いもの」として頂くことが出来ると思います。
ごく、さっぱりと食事を仕上げることが出来ました。
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…と、本日はこんなところで。
これからも出来る限りは精一杯…
気合を入れ過ぎても疲れてしまっていけません。
その強過ぎる気合は、読んで下さる、
こうして足を運んで下さる皆様に重く伝わってしまうんじゃないかな…
…そう思ったりも致します。
気楽なところがよろしいんじゃないか…てンですが、
一生懸命、申し上げることにしております。
古今亭圓菊師匠の言葉ですが。
そんな意味合いじゃあないのかなー…って想像して。
さて、本日はここまで。
ちょうどお時間となっております。
また明日は、また明日の根多をご用意してお待ちしております。
どうぞ、それまでお元気で。
ありがとうございました。