煮干をかじってもこの味はしない……月の兎影で、濃厚にぼしそば。

SakeSoja

2018年07月18日 18:30




煮干を超えた煮干感。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

7月6日、松本市南松本駅の界隈、月の兎影にて。





“こう言う麺”…こう言うジャンルと言うか…
ビールで例えるならば「スタイル」と言う言葉を持ち出したりとか…
世界唯一の味ではない訳です。
時にセメント系と言われる訳だし、例えば、「伊藤」の様だと言えば、
お達しになる方もいて…。
このスタイルを仕上げた方は、本当に凄いなぁ…と思うんです。
濃厚な豚骨魚介の世界観、ここから派生して来たのではないか…
…そんな風に思っておりますが、深くはここでは追わずに行きたいと思います。
とにかく、この手の味わいが大好物なので、
とても楽しみにして向かいましたし、その期待はバッチリ叶えられました。



そんな訳で、「月の兎影」の7月の月の満ち欠け、限定メニュウ。
「煮干好きのための、濃厚にぼしそば」
…を、満月(味付け荷玉子)の代わりに白ネギトッピングで。

当日のTwitterでは以下の様に記録しております。

これは、ホント煮干し好きの自分をして
「これ!これ!これだよー!」の美味しさです!
たまらないー!
動物系のしっかりしたスープに煮干しも主張しっかり!
細麺も良き良きー!

…と、興奮のTweetを。

レギュラーメニュウに昇格して久しい、
「節と白湯の中華そば」を「白湯多め」で注文した事がある方にこそ、
とても伝わりやすいものと存じますが、
あの「動物系スープが濃厚で滑らかでたまらない!」感触に、
たっぷりのマイルド煮干エキスが充填されているイメージで良いと存じます。

マイルドでリッチ、豊潤。

方々、ブロガーさんのレビュウを拝見致しますと、
苦味なども拾っておられる方がございますが、
もう…何と言うのでしょう。苦味や酸味に耐性があるのか、
感じ難いのか…それらは僕自身はあまり気付けませんでした。
甘旨さ、スープの動物系濃度の豊かな口当たり、喉越し、
煮干いっぱいの好みの風味…たまらんな、と。



合わせてあった麺はレギュラー麺とは別のもの。
後に替え玉をお願いした所で、ふと気付いたことは、
松本市中町に新しくできた、
「麺州 竹中」さんの麺によく似た雰囲気だなぁ…と。
鶏系スープ主体のお店の麺と近い印象と言う事は、
こうしたスープに合わせることが、松本のラーメン事情のトレンドなのかしら…
…なんて思ってみたりもして。

淡白さと張り、硬さ、しなやかさを持つ麺だからこそ、
主張したいスープの美味しさが、とても分かり易く感じられました。



きっと他のお店にも行きたくて、
1度食べたきりで月を越えるメニュウになると思います。
自分で選んだことだけれど、
それがとても惜しいものを感じられるくらい、
美味しい濃厚煮干の1杯だったと思っています。
鍋物やスープだけのお料理では、
こうしたバランスの味わいには出会えないでしょう。
ラーメンならでは。
だからこそ、「あぁ、もう1杯食べておけば良かった」と、
僕はまた思うことだと思っています。
煮干好きには、本当に魅力的な1杯。
是非、7月の期間中にお出掛けになられると良いかと存じます。



さて、こんなところで本日はちょうどお時間。

また明日、お目に掛かることと存じます。

それまで、それでは。

ありがとうございました。


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