厨十兵衛で、長芋バター、たたきゅう、鰆の焼きおろしポン酢。(12月30日の酒肴、その二)

SakeSoja

2019年02月13日 18:30




居酒屋さんって、やっぱりバラエティがあるから良いよね。

天、菜、魚。



気楽なところで、一生懸命…と言うことですが。

2018年12月30日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。




えー、続きまして、
次の酒肴について、お喋りして行きたい…なんてなァことに、
なっている訳でございましてー…。

重いものも、軽いものも食卓…
この場合は、厨十兵衛のカウンターですけれども、
どちらの属性の肴もある方が、
食べていて気楽なのかもなー…なんて常々考えたりなんか致します。



「長芋バター」

長芋を揚げたものに、たっぷりのバター。
長芋の天ぷらに、ちょこんとバターを合わせる…なんてものではなく、
きっと長芋とバターの分量は1対1くらいはあるのではないでしょうか。

「これはヘビー級の肴じゃないか」

…としばし眺める。眺めている内に、揚げたて天ぷらの上のバターは、
見る見るうちに融けて、天ぷらに吸い込まれて行きます。

本当に意外なことだし、ラーメン屋さんで「脂&油増し」にした時に、
同様の状況になる事があるけれど、
やっぱり「アブラって美味しい」と言う事を実感します。

とてもオイリーにこってりしているのだけれど、
スルッと入って来るんですね。
旨味は強烈に強く、バターのミルク感は、とても官能的で…
味も端的に「バター!長芋!以上!」と言うべき迫力すらある、
そんな雰囲気なのですが、
何だか、こう…こう、不思議と美味しいので、
ビックリするメニュウでもあると言うか。

あ、イメージとしては「エイヒレにマヨネーズ」みたいな…
そのマルチアングル的思想による、
ボリュームアップメニュウにも感じます。



で、合間に“たたきゅう”を。
「たたき胡瓜のゴマ油和え」、これは長くサッパリと頂ける名物酒肴。



「鰆の焼きおろしポン酢」

たっぷりの大根おろしが、昨今の厨十兵衛らしさでしょうか。
焼き魚+大根おろしメニュウ、
魚が変わったり、いくらおろしになったり、
変化はありますが、どれもたっぷり大根おろしとの組み合わせは、
近年続いているんじゃないかなー…なんて思ったりします。

香ばしく焼き上げられた鰆は厚くもあり熱くもあり。
大根おろしは冷温で酸っぱさ、ポン酢の味わいが仕込みであるのですが、
焼いた脂感にとても相性が良く、
清涼感の中から、鰆の美味しさが顔を出すイメージで、
清涼感→清涼感→鰆→清涼感…の繰り返しかなぁ、と。
魚は肴と言うくらいですから、
日本酒にもたいへん相性が良く、
ダイレクトなポン酢だと酸と、きっと甘味の具合で、
日本酒の味わいを広げるか…と言うと、
ちょっとポン酢が勝ち気味かしら…と言う所を、
大根おろしが入ることで、ちょうど心地好い塩梅になるから、たまりません。

で、

この後に、世界最強と信じて止まない大将の炒飯を食べて、
2018年の外飲みのお浮かれを納めた…と言うところで、
本日は、ここまで。お開きの時間となっておりまして。

もう少し、年末噺がございます。
このままストックを使いながらですと、もしかするといつか1年前のことを書く…
…なんてブログになるかも知れませんが、
まぁまぁ、のんびりとやって来ますので、
どうぞ、またのお運びを願っておきますが…。

では、次回お会い致しますまで。

ありがとうございました。

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