てっちん で、みそラーメン。

SakeSoja

2018年04月03日 18:30









気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

3月30日、岡谷市I.C.から市街地へ降りて行く辺り、麺や てっちんにて。






当日、塩尻から岡谷に向かう高速道路上で事故があったみたいで、
「麺や てっちん」の駐車場から見える高速道路は止まっていたし、
緊急車両は走って行くし、少し物々しい中で、
この「てっちん」の美味しさの方が、僕にとっては衝撃的で、
「あぁ、行って良かったな」と心底、思ったものです。

この「麺や てっちん」を昨年の味噌部門No.1評価をされた、
尊敬する食べ歩きマスター級の方がいて、
お店の存在は知っていながらも出掛けていなかった自分ですが、
「それならば食べてみたい」と思う訳でして…
実際に行ってみて、
「あぁ、もっと早く来ていても良かったじゃないか!」と心の底から思う、と言う。



本場北海道流の「みそラーメン」と言う触れ込み。

仕上がる前から、店内に良い匂いが漂い始めていました。
中華鍋で、スープ、野菜などを炒めるスタイル。この匂いがたまらない。

食事が終わって、僕らが帰ろうか…と言う頃合、
次客さんが注文したラーメンのため、
再び、中華鍋を振り始めた店主さん。
その時、お腹いっぱいであっても「あ、良い匂い」と思ってしまったくらい。



麺は、ふかふかとした食感の中太縮れ麺。

「ラーメンなら何が好き!?しょうゆ、しお、味噌?」

…なんて質問は、
現代においてはとてもナンセンスになったんじゃアないか…
そう思います。
ラーメンが、より普及して行く中で、
ベースのラーメンがどれも似ていて、
しょうゆ、塩、味噌でタレ違い、スープは同じ…と言うラーメン屋さん、
ノスタルジックですらある様な心持ちです。

「ラーメンならどのお店が好き?」

…と言う時代なんだと思うんです。お店ごとに個性がある。
三大味付け、しょうゆ、塩、味噌を揃えないお店も多いです。

そんな話をしていながら…

じゃあ、醤油、塩、味噌で、いちばん食べていないものは?
…と問われると、味噌の国信州の民であるはずなのに、
味噌がいちばん馴染みがありません。
何故だろう、シンプルに食指が伸びていなくて。

だからこそ、なのか。
こんなに興奮して味噌ラーメンを食べたこと、今まであったかなぁ…と思いました。

中華鍋で仕上げられたスープは油層があるけれど、くどくなく、
その油層によって、もちろん、炒め上げて直ぐ持って来てもらうから、熱々で。

(届けられた瞬間には、ジュジューと言う音すら器から聞こえたくらい)

その熱さをしっかりとキープしたまま食べさせてくれる。
バランスの良い味わいで、味噌の甘旨さがしっかりと栄え、
野菜の食感も美味しく、実にハイクオリティな1杯だと思いました。
熱さこそ正義、旨味こそジャスティス!
熱と共に食べる味わいは、ラーメンが生鮮食品ですらあると感じさせます。
味噌のタイプとしては、田舎系になるのではないでしょうか。
(赤や白、八丁の様な強烈な突出感はなく)
馴染みある味わいながら、
炒められた香ばしさは馴染んだ枠を超えた美味しさでした。

YOKOさんと話しながら、ふっと気を抜いた時、
口に持ってきた麺が熱くて、顔を引っ込めるひとコマもあったくらい。



「もやし」のトッピングも良かったです。茹でもやしが別皿添え。
タレが掛かっていて、味はあります。
これをそのまま箸休め的に食べたり、味噌ラーメンの中に入れたり。
重宝して使うことが出来ました。こう言う提供方法も珍しいかも。
ただ、いくら水を切っても、もやしからは水が滴る訳で、
これを嫌っての別皿であったなら、徹頭徹尾、心が遣ってある…と思うんです。






すごく気に入ったのだけれど、
わりと夢中で食べて行ってしまって、メモがなく…
記憶の中のメモだと、
「YOKOさんとの食事、美味しい、楽しい、嬉しい」と言う感覚が主体で…
…また食べに行って、
もう少し、「このラーメンのここが好きなんだ!」と言える様に、
まとめて来たいと思います。
麺戦記前に、もう1回どうかなぁ…どうだろ。

ともあれ!

なるほど、納得の美味しさのお店でした!


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