厨十兵衛で、しまあじ塩焼きと牡蠣天。

SakeSoja

2018年12月15日 18:30




衣との密着感、そして温度。



気楽なところで一生懸命…と言う事ですが。

11月17日、松本市緑町界隈、厨十兵衛にて。






「しまあじ塩焼き」

我が家の酒の肴…と言うと、「魚かな…」と思います。
煮て良し焼いて良し、そのままでも良い。
「肉尽くし」だと、ちょっと敬遠しますが、
「魚尽くし」なら、どんと来い!…でありますね。
洋食厨房Spiceがあった頃は、
コースでお願いする時に
「野菜だけで、魚だけで」なんて注文をした事もありました。
野菜と魚が僕らの飲みスタイルなのです。

この日は幾種類か用意されている中から、
「しまあじ」をお願いしました。カマ部も付いて来て、たいへんありがたい。
ちょうどその頃に懐に携えていた「広島・宝剣」に、よく合っていました。
しっかり脂があり、遠火でじっくり焼かれた香ばしさ、
旨味はあるけれど、シンプルに、
どこか淡白さも持ち合わせた身から溢れるジュースがたまらなくソソり、
宝剣が塩気に対して、すこぶる反応が良いから、なお酒にハマり。





「牡蠣天」

あまり揚げ物が得意ではないけれど、
何となく気になってお願いしたもの。
この時期「カキフライ」であることの方が多く、
あえて「天」は、ちょっと珍しいのかしら…と思って。

カキフライより、たっぷりのボリューム。個数に見えます。
牡蠣のサイズに寄るのかも。



食いちぎったもので申し訳ないデス。
YOKOさんとふたりでかぶりついて、「わっ、うわっ」と驚いて。
中から牡蠣エキスがたっぷり溢れ出てきて、
かつそれはとても熱く驚かされます。
めちゃくちゃ美味しいけれど、それにしたって文字通りジュースィー。
カキフライでは感じたことがない牡蠣スープ量でした。

牡蠣そのものの差とも考えられますが、
それ以上に、フライと天麩羅の調理法に差があるのかも知れません。

天麩羅ってアイスクリームの天麩羅だってあるくらいですから、
衣の密閉率と揚げあがりまでの時間の短さに有利な点がありますよね。
どちらも衣は同じ小麦粉。
小麦粉に加熱をしっかり入れたらメイラード効果でフライカラーに。
そう、天麩羅だって揚げすぎたら茶色くなるんだとして…
香ばしさを生かす、カリッガリッとした食感が美味しいフライに比べて、
天麩羅だと、衣の美味しさはそれなりですが、
何より中の牡蠣が、めいっぱい生きて来るんだなー!…なんて、
そう感心しながら、この写真を撮っておりました。
カキフライも好きですけれど、
牡蠣エキスを存分に味わいたいなら、天麩羅、良いかも知れません!

例によって、酒の肴になる前に、
ひょいぱくひょいぱくとほぼ食べ尽くしてしまったと言う…
そんなウマイ酒の肴の噺にてお付き合い頂きまして…
ここでちょうどお時間となっております。
また明日も、別の肴をご用意してお待ち申し上げております。
どうぞ、足を…お目を?お運び下さいます様、お願い致します。

それでは、それまで。

ありがとうございました。

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