厨十兵衛で、カニのカニ味噌がけ、鰤なめろう、馬ヒレたたき。(12月30日の酒肴、その一)

SakeSoja

2019年02月04日 18:30




ここから1ヶ月かかった。



気楽なところで、一生懸命…と言うことです。

2018年12月30日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。




「2018年の外飲み納めだー」

…と言うことなんですけれども。

新年明けて、第1週目はどうしようかな…飲みに出なくても良いかな。
2週目あたりから、また出掛けて行こうかな…
…なんて思っていたんですけれども。

既報の通りで、
前半は僕が体調不良になり…結局インフルさんは検出されなかったので、
ただの風邪…だと思うもの。今年も厄除けに出掛けられず。
後半は、家族の看病から貰ってしまったインフルにYOKOさんが苦しんで、
結局、睦月1月中は、全く松本に飲みに出掛けられませんでした。

ようやく出掛けることが出来た日が2月に入って2日、
それも厨十兵衛の新入荷日本酒が飲みたくて向かっているので、
何とも言えず、
年末から、お正月と言う時間を、1月と言う時節をスッ飛ばして、
2月になってしまったんじゃアないか…と言う感覚。
(そう、ジョジョ5部のスタンド“キングクリムゾン”ですよ)

冒頭の写真は、いつもの「てはじめ」です。
厨十兵衛の日本酒ナイトは…
日曜日は昼から夜に掛けて、ですが、
「てはじめ」から始まって行きます。

まずは、今回その一では、軽めの酒肴から。
その二で、やや重め。
その三に当たる〆は、既に12月31日の「小盛り」で登場しております。





「紅ズワイガニのかに味噌がけ」

「かに味噌」って、大人になるまで、日本酒を飲み始めるまで、
実はあんまり食べた事が無かった…あったのかな。
食べても美味しいと思わなかった、と言う事は確か。

キュウリの上に乗っているか、
お猪口より小さい器に、ちょっとだけ入っているか…
珍味科の一員で、それなりに高価なので、
“特に食べなくても良いもの”に分類されがちなのかも現代…
いや、本当はどうか分かりませんが。

今ではカニ味噌にこそカニの美味しさの秘訣(ミソ)が詰まっていると…
ええ…ちょっと無理に関連付け過ぎましたかね。

ともあれ、食べ方がある程度決まっているものだと思うのですが、
カニ味噌を母体のカニと一緒に食べると言う、
カニの上のカニを重ねる食べ方が、合わない訳がないんです。
鶏肉と卵の親子丼、鮭といくらの親子丼が“合う”とされている中、
自分と自分の中身とが合わない訳が…

…ちょっと想像の翼の方向性によっては、グロくなって来ましたが。

ともあれ、めちゃくちゃ合います。はい。
日本酒と共に、名酒肴。
カニ味噌と蟹の身は別の固体だと思います。念のため。
ソイレントグリーンっぽくなっちゃったな…。




「鰤のなめろう」

前日だったか、ひろっちさんが注文されていて絶賛。
「おやっ、珍しいメニュウだ!」とも思ったもの。
「なめろう」と言えば、鯵だったりしますかねっ。

脂のある鰤だけれど、調味のバランスの良さで、
とろける様な脂の旨さを残しつつ、味噌などの味わいも伸びて、
何とも言えない逸品に仕上がっていました。
日本酒…も、もちろん合うし美味しいけれど、
熱い白米も美味しそうな印象です。
年末の信州は鰤を食べる習慣がありますが、
パクッと食べてしまって終わり…縁起物…なんて印象も無きしもあらず。
酒肴として、味噌を使ったなめろうとして、
ちょっとずつ食べて、「ぷはぁ」と喜ぶ。
それが嬉しい肴でした。




「馬ヒレ肉のたたき」

パッと見は、牛ステーキだったり、合鴨の塩焼きだったり、
これまで見て来た十兵衛の肉焼き系メニュウに合致しているのだけれど、
流石は、馬肉。全くと言って良いほど趣が異なります。
お刺身に近いか…うん、近いのだけれど、
もしかしたら冬のお刺身達の方が脂を体に蓄えていて、
口中での融け感、舌先に乗る旨味を感じるかも知れないな、と。
それほどにあっさりした馬ヒレ肉。
食感は動物系のしっかりした、クニュクニュした感覚ですね。
ほんのりと甘味、タタキだから外装、白い部分も風味が異なり、
とても上品で、山葵やネギが風味を薬味として膨らませてくれます。
お刺身代わりにもなるし、
淡白だけれど、満足できる食感は長く楽しむことが出来るし、
良い設え、美味しさのあるものだと感じました。




…と、今晩はここまで。
道半ばですが、ちょうどお時間がやって参っておりまして。
続きは、また別の機会とさせて頂きたく存じます。

それまで、それでは。

ありがとうございました。

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